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「片岡球子の裸婦」展も同時開催中。

2009年02月05日 19時56分49秒 | 2008年度の展覧会など
連続投稿です。

現在美術館では「見えるもの←→見えないもの」展と合わせて、
「片岡球子の裸婦」展を同時開催しています。

本展は昨年1月に他界した札幌出身の日本画家・片岡球子のご遺族より
ご寄贈いただいた「ポーズ」シリーズ18点を初めて公開するものです。
この連作は、球子が78歳のときに初めて裸婦をモチーフに描いてから、
100歳まで休むことなく毎年描き続けたものです。

片岡球子の大胆な色彩と構図による個性的な作風は、
従来の日本画表現に新風を吹き込みました。
代表作として「面構(つらがまえ)」や「富士山」のシリーズがよく知られています。
この裸婦のシリーズでも、女性の裸身の表面的な美しさではなく、
地に足の着いたたくましさ、生命力といったものが力づよく表現されています。

片岡球子の若々しく飽くことのない実験精神に触れる貴重な機会です。
ぜひお誘い合わせの上、ご来館ください。

本展の関連事業として、明後日2月7日(土)には講演会を開催します。
生前の片岡球子と親交の深かった当館館長の奥岡茂雄が
球子の画業を振り返りながら、その素顔を伝えるエピソードを語ります。
予約は不要ですので、どうぞお気軽にご参加ください。

【関連事業】
講演「片岡球子の作品と素顔」
日 時:2009年2月7日(土)14:00~15:00
会 場:札幌芸術の森美術館 展示室
講 師:奥岡茂雄(札幌芸術の森美術館 館長)
*予約不要、参加無料(要展覧会観覧券)



※なお、《ポーズ1》《ポーズ22》の2点は他展覧会への貸出のため、
3月6日までの展示となりますのでご了承願います。

「見えるもの←→見えないもの」展がスタート。

2009年02月05日 19時19分08秒 | 2008年度の展覧会など
ご無沙汰しております。
「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」展は
1月25日で無事に終了しました。
ありがとうございました。

そして1月31日より、
「見えるもの←→見えないもの―イマジネーションのちから―」展
がはじまっています。

不思議なタイトルの展覧会ですが、
たとえば音や大気や風、想像上の存在、空想の風景といった、
現実には目に見えないものを表現した作品、
あるいは、目に写る現実を見たことのない新鮮なすがたで表した作品といった、
見えるものと見えないものの間を行き来するような作品を紹介しています。

写真手前は、阿部典英さんの《Mokujin》。
植物の種子のようなものから、
芽のような、触手のようなものがのびている、
どこか不気味ながら生命力を感じさせる架空の存在です。
そして奥はアフリカの仮面。
赤道周辺のアフリカの仮面文化においては、
人々が信じる精霊のすがたをこうした仮面に表してきました。
どれも独創的で生き生きとした表情をしています。

本展には当館のコレクションのなかから40点余りを出品しています。
豊かなイマジネーションの世界をぜひ味わいにいらしてください。


詳しくはホームページからどうぞ。
http://www.mocas.jp/