吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

Queen「オデオン座の夜~ハマースミス1975」のDVDを買いました!!!

2016-11-16 15:17:38 | 洋楽邦楽を問わず音楽はイイ
 Queenと言ってもイマの人たちは知らないだろうなぁ。

 ※左からフレディー・マーキュリー,ブライアン・メイ,ジョン・ディーコン,ロジャー・テイラー

 ロック界に燦然と現われた伝説のバンド、当時騒がしいだけのバンドが多かった中にあってギター・オーケストレーションオペラ風のコーラスで、私は『最も芸術性が高かったバンド』と評価しています。これを超えるバンドは現在でも出ていないのでは?

 ヴォーカルのフレディー・マーキュリーは音域5オクターヴを誇る『七色の声』の持ち主。カミングアウトが流行るずっと以前からゲイを公言しており、『あのコが可愛い』と行く先々で男の子をベッドに誘っておりましたが、それが仇となり1991年11月24日、HIV感染合併症によるニューモシスチス肺炎のため45歳で死去。世界は惜しい才能を無くしました。
 今回は短髪になる前の少女マンガ(青池保子)風のスタイルで登場です。

 ギターはブライアン・メイ。元々バンド活動をしていたのはブライアン・メイなのですが、後から加入したフレディーに言わば『乗っ取られた』ような形でバンド名も『Queen』に変更、フレディーのデザインしたヒラヒラの衣装でギターを演奏するハメに。しかしながらブライアン・メイのギターは超一流です(あまり知られていませんが・・・)。ギターの多重録音だけでオーケストラ並みの音響を創造し、これを『ギター・オーケストレーション』と名付けました。初期の『Queen』のアルバムには、誇らしげに『ノー・シンセサイザー』の文字が書かれています。

 ドラムはロジャー・テイラー。後年フレディー・マーキュリーの声がだんだん低くなって以降はコーラスの高音部を一手に引き受けて活躍しました。

 ベースはジョン・ディーコン。このヒトは一人淡々とベースを引くといった趣でフレディー亡き後は音楽界から遠ざかってしまいました。



 今回の「オデオン座の夜~ハマースミス1975」は、アルバム『オペラ座の夜』が発表された後に、ロンドンのオデオン座で行われたのクリスマス・コンサートの模様を収録したもので、40年ぶりにして初めて発売されたものですっ!

 お馴染フレディー・マーキュリーの変態ぶり炸裂!

 ボヘミアン・ラプソディーは、通例、後半は録音した音源を流して、その間にメンバーは退場して衣装を着替えるという流れになっていましたが、今回は04~07の曲をメドレーにして再構成しており、ナカナカ聞き応えがあります。

 アンコールでは巨大な風船が天井から多数落ちてくるのはイイとして、中にビニール製のダッチ・ワイフが数体混ざっていたのにはビックリ!当のフレディー・マーキュリーは、この前の日本コンサート(初来日でした)で手に入れた着物姿で登場し、やおらストリップを披露・・・と思ったら下にはホットパンツ!!!うーん、この感覚は理解不能だなぁ。

 フレディー・マーキュリーの初期の高音ヴォーカルが堪能できる、ファンにとっては堪らない作品です!
 日本公演(武道館)やインタビューの特典映像も楽しめます!!!


<収録曲>
CD&DVD/Blu-ray 収録曲(※はCDのみ収録)
01.誘惑のロックン・ロール(ナウ・アイム・ヒア)/ Now I'm Here
02.オウガ・バトル / Ogre Battle
03.ホワイト・クイーン / White Queen(As It Began)
04.ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
05.キラー・クイーン / Killer Queen
06.マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン / The March Of The Black Queen
07.ボヘミアン・ラプソディ(リプライズ)/Bohemian Rhapsody(Reprise)
08.リロイ・ブラウン / Bring Back That Leroy Brown
09.ブライトン・ロック / Brighton Rock
10.ギター・ソロ / Guitar Solo
11.サン・アンド・ドーター / Son And Daughter
12.炎のロックン・ロール / Keep Yourself Alive
13.ライアー / Liar
14.神々の業(わざ)...リヴィジデット / In The Lap Of The Gods... Revisited
15.ビッグ・スペンダー / Big Spender
16.メドレー:監獄ロック / Jailhouse Rock~まぬけなキューピッド / Stupid Cupid~ビー・バップ・ア・ルーラ / Be Bop A Lula
17.輝ける7つの海(※)/ Seven Seas Of Rhye
18.シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン(※)/ See What A Fool I've Been
19.ゴッド・セイブ・ザ・クイーン / God Save The Queen


DVD/Blu-ray ボーナス映像
クイーン初来日の日本武道館('75年5月1日)公演より
誘惑のロックン・ロール(ナウ・アイム・ヒア)/キラー・クイーン/神々の業(わざ)...リヴィジデット
オデオン座を振り返って /LOOKING BACK AT THE ODEON
ブライアン・メイ&ロジャー・テイラー 最新インタビュー

レディー・ガガ最新作『Joanne(ジョアン)』を買ってきました!!

2016-11-14 09:41:17 | 洋楽邦楽を問わず音楽はイイ
 レディー・ガガ最新作『Joanne(ジョアン)』を買ってきました!!


 自らのミドルネームをアルバム名に据えた新作です。

 トラックリストは、
 1. “Diamond Heart”
 2. “A-YO”
 3. “Joanne”
 4. “John Wayne”
 5. “Dancin’ in Circles”
 6. “Perfect Illusion”
 7. “Million Reasons”
 8. “Sinner’s Prayer”
 9. “Come to Mama”
 10. “Hey Girl (feat. Florence Welch)”
 11. “Angel Down”

 すいません。レディー・ガガにはそこまでの思い入れがナイので11曲収録の通常版の方を買いました(しかも輸入盤)。

 前作の'ART POP(アートポップ) 'では、ドンドコドンドコと打楽器の音が五月蝿いぐらいの激しいリズムが中心だったのですが、今回のアルバムではアコースティックのみでの伴奏や、アカペラ風に歌うなど、シンプルな仕上がりで自然体で素直な曲作りを目指したカンジです。しかし、ガガのファンにしたら『これぢゃフツーじゃん!?』という感じで物足りない出来でしょう。他のアーティストならこれで充分でしょうが『あのガガならもっと驚くような仕掛けが欲しい!』と、誰しも思います・・・ネ!

 まあ、今回は復帰第1作だし、リハビリってことで、次作に期待です。

 ガガファンは押さえるべし!(私のオススメ曲は 5. “Dancin’ in Circles”および 6. “Perfect Illusion”です)

『有権者の政治離れがトランプの台頭を招いた』・・・次期大統領にトランプを選んだアメリカ。

2016-11-11 13:08:20 | 日々の私の主張とか考察とか

 『トランプ・ショック』が世界を揺るがした。


 今になって『トランプは我々の大統領ぢゃない』などとデモが行われているようだが、もはや『後の祭り』でしかない。

 今回トランプ支持に走った層は、現状に不満を持っていて、トランプを一種狂信的に奉じている人たち(いわゆる『ホワイト・トラッシュ』と呼ばれる白人貧困層)だった。当然、選挙に行く

 一方、クリントン支持者たちは『クリントンは嫌いだけど、他に選択肢がないからとりあえず支持』って感じだった。当然、投票率は低い

 結果『まあ大丈夫だろう』とタカをくくっていたクリントン支持者たちは、開票結果を見て慌てふためいた。
 総得票数ではわずかに勝っていたのだが、獲得選挙人の数で大敗してしまったのだ。

 投票率が高ければ、今回のような結果にはならなかっただろう。

 リベラルを称する知識層よ、イスラム教信者たちよ、ラテン系・アフリカ系・アジア系の移民たちよ、そして同性愛者たちよ、人種差別主義者のトランプが嫌ならもっと選挙に行くべきだったのだ。

 日本だってヒトのことは言えない。いま、イチバン投票率が高いのは創価学会に支えられた公明党なのだから(彼奴等はたとえ寝たきりの病人であっても投票させてしまう、・・・恐るべき組織力だ)。

 若者たちよ、投票に行こう!

 日本をこれ以上悪くしないために。


『変わりさえすりゃ何でもいいのか?』・・・次期大統領にトランプを選んだアメリカ。

2016-11-10 08:34:51 | 日々の私の主張とか考察とか

 第45代大統領はトランプ!?何なんだこれは?


 しかし考えてみれば前回の選挙でオバマ大統領が選ばれた際のスローガンも『Change!(変えよう!)』だったのだから、今回も『アメリカをどげんとせんといかん!』的な選択だったのかもしれない。それだけ現状に不満を抱いているアメリカ人が多いということなのだ。

 しかし、よりにもよってトランプはないぢゃろう!

 『労働者たちのための政治を』って、トランプは典型的な富裕層(しかも成金!)でしょうが!
 今回の選挙では逆転した感があり混迷してましたが、本来は民主党の方が『労働者寄り』のはずでしょうが!
 苦し紛れの選択かもしれませんが、変わりゃ何でもイイんかい!

 日本も民主党政権を選択して鳩山内閣なんちゅうワケの分からんものを戴いた前歴があるのでナンとも言えませんが・・・。
 世界は確実に悪い方へ振れて行っているナア。日本も核武装を迫られるかもしれん。

 願わくば、大統領のスタッフやブレーンたちにマトモな人が選ばれて大統領の暴走を止めてくれますように。


松本清張『山中鹿之助』小学館文庫(2016年8月10日初版第1刷発行)

2016-11-07 12:18:16 | 紙の本を読みなよ 槙島聖護

 松本清張の幻の傑作!ついに文庫化。ジュヴナイルものですが大人も充分にオモシロイ逸品です。


 ご存知『我に七難八苦を与えたまえ』と月に祈ったとされる武将で、『楠正成にも勝る』と評された忠勇の士。尼子氏再興を願って三度毛利氏に戦いを挑み、抜群の戦果を挙げるも志成らず、尼子氏は滅亡。捕えられた鹿之助は、敵であった毛利氏さえもその武勇を惜しみ、所領を与えて取り立てようとするが、護送中に吉川元春の指示により謀殺されてしまう。享年34歳。

 幼い頃から身体が大きく強健で、山中で動物を友として育ち、・・・と坂田金時のような少年時代が描かれる。昔のヒトは超能力に近い身体能力を有していたらしい。まず視力が抜群にイイ。今の視力検査をすると4.0とか信じられない数値はザラで、これくらいになると昼間でも肉眼で星が見える(実際に第二次大戦中の飛行機乗りはそうだったらしい)。そして『殺気を感じる』能力があった(実際にケモノたちは狩人が『狩ろう!』と思った瞬間に殺気を感じて逃げるらしい)。さらに抜群の身体能力(ロナウジーニョ出演のCMで、離れたところからボールを蹴り、ゴールポストの上のバーに当て、また足元にボールを戻すことをたしか3回くらい連続で成功させる内容がありましたが、武芸の鍛錬というものはフツーにそのレベルまで至っていたらしい)。一騎討ちでは抜群の働きをし、一生の間に挙げた首級の数は66以上(!)。当時は一回勝負で負けたら死んでしまうので再戦はナシ・・・そりゃー誰しも必死で鍛練しますわな。

 毛利元就の謀略により尼子氏は内紛を起こし、弱ったところを攻められ、糧道を断たれ、ついに難攻不落といわれた月山城も落城、尼子氏は捕えられ配流、家臣団は離散してしまう。

 散り散りになった家臣たちを集め、九州攻めで手薄となった毛利氏の背後を衝くかたちで隠岐の島から出雲を急襲、大戦果を挙げるも地力で勝る毛利軍に布部の合戦で敗退。

 敵に捕えられるが脱出し、織田信長の後ろ盾を得て羽柴秀吉の配下として毛利攻めを行うも、数に勝る敵に如何ともしがたく撤退。

 三度目の毛利攻めで上月城を落とすも、毛利勢の反攻により孤立、織田信長が『救援は徒に兵の消耗を招く』と判断し、見捨てられた尼子勢は次々と自刃、鹿之助も捕えられ、ここに尼子氏は滅亡と相成りました。

 このあたり、ウォー・シュミレーシヨン・ゲームのように『謀略と裏切りが次々と起こり、軍備のヨワい箇所ができると必ず攻められる』というゲームの定石そのものの展開です。

 
 鹿之助の子孫は武士をやめて酒屋となり、明治維新の後に鴻池財閥になったというのはウソのような本当の話。

 憂き事の 尚この上に 積もれかし 限りある身の 力試さん

 熊沢蕃山の歌とされていますが山中鹿之助の歌ともいわれます。

 ※あらずもがなの蛇足
 ところで、世に言う尼子十勇士とは一般的には、山中鹿之助、秋宅庵之介、横道兵庫之介、早川鮎之介、尤道理之介、寺本生死之介、植田早稲之介、深田泥之介、藪中茨之介、小倉鼠之介とされていますが、名字と名前が微妙に呼応しているので、どことなく創作っぽい名前に思えてきます。後からテキトーに付けちゃったんでしょうかねー?