内向的性格を生きる

不安と共に生きる
  by mo-ri-tan
(対人緊張・抑うつ感・劣等感を持ちつつ)

増野肇先生の講演会

2008-06-16 00:05:10 | 森田理論
 本日、増野肇先生の講演会に行ってきました。森田療法関係の本は色々読んでいましたが、増野先生ことはいままで存じ上げていませんでした。直接お話を聴くと、すごく感化されますね。本を読むだけとは大違いです。今日は増野先生の魅力に取り付かれてしまいました。
 本日の講演会があるからということで、事前に少し先生のことをわかっておきたいと思って、先生の本を1冊買っていました。本日、2冊目(森田式カウンセリングの実際)を早速追加注文しました。
 本日の話の中心は森田療法ではなく、統合失調症の方に回りの人がどう対応するか、というような話が中心だったと思います。昔は統合失調症の人には森田療法は使えないということでしたが、今は統合失調症もストレスが原因になっていることがあることがわかってきたため、ある程度効果がある、というような話もされていました。
 一番印象に残ったのは、患者さんの回りの人-それは家族のことが多いと思いますが-が大丈夫だよ、なんとかなるよと受け止めている場合と、さあ大変だ、どうしようと患者と一緒になって騒いでしまう場合と、患者の治り方にとても大きな違いが出るということでした。大事なことは、まず患者に対して「安心を贈る」ことだそうです。「贈る」という字を書いたように、これは患者に対するプレゼント。安心を与えてから薬を与えたほうが効き方にもすごく違いが出るのだそうです。
 2番目に印象に残ったのは、セルフヘルプグループが重要性であるという話。森田療法の場合には、生活の発見会というセルフヘルプのグループがあって全国で活動しています。地域にこういう集まりがあると、不安な人はそこを足がかりとして活動していける。患者さんにとって、それは大事な存在だということでした。

 お話が終わった後に、質問の時間がありました。今、治療を受けている方からの質問も多かったのですが、その時に先生が「何か趣味をお持ちですか?」とか「楽しみを持っていますか?」というようなことを逆に質問されていました。森田療法の応用として、「生きがい療法」というのも生まれていますが、楽しいことをやると免疫力も高くなって、癌の進行も遅くなったりする場合もあるそうなのです。統合失調症の改善にも役に立つようです。楽しむことの大事さを教えていただいた気がします。

 今日は行って良かったです。

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