内向的性格を生きる

不安と共に生きる
  by mo-ri-tan
(対人緊張・抑うつ感・劣等感を持ちつつ)

オリンピック

2008-10-02 00:07:33 | 人々の生き方
 もうずいぶん前のことになってしまいましたが、北京オリンピックで私が印象に残った選手は、水泳の北島選手と柔道の鈴木選手。
 北島選手は見事2冠を達成しました。応援していたから素直に喜んでいました。鈴木選手は1勝もできずに敗退してしまいました。(確か、そうでしたよね?)
 北島選手が、学校かなんかに出向いて「夢を諦めないことが大事」みたいなことを言っていたように記憶していますが、オリンピックで金メダルを取るなんてことは、地球上の何十億という人間の中でたったひとりに与えられる栄冠。となると、それ以外の人の夢はかなわないということ。人間にとっては、夢はかなわないというほうが真理に近いと思います。(などと書いてしまいましたが、北島選手の活躍に勇気付けられている子ども達も多いと思うので、否定しているわけではありません。)
 柔道の鈴木選手は、前回のオリンピックで金メダルを獲得したものの、今回は活躍できず、まるで人生の敗者にでもなってしまったような雰囲気でした。でも貴方は日本一の柔道家なんですよ。私なんか勉強でもスポーツでも、学校内ですら1位になったことがない。小学校の時、6人で走る徒競走でも1位になった記憶がない。日本一になるなんてすごいこと。そのすごい人が挫折感に打ちひしがれている。
 やはり結果で人生の価値を判断してしまうのは辛いですよね。ほとんどの人は、どこまでいっても満足できないことになってしまいます。
 幸い森田療法では「境遇に従順なれ」と言います。頭が弱く生まれても、からだが弱く生まれても、その境遇の中で自分の力量を発揮していく。そういう生き方のほうが楽な気がします。
 銅メダルをとった女子レスリングの浜口京子さんの笑顔は素敵でしたね。銅メダルでも十分だと思います。

腺維筋痛症

2008-09-14 00:14:31 | 人々の生き方
 先日、実家に立ち寄った際、テレビを見ていた。その時に、確か「腺維筋痛症」という病気で苦しんでいる人の特集をしていた。かなりの激痛を伴うらしい。記憶が定かでないのだが、200万人ほどの方がこの病気で苦しんでいるとのことだった。その翌日は、癌のために、子宮と卵巣を全摘出した23歳の女性の特集をするとのことだった。
 前にも、難病に苦しむ人のことをこのブログでも書いたが、私の知らない難病というのはまだまだ多い。というか知っている難病のほうが圧倒的に少ない。
 毎度のことながら、自分が健康で毎日を過ごすことが出来ているということだけで、どれだけ恵まれているかを改めて思う。

夏祭りのときのゲスト

2008-09-09 23:09:55 | 人々の生き方
 夏祭りの時、ゲストで歌手の人が来ていた。昔テレビに出ていたそうだが、私は名前も知らなかった。子ども番組のようだったから、知らなくてもしかたないかもしれない。
 こんな田舎の町会の夏祭りに呼ばれて、どんな気持ちなんだろうかとか余計なことを考えていた。私は子どもを連れてそのミニコンサートを聞きに行った。といっても雨だったので、狭い町会の会館でやることになった。
 おじさん達は酒を飲んで、会場の後ろのほうで大声でしゃべっている。全然聞く気配もない。前列にいた子ども達も飽きてしまったのか、一人去り、二人去りして、観客もだんだん少なくなってしまった。それでもその歌手の方は一生懸命に歌っていた。
 私は最後まで聞いていた。その方の一生懸命さに感動していた。終わった後、CDを売っていたので1枚買い求めた。この曲で、紅白狙ってます!と明るく話していた。是非、紅白に出ていただきたいと思った。

先天性魚鱗癬(ぎょりんせん)様紅皮症

2008-06-25 00:23:52 | 人々の生き方
 テレビを見ていたら、先天性魚鱗癬(ぎょりんせん)様紅皮症の少年を取材した番組をやっていた。私は今までこんな病気を知らなかった。10万人に1人の割合で発症するという難病なのだそうだ。皮膚が鱗状になって剥がれてしまう。汗もかけずに体温調整ができないから、外で遊ぶこともできない。
 でも、その12歳の少年は実に明るかった。この病気が難病と認定されたという。難病に認定されると国のお金で研究ができるので、治療法の発見にもつながるかもしれない。
 日本には数百人の患者さんがいるということである。大変な数だ。この病気の他にも難病とされている病気が130もあるという。とすると、難病に罹っている人は、どれほどの数になるのだろう。
 自分が健康であることが当たり前と思ってしまうが、どれほど恵まれていることか。
 その少年の明るさに救われた思いがした。そして勇気をいただいた。

浜口京子さん

2008-06-24 03:43:15 | 人々の生き方
 テレビを見ていたら、女子レスリングの浜口京子さんが北京オリンピックの切符を勝ち取るまでの道のりを取材した番組をやっていた。
 彼女は、アテネオリンピックでは銅メダルだった。次の北京オリンピックを目指したものの、ある大会で相手選手の頭突きの違反で顔面骨折してしまう。その違反を審判は見ておらず、優勝できなかった。
 北京オリンピックへの出場権を目指した大会では、審判の誤審でポイントがつかず、敗退してしまう。最後のチャンスであったアジア選手権(?)で優勝し、ようやくオリンピックに行けることになった。
 「去年、すんなりとオリンピックへの切符を手に入れられなくて、逆に良かった」と笑顔で語っている彼女を見ていて、本当にすごい人だと思った。
 実際、すごくついてなかったと思う。でも愚痴も言わずに黙々とトレーニングを続けてきた。その彼女の姿にとっても勇気をいただいた。
 苦しんでいるのは、私だけでない。いろんな人がいろんな苦しみを持って生きている。

大場久美子さんのパニック障害

2008-06-15 11:25:33 | 人々の生き方
 テレビを見ていた。朝の10時30分からやっている「波乱万丈」という番組で、大場久美子さんが出演されていた。
 パニック障害で一時は一歩も外出できないような状況になられていたとのこと。お母さんがなくなられた直後くらいからそういう症状が出てきたということです。 そういう状況のときに、体操に誘われたのだそうです。パニック発作が起きるかもしれないからということで躊躇したけれども、そんなのは構わないと言われ参加したものの、案の定、体操をしているときにパニック発作が起きてしまった。けれども、回りの人たちは、大場久美子さんに関係なく楽しそうに体操を続けていた。大場さんは、ここではパニック発作を起こしても構わないんだ、受け入れてもらえるのだということがわかって、少しずつ良くなっていったとのこと。
 電車にも乗れなくなっていたそうだ。けれども、逃げ込めるトイレのある新幹線は大丈夫だけれども、そうでない電車は、ドアが閉まったとたんに不安に襲われるという。
 いろんな方が神経症(パニック障害も神経症のひとつ)に苦しんでいる。

昨晩見た番組の感想

2008-06-11 21:49:07 | 人々の生き方
 昨夜テレビを見ていたら、ある障害を持った方の暮らしを取材した番組が放映されていた。10歳のときに事故に会い、一命を取り留めたものの、脳に障害が残ってしまったという。脳全体が萎縮し、記憶することが困難なのだそうだ。
 結婚をし、子供も授かったものの、その障害のために子育てにも大変苦労されている様子だった。でも、大変笑顔の美しい方だった。
 「事故に会わなければ、とも思ったけれども、それが自分の人生。事故にあったからこそ、今こんなに幸せなのかもしれない」というようなことをおっしゃっていた。この言葉に大変感銘を受けた。どんなにかお辛かろうと思うのに、そのご御自身の境遇を幸せと受け止められていることに、私がとても励まされた。
 そういう事故等で脳機能に障害が残ってしまっている方が、全国で30万人ほどいるということだった。これは大変な数字だ。
 脳ばかりでなく、色々な病気で苦しまれている人もいる。今日、会社で新聞を見ていたら、農機具に腕を巻き込まれ、両腕とも失ってしまった方のことを紹介している記事もあった。そういう人たちの存在を知ることも、事実唯真。自分だけが苦しいのではない。みんないろんなものを抱えながら生きている。

うつ病(高島忠夫さん)

2006-07-12 00:04:02 | 人々の生き方
 今朝の朝日新聞を読んでいたら、「患者を生きる」というテーマで、高島忠夫さんの鬱病のことを取り上げていました。高島忠夫さんが鬱病になったという話を以前聞いたときには、正直驚いたことを覚えています。そういう「鬱」とかいう病気とはまったく無関係のような人だと思っていましたから。他にも、確か女優の木の実ナナさんや東ちづるさんも一時鬱病か何かの精神的な病気で治療されていたのではなかったでしょうか。
 いずれも、とっても明るい性格の方。私のようなおとなしい、内向的な人間がなる病気かと思っていましたが、どうやらそうでもなさそうです。

 『発端は98年7月初め。30度を超す暑い日だった。「クーラーを止めてくれ」高島さんは都内の自宅のベッドで、ガタガタ震えながら毛布にくるまっていた。(中略)食事の時以外はカーテンを閉め切った寝室でベッドに横たわり、まばたきもせずに一点を見つめ続ける。表情は能面のようになってしまった。』

 記事を読んで、鬱病というものがどういうものか、私はわかっていなかったように思います。私自身は抑鬱状態ではありますが、この記事を読む限りでは鬱病ではなさそうです。私もひどい時には、全身が硬直してしまって、病院に担ぎ込まれたことが数回あります。また、会社に着いたらそれだけで疲れ果ててしまって、しばらく身動きもできなくなるような時期もありました。死にたい、死にたいとばかり思っていた時期もあります。ただ、鬱病ではなくて、やはり典型的な森田の神経質症だと思った次第です。