内向的性格を生きる

不安と共に生きる
  by mo-ri-tan
(対人緊張・抑うつ感・劣等感を持ちつつ)

人からどう思われているか気になる

2006-06-30 23:51:02 | 森田正馬先生の本
 『すなわちあなたはどんな細かな取越苦労でもそのまま先へ先へと心配していくならば、どんなことがあってもけっして身体に、さわることはありませんが、この苦しみから逃れる工夫をすればするほど、幾年でも果てしなく強迫観念に苦しまねばなりません。』(現代に生きる森田正馬のことばⅠ 白揚社 p.78)

 私は人からどう思われるか、非常に気にします。というか、ほとんどの回りの人に対して、「この人は自分のことを嫌っているに違いない」と思っています。だからなるべく接触を避けてしまうのです。
 先日、会社の上司と電車で帰ることになりました。特急の自由席に乗ることになったのですが、私が隣にいたのでは迷惑だろうと思って、上司は2人席が空いているところをわざわざ選んでくださったのにもかかわらず、私はその上司の隣には座らず、他のところに座ってしまいました。私自身、気を使うのが疲れるという思いも半分以上あったのは確かですが。私のこの行動に、上司は驚いたようでした。
 私はその後ずっと苦しんでいました。何で隣に座らなかったのだろう。もう駄目だ。嫌われた。会社に行ってどんな顔して会ったらいいんだろう。そんなことばっかり考えていました。結局そうやって自分から人との関係を切ってしまっている。
 森田は、自分は人からどう思われるかということばかり気にしている人間なのだということを受け入れて生きなさいと言っているのだと思います。
 ということで、自己宣言。「私は人からどう思われているかばかり気にしている人間です。これは、これで仕方ない。」

現代に生きる森田正馬のことばⅠ

2006-06-30 00:49:33 | 森田正馬先生の本
 久しぶりに「現代に生きる森田正馬のことばⅠ」(白揚社)の本を開く。
 最初の「神経質に生まれても、赤面恐怖に生まれても、なんともしかたのないことです。」(p.34)
 の言葉に、思わずうなってしまいました。そういう性格を直そう、直そうとしてきたのに、「しかたのないこと」だなんて。
 でも、続きがある。
 「これを生かしていくよりほかにしかたがない。」
 そう、どうやってこの自分を生かしていこうか..。

 今日読んだ中で一番印象に残っているのは次の一文です。
 「それをいちいち自分を価値批判せずに、自分はもって生まれたこれだけのものと決めてしまうときには、(中略)人に習って、これを稽古するという気持ちになり、初めて向上心も安心立命もできるようになる。」(p.35)
 「あるがまま」とは、すなわち自分のことについて価値批判しないことだと思います。「なんともしかたのないことです」と諦めることができるかどうか、なのですが。