内向的性格を生きる

不安と共に生きる
  by mo-ri-tan
(対人緊張・抑うつ感・劣等感を持ちつつ)

新しい発見

2012-03-19 00:43:51 | 考え事
とあるセミナーに参加した。
講師が話してくださるのに応じて、
私は時折頷きながら聞いていた。

でも、そこではたと気づいた。
私は、講師の話の内容に納得して
頷いているわけではなかった。

講師の人に、「私はあなたの話を聞いています」
というメッセージを伝えるために、
私は頷いていたのだ。
(意識してそうやっているのではなくて、
自分の行動を第三者的に見てみたら、
そのようなことに気づいたということ。)

たぶん、講師の人も、
私の頷きが偽者であると見抜いているのでは、
と思った。

私は、講師の話を聞きながら、
実は自分の頭の中の思考に閉じこもって、
色々と考え事をしているのであった。

これはある意味、大きな発見であった。

いつも、自分の内に思考、関心が向いている。
外界には向いていない。 

そこで改めて、森田先生の
「見つめよ」の言葉の重要性が
改めて胸に迫ってくる。

自分の内に向いている意識を、
強制的にでも、外に向けるようにすること。



とらわれからの解放

2012-03-09 20:46:02 | 森田理論
生活の発見会誌 『生涯学習としても「森田」』

『ところで、神経質の「とらわれからの解放」とは、
どういう状態をさすのであろうか。

これについて正馬はおよそ、軽快と全治(あるいは根治)に
分けておられる。
まず軽快とは、不安はあっても、
なんとか日常生活・社会生活が続けられる状態。
そのうえで全治とは、自分自身のこころの動きを、
そのまま尊重することができる状態。
そのようにいうことができるだろう。』(p.40)

私の場合には、もう20年以上にわたって、
この「軽快」の状態が続いている。
「軽快」の中でも、浮き沈みはあるものの、
なんとか社会生活は遅れている。

全治・根治は、まだまだ先だなあという感じがしている。
ただし、どうなれば全治といえるのか、
定義がはっきりしているわけではないだろうから、
自分で正しく判断できるかどうかはわからない。

「そのまま尊重する」
という、この「尊重」という言葉が
いいな、と思った。

「つらさをスルーする」

2012-03-08 22:09:00 | 読書感想
『「しなやか脳」でストレスを消す技術』
(篠原菊紀著 幻冬舎)という本を読んでいたら、
森田療法の記載があった。

月曜日、出社がつらいときは?
という質問に対する答えの4番目が下記の内容だ。

『ところで、日本が生んだ優れた心理療法の」ひとつに、
森田正馬による森田療法があります。
その基本原理は、「あるがままに、なすべきことをなせ」です。
そこで4番目のお答えは-、

つらさをスルーする。

「スルーする」ってことは、相当に治療的です。
「あるがまま」を受け入れられれば、
治療の大半は終わっていると言っても過言ではありません。』
(p.23)

つらさをもろに受け止めないで、
そのままさらりとスルーしてみるとしますか。

本当の大悟徹底

2012-03-06 22:21:40 | 森田理論
生活の発見会誌 『生涯としての「森田」』の中で
引用されていた森田先生のことば。

『ほんとうの大悟徹底は、
恐れるべきを恐れ、
逃げるべきを逃げ、
落ち着くべきを落ち着くので、
臨機応変ピッタリと人生に適応し、
あてはまっていくのをいい、
人間そのものになりきったありさまをいうのである。』

森田療法を一言でいうと、
まさにそういうことだなあと思いました。