第1章 人づきあいを整え直す
Lesson1 非難に備える。
『みんなとにかく何かにケチをつけたがっていて、
強引にでも理由を見つけてケチをつける。
世間というのはしょせんこんなもの。』
(ブッダ-小池訳)
『それは、私たちの心のどこかに、
「この偉大な私が否定されるのはおかしい、
誰もが認めてくれないと許せません」
という妄想があるからです。』(p.20)
『心の底では
「そうはいっても、自分の考えが一番正しくて素敵なんだもん」
という幼稚な思考の方が強かったりするものです。』(p.20)
『腹の底では
「自分の考えに一人残らず同調すべきだ」
と思っているのです。』(p.20)
『ところが現実には、自分の見解に同調しない人が現れますので、
都合の良い脳内妄想が壊されてしまうため衝撃を受けます。』(p.20)
『つまるところ、世の人々に「わかってほしい」という甘えや期待を
抱くのをスパッと捨てて、先に幻滅しておくことが肝要と申せましょう。』
他人から非難を浴びた、ということで思い出すのは、
前の会社の上司のこと。
何かにつけていちゃもんをつけてきた。
理不尽な言葉の攻撃で、悔しくて眠れない夜を
何度かすごした。
ただ、具体的に非難されることは意外と少ないかもしれない。
というのは、非難されるのがとても怖いので、
いつもあまり自己主張しないから。
意見を言うとしても、みんなが受け入れてくれそうなことしか言わない。
ちょっと非難されたら、もうずどーんと落ち込んでしまう。
非難に対する免疫がない。
だから非難を恐れ、いつも身構えている。
実際に非難されるというよりも、
非難されているのではないかと思い込むことが多い。
一方で、心の中で他人を非難していることも多い。
自分の価値観と合わないような人に対しては、
心の中ではひどく責めている。
聖書に、
「裁く人は裁かれる。裁かれない人は裁かれない。」
というような言葉がある。
非難を恐れている人は、
必要以上に人を責めているのかもしれない。
このLessonは、「非難に備える」
ということであるが、非難というよりも、
人から好かれない、ということも含めて考えていいかと思う。
ついつい全員から好かれたいと思ってしまう。
ひとりから嫌われただけでも傷ついてしまう。
全員に好かれたい、というような
自分の幼稚な妄想に気づき、
「先に幻滅」しておくことにいたしましょう。
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