三毒と回転・反発・引力エネルギー
『三毒のうち根本の煩悩エネルギーは、愚痴(まよい)です。
目の前の現実がつまらないからといって、集中せずに
脳内物語へと逃避しようとしてさ迷う力です。(中略)
愚痴(まよい)が回転力であったのに対して、
怒り(瞋恚)は、不愉快な対象を押しのけて
排除しようとする反発力のエネルギー。
欲望(貧欲)は、快感を与えてくれるものを
「もっとッもっとッ」と引き寄せようとする
引力のエネルギーです。』(p.18)
『ですから、ひとくちに怒りと申しましても、
日常語のいわゆる「怒ったぞ」といったものより、
はるかに意味の広いものとお考えください。』(p.19)
『愚痴(まよい)の煩悩エネルギーは、
集中力や没頭力を破壊しますから、
デメリットがわかりやすいでしょう。
貧欲(よくぼう)の煩悩エネルギーも、
強烈な毒素として、わたくしたちの思考回路を
歪ませますから、そういったデメリットを
よく理解すれば、それを減らしてゆくモティベーションが
もてるでしょう。』(p.20)
最近、自分がどんなこと感じているか、
どんなことを思っているか、
意識するようにしています。
そうすると、小さな瞋恚の煩悩が
どんどこ、どんどこ、
次から次へと生まれていることがわかります。
今日、会社から帰る電車の中で、
よっぱらいのおじさんが
座席の横の手すりにもたれて
居眠りをしていました。
その席に座っている女性はとても迷惑そう。
そうすると、私の心の中では、
「この酔っ払い、人に迷惑かけやがって・・・」
というような思いがふつふつと
浮かんでくるわけです。
決して、この言葉が浮かんでくるわけではなく、
そういう感情ということですけれども。
自分の価値観と合わない人や出来事にたいして、
すぐに反発を感じている。
そういうときには、
これは業(カルマ)の怒りだ、
と自分に言い聞かせるようにしています。
貧欲(よくぼう)・瞋恚(いかり)、愚痴(まよい)
のことを、この本の中で、
「欲望」「嫌悪感」「迷妄」
と言い換えられています。
このほうが分かりやすいかもしれません。
この中でも、
『根本の煩悩エネルギーは、愚痴(まよい)』
だそうです。
つまりは、余計なことを色々考えることです。
人の話を聞いていても、何か他のことが
気になって、上の空になっているとか。
自分の心の中をちょっとのぞいてみると、
余計なことを考えていることが多いです。
それはすなわち、今に集中していないということ。
余計なことを考えていないとはどういうことか。
それは森田療法では、「なりきる」
といいます。
このなりきる体験を森田療法では大切に考えますが、
この「煩悩リセット稽古帖」の本の中でも、
今に没頭することの大切さが説かれています。
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『三毒のうち根本の煩悩エネルギーは、愚痴(まよい)です。
目の前の現実がつまらないからといって、集中せずに
脳内物語へと逃避しようとしてさ迷う力です。(中略)
愚痴(まよい)が回転力であったのに対して、
怒り(瞋恚)は、不愉快な対象を押しのけて
排除しようとする反発力のエネルギー。
欲望(貧欲)は、快感を与えてくれるものを
「もっとッもっとッ」と引き寄せようとする
引力のエネルギーです。』(p.18)
『ですから、ひとくちに怒りと申しましても、
日常語のいわゆる「怒ったぞ」といったものより、
はるかに意味の広いものとお考えください。』(p.19)
『愚痴(まよい)の煩悩エネルギーは、
集中力や没頭力を破壊しますから、
デメリットがわかりやすいでしょう。
貧欲(よくぼう)の煩悩エネルギーも、
強烈な毒素として、わたくしたちの思考回路を
歪ませますから、そういったデメリットを
よく理解すれば、それを減らしてゆくモティベーションが
もてるでしょう。』(p.20)
最近、自分がどんなこと感じているか、
どんなことを思っているか、
意識するようにしています。
そうすると、小さな瞋恚の煩悩が
どんどこ、どんどこ、
次から次へと生まれていることがわかります。
今日、会社から帰る電車の中で、
よっぱらいのおじさんが
座席の横の手すりにもたれて
居眠りをしていました。
その席に座っている女性はとても迷惑そう。
そうすると、私の心の中では、
「この酔っ払い、人に迷惑かけやがって・・・」
というような思いがふつふつと
浮かんでくるわけです。
決して、この言葉が浮かんでくるわけではなく、
そういう感情ということですけれども。
自分の価値観と合わない人や出来事にたいして、
すぐに反発を感じている。
そういうときには、
これは業(カルマ)の怒りだ、
と自分に言い聞かせるようにしています。
貧欲(よくぼう)・瞋恚(いかり)、愚痴(まよい)
のことを、この本の中で、
「欲望」「嫌悪感」「迷妄」
と言い換えられています。
このほうが分かりやすいかもしれません。
この中でも、
『根本の煩悩エネルギーは、愚痴(まよい)』
だそうです。
つまりは、余計なことを色々考えることです。
人の話を聞いていても、何か他のことが
気になって、上の空になっているとか。
自分の心の中をちょっとのぞいてみると、
余計なことを考えていることが多いです。
それはすなわち、今に集中していないということ。
余計なことを考えていないとはどういうことか。
それは森田療法では、「なりきる」
といいます。
このなりきる体験を森田療法では大切に考えますが、
この「煩悩リセット稽古帖」の本の中でも、
今に没頭することの大切さが説かれています。
