那須正幹 作
田頭よしたか 絵
福音館書店
花浦小の公平と健(たけし)は、水ヶ崎の洋館が取りこわされているということを聞いた。その洋館は、古くて、お化け屋敷と呼ばれていた。洋館の取り壊しをしているのはクラスの徳永恵の親のやっている徳永工務店だ。徳永恵は父親に頼み、公平と健と一緒に取り壊し中の洋館に入らせてもらった。そこで、ある木箱を見つけた。中には、置き時計や、首の取れた彫刻、スケッチブックがあった。公平はスケッチブック、健は彫刻、恵は置き時計をそれぞれ持って帰った。次の日、健は、彫刻の中から、メモを見つけたと言う。地名のような言葉と、数字が書いてあった。これは、何かの暗号ではないか。スケッチブックにあったサインも手がかりとなり、それが怪盗ブラックという泥棒の宝のありかを示しているのではないかという結論に。子どもたちは、宝を見つけようと動き出した!