いとうみく
講談社
バス事故により目が見えなくなった朔。そのバスに乗るきっかけを作ったため罪悪感を感じている弟の新。その兄が弟とブラインドマラソンに挑戦したいと言い出した。ブラインドマラソンとは、目の見えないランナーが伴奏者と1組になって走る競技で、2人は一本のロープで繋がっている。元々新は陸上をやっていた。しかし事故をきっかけに、自分の何よりも大事にしている陸上を捨てたのだった。しかし、兄が走りたいならと、その手助けをする役割を引き受けた。
急に目が見えなくなった人の、生活の大変さ、それを支えるスポーツの世界があることなど、いろいろなことをストーリーを追いながら知ることができました。
母と息子の関係というのが特に面白く描かれていました。過干渉になってしまったり、疎ましく思ってしまったり。