マイケル・モーパーゴ 文
ジェマ・オチャラハン 絵
片岡しのぶ 訳
あすなろ書房
たまにしか会わない祖父に会う時、じっと見ちゃいけないと父と母から何度も言われていた。おじいちゃんは、人にじっと見られるのが嫌いだからと。じつは、おじいちゃんは戦争によって深い傷を負っていた。そんなおじいちゃんと、孫のマイケルの物語。
マイケルはおじいちゃんに純粋に興味を持ち、おじいちゃんとの時間を大切に過ごします。そして、おじいちゃんから戦争の体験、その後の家族との関わりを聞くことになります。
60ページのお話です。短めですが、戦争の悲しさとマイケルとおじいさんのつながりが強く、お互いを思う優しい気持ちが伝わってきました。いい本です。何回かに分けて読み聞かせにも良いと思います。