むるあの趣味部屋

むるあの話の中でも趣味に関しての評価関係を集めてみようかなと。

ライジング・ザン(PS)

2005年03月29日 17時56分01秒 | ゲーム(PS)

■ライジング・ザン@PS
公式サイト(亡くなってます(汗))
~参考~
【オススメ度】
★★★☆☆
【自己満足度】
★★★★★



いやぁ、結構どのサイトさんも注目ゲームがある時期っぽいんですが、自分イマイチなんですよね(汗)
結局NDSの牧場物語 コロボックルステーション、PS2の信長の野望Online ~飛龍の章~(MMO)と>真・三國無双4あたりが最近のローテとかになってますね。
特に無双4は今回はなんだかんだで今までのシリーズで一番飽きずに楽しんでいるかも……。

というわけで、新作を手にしない時期なので、やはりここは旧作レビューでも。

今回のご紹介は「ライジング・ザン ~サムライガンマン~」(以下ザン)であります。

なお、当たり前の事なので先に書いておきますが、現在PS2とかGCとかXBOXとか、所謂次世代ゲームの時代なわけで、合わせてグラフィックとかロード時間も随分向上しているわけですよ。
なので、そういう次世代機向けゲームとの対比は基本的には避けていきますし、そういう「時代における劣化」については、評価外となっているのでご了承を。
(勿論同系列ともいえるPSソフトでの比較なんかは出てきますが)


「やっちゃった。」
帯が示すとおりのハチャメチャ豪快お笑いストーリー



ネタバレという感じかもしれないですが、このゲームを語る上で、まず避けられないのはゲームとしての世界観です。
所謂クリア式のアクションゲームで、画面構成とかでいうなら無双シリーズとか、そういう系列になります。

が、そこに出てくる敵、それまでにやりとりされる物語、そしてイカレてケている主人公と、これはとにかくハチャメチャな、狙ってバカをやっている、そういう物語や世界観です。
それを示すのが、このゲームのパッケージの帯に書かれた「やっちゃった。」

いや、本当にやっちゃってますよ。

何がすごいかって、まずオープニングが影山ヒロノブ。
正直ドラゴンボールとかそんなもん目じゃないぜ! ってな勢いの暑苦しい歌に、嫌が応にも燃えてきます!(笑)

物語は大開拓時代の、所謂西部劇風の世界。
主人公は新米保安官で、ヒーローになるのを夢見ていた。
で、ある渓谷で人々が行方不明になる事件がが多発するというのを聞きつけ、事件解決に乗り出す。

のだけど、その裏にあった組織のボスに返り討ちに。
重症の彼を助けてくれた師匠と共に腕を磨き、彼は再びその組織に戦いを挑む!

って書くと普通ですよね?

でも普通じゃないのは、主人公の死んだ父親(保安官だった)の親友が彼を助けてくれていますが、その人はニンジャ・マスター。
主人公はスーパーヒーローに憧れ、その人の元で修行して、拳銃と刀を駆使する腕を身につけた。
その流派が「生涯無敵流」。
そして、主人公はジョニーという名を捨てて「スーパーウルトラセクシーヒーロー 斬」と名乗ってたりします(笑)

敵も個性的で、所謂アメリカ人が間違った日本をよく印象を持つって話があると思うんですが、そういう敵ばかり。
スモウ・レスラーであったり、忍者だけど緑なら「ミドミドミド」としか喋られなかったり(笑)
とにかく個性的かつ狙った笑える世界なのですよ。
ついでに組織名はなんと「邪火流(ジャッカル)」ですから。
もうこれだけでもお腹いっぱいです(笑)

個人的に、そういう軽い気持ちで狙ったものっていうのは意外に冷める時が多いと思うんですけど、ある意味徹底して詰めこまれていると、ひとつの世界として出来あがっちゃう、そこまでの物がこのゲームにはあったりします。
実際ちゃんと(やや強引な展開という特撮ヒーロー物のお約束みたいなのも含め)シナリオも展開していきますし、これは個人的に十分ありな世界感だったりします。


バカゲースタンスなのに良作ゲーム
実は出来やバランスがかなりいい



よくある「狙ったゲー」っていうのは、総じてゲーム性もダメってことは結構あると思うんですよ。
所謂「ノリだけじゃん」っていう感じの。

しかし、このザンについての凄いところは、そういう部分においても結構バランスを取っている、というところ。

まず、操作してみるとわかるんですけど、結構ちゃんと動くのですよね。
刀でのコンボであるとか、そういう部分で若干レスポンス悪がある部分もありますが、落ちついて入力すればまず間違いなく出ますし、主人公の移動速度とかについても重さを感じる事はありません。

視点については主人公の背後に視点を戻すのが若干遅いですが、決して悪いわけではないですし、
基本的には普通に前後左右に動きますが、敵をロックしてやれば、敵を中心としての動き(カメラアングルも)が取れたりもします。
カメラがそれ以上移動出来ない場所に陣取ったりした場合は、カメラ戻しの際に警告音が出たりして知らせてもくれますから、実は意外に親切で丁寧な作りになっていたりするのです。
勿論ステージによっては見にくい部分もありますが、自分である程度なんとかできますから、めちゃめちゃ苦しいって感じはありません。


世界にマッチした個性あるシステム群
同時に敵についてもクリアできるバランス



そんな結構動けるゲームの中で、更に特筆すべきシステムも幾つか。

ひとつは「ハッスルタイム」。
ゲージを貯めて(ストック3まで可能)、使用可能状態で発動すると、

・持っている剣が伸びる
・移動及び攻撃速度増加

という、所謂乱舞状態に持ちこめます。
決して長時間ではないですが、やはり一方的に押す事の出来る優位性が強く、頼りになったりします。
(主題歌のサビの早送りがかかるあたりもハッスルしてます(笑))

もうひとつは「トドメ・ファイナル」。
各ステージのボスの体力を0にすると始まる、一種のフィニッシュイベントなんですけど、まず入力できる時間の為の連打。
そして、それが確定したところで主題歌がかかりながら、好きな技を好きなだけ入れられます。
しかも、実はここで多くの技をたくさんいれる事で、評価が変わって、最後のフィニッシュ演出が変わるのです(笑)

基本的には最後、何故か障子が出てきてボスがシルエットだけになり、技に合わせたやられた方をするんですけど、これがまた「HARAKIRI」だったり「KOISHIGURE」だったりと素敵過ぎます(笑)

しかもステージ含めたトータル評価のランクも、最大ランクが「SUPER ULTRA SEXY HERO」ってあたりもさすが。

その他、ボス戦もただ切りあうだけじゃなく、様々な戦い方を要求されたりしますので、飽きさせないってのもあります。

こういった、アクションを単調にさせない、かつ世界観にあったノリができる、という事をしておきながら、これがゲームバランスも結構いいんですよね。
ラスボスとか、一部ボスに苦戦したりコンティニューってことはありますが、基本的にちゃんと「こう戦えば楽になる」という攻略できる要素を持っていますし、道中の敵も、中盤以降ガードが固くなったりはありますが、道中がどうしようもなくなるほどではありません。

この辺のバランスのよさが、ただのバカゲーでないぞ! というよさを持っていたりします。


実は操作感とかよりノリが人を選ぶゲーム
ただ、バカバカしいけど楽しいゲームをしたいなら是非!



ほんと、できを考えてもかなり色々な意味で「遊べる」し「楽しい」良ゲーだと思います。
特に、PS時代のゲームとはいえ、ロードもそれほど気にならない作りだったりもしますしね。

ただ、ほんと世界観から何から個性が強いですし、人を選ぶゲームである事も確かです。
懐かしいゲームで、面白いものないか? という方で、バカゲー大好きならば是非一度やってもらいたいオススメの一本です!

ちなみに、これあんまり本数出てないのか、意外に見つかりにくいんですが、最近PS中古市場縮小の傾向もあるので、見かけたら迷ったら負けかも(^^;