■THE 日本特殊部隊 ~凶悪犯罪列島24時~@PS2
公式サイト
【オススメ度】
★★★☆☆
【自己満足度】
★★★★★
さて、久々のレビューなんで、勘が取り戻せるか微妙ではありますが(^^;
今回の作品は、久々なのにSIMPLEというあたりも自分ですかねぇ(苦笑)
ちなみに現時点まだプレイ中ですが、一応イージーでのエンディング(9面x2)+新たなステージの6面目までは進んでます。
また、ここまでの過程は敵を全捕縛&条件ありの場所は全条件こなしてクリア済、という中でのレビューなんで、読むほうもそれを前提に意識してください。
操作性は慣れればそれほど悪くない
但し、武器のチョイス&戦闘法次第では苦しむかも?
さて、まず最初に操作性についてなんですが、個人的にそんなに悪い印象はないです。
といっても、まったくのデフォルト状態(操作設定1:ファーストパーソンビュー)では結構厳しいんですよね。
特に厳しいのは右スティックで視線操作できるんですが、これが入れっぱなしじゃないと中央に戻るという点。
なもんで、狙撃したい場合は完全に自分を動かす必要が出ます。
また、横への平行移動が、結構緊急回避(L2orR2を2連続押下)の押下の遊びがあるのか、ちょい移動を繰り返すと化けやすい。
後はシステムに絡むんですが、捕縛するときには相手が警戒状態(!が出ている状態)でない時(何もないor?が出ている状態)に背後から○ボタンで警告で手を上げさせ、その後○ボタン一定時間押しっぱなしで捕縛、となるんですが、捕縛の判定が曖昧に見えてしまうんですよね。
基本的には身体の何処かに照準がいっていることなんですが、どうもファーストパーソンビューだと、自分の身体から照準に対して対角線が通っているらしく、微妙にずれを生じる展開が多いんです。
で、ここでむるあが講じた対策は「SELECTボタンでサードパーソンビューにする」だけ。
このひとつをするだけで、実はこのゲーム一気に操作がやりやすくなります。
というのも、上記条件満たしているとき、相手の背後で×でしゃがめば警告を出せるんですよ。
また、照準も完全にキャラの向き準拠なんで、(一部武器を除き)狙撃もそれほど難しくなくなります。
ちょい押し移動については気をつければいい部分でもあるんで、慣れればやはり楽です。
こういう対策を講じてみた感じ、慣れちゃえばほぼ思い通りに動かせるので、操作性に悪さは感じてないですね。
選べるキャラクターにやや個性があるものの
それほど大差はないので自由に選ぼう
4人隊員がチョイスできますが、一長一短ではあるもののそれほど大きな差はありません。
差を感じるとするなら、足の速さ、体力の量、音による見つかりにくさ、でしょうか。
ただ、どれも正直、このゲームを象徴するステルス能力(一定時間相手に触れさえしなければ存在を気づかれない)のお陰で意外に差がありません。
個人的にはステルスの時間に差がないので、有効に生かすために足がそれなりに早いキャラ(藤堂・二条)か、音を立てにくいキャラ(斉藤)がお薦めです。
八木さんはなんとなくムードメーカーで(おい)
というか体力があれば打たれても生き残りはしやすいんですけど、実際そこまで打たれる状況を作ってたら全捕縛できないので、あんまり意味はないって感じですね(^^;
強襲したい人だったら意味があるのかもしれないですが……。
ステージの厳しさも、MAPパターンと敵の思考ルーチン把握、
あとは個人の行動改善で全捕縛で遊べるレベル
個人的に全捕縛プレイしかしてませんので、仲間は開幕待機onlyです。
これは他所でも書かれていることですが、実際出せる指示が少ない(待機・移動・呼び寄せ・臨戦待機・アイテム使用・特殊行動)のもありますが、通常だと敵を見かけた瞬間射殺するしか能がないため、全捕縛においては完全に障害ですorz
で、序盤は全捕縛も楽なんですが、途中から一見「なんじゃこりゃ?」という配置になる事が多いのがこのゲーム。
そのため、最初の操作性と相成って「これ殺していくしかないじゃん」となりがちです。
(実際条件無視したり、全殺しでも進めてしまうのもあり、捕縛って無視されやすくなります)
しかし、この辺のきつさは、実は何度も繰り返しチャレンジすると見えてくるんですよ、クリア方法。
やはり、いいゲームと同じくらい理不尽ゲームをやりこんできたファミコン世代からすると、これって十分良心的なんですよね。
勿論一般的にそれでいいかは別として(^^;
例えばよく、いきなり全捕縛が難関と言われるようになる下水道ステージ。
全捕縛したい=見つからない、を前提にしてませんか?
どうしても見つかってしまうから、敵を撃ち殺すことで進みたくなるってのはあるんですよ。
このステージって、実は発想の転換なんです。
このステージの敵は、見つけると表示できるMAPで消えた状態でもない限り、必ずといっていいほどこちらの逃げたほうに敵が寄ってきてくれるんです。遠くであっても。
だから、わざと誰か一人にみつかり、敵のいない、かつ角になり直接は見られない場所へ誘い込み、ノンリーサルウェポンで目くらましにして捕縛するとか、敢えて来る方向を予想し、四角でぐるぐる回れるポイントを利用し背後に回りこんで捕縛する、なんて方法を駆使するだけで、案外簡単に捕縛できるんです。
また、複雑かつ見通しがいい場所が多くなりますが、ここもちゃんと敵を捕縛する順序を考えれば問題がないんですよ。
こういう解析をきっちりして、反復して行動をスムーズにできるようにすれば、どのステージも捕縛できちゃったりします。
慣れればスタングレネードで1対多の一斉捕縛すら可能です。
(ちなみにステージ毎に結構敵の反応内容が違うのは細かいポイントだったりします)
そういう意味で、さくさくっと暴れて捕縛できるシステムではないですが、ちゃんと時間をかけ、冷静に考え、落ち着いて行動すれば捕縛できるバランスに、個人的には楽しめる要素があっていいんですよね。
同時にそこがさくさくっといかずストレスを感じる人には絶対進められないゲームでもあるんで、お薦めは低くしてますけど(汗)
武器のバリエーションは多いものの、それほど大きく差にはなりにくい
ステージも実際6種の使いまわしなのは残念
基本的に武器は、一部を除き色々増えてもそれほど差はありません。
ダメージ差はありますが、変な話頭を狙撃で一撃だったりなんてことも多いんで。
(無論ダメージの低い武器で、相手の足を撃って一時的にひるませるなんて戦法はあるんでまったく差がないわけじゃないですが)
個人的に大きな差であるのは、ノンリーサルウェポン。
普通のグレネードとスタングレネードの効果時間、および光学タイプかガスタイプかにより瞬間的に範囲内をくらませるか、持続性で遅れてきたものをはめるトラップ的使い方か、という差が出るのですよ。
とはいえ、これにしても結果的には捕縛前提使用となるとそんなに差はないんですよね。
ステージについても、結構どれも広さはあるんですけど、実際は9ステージワンセットに対し6ステージ分の違い(コンビニ・駅・空港・繁華街・下水道・城)しかないのが残念。
敵配置とかこそ難易度差はありますが、全37面を謳うのであれば、もう少しバリエーションは欲しかったですね。
とにかく、自分で解法を探して忍耐強く頑張れる人には薦めたい一品
その代わり、大暴れしたい人や何度もやられるのをストレスと思う人には不向き
これ、ふと書いていて前にレビューした「忍道 戒」のときを思い出しました。
あれも敵の配置に対し、自分なりに解法と行動を起こしていくゲームでしたが、これもそのタイプなんですよね。
ただ、殺すでなく捕縛、となるとその条件もあって途端に難易度があがるんですよ。
そういうところで、考えて行動でき、じっくり自分なりにパターン作ったり出来る人には向いているし、お薦めできる一品です。
一応条件無視クリアもできるんで、評価を気にしなければ銃火器で大暴れしてクリアもできますが、基本的にはその手のゲームであれば他にもっといいゲームありますし、わざわざこのゲームである必要はないはずです。
なので、そういうタイプの人には正直お薦めは出来ないかなと。
あとは、とにかく繰り返し慣れるまで同じステージをやり直す根気があるかってのもこのゲームをやりたい人には必要な素質です。
昔のファミコンでいう「ロードランナー」や「ソロモンの鍵」とか、ってわけじゃないですが、全捕縛制約は慣れとパターン化、そして咄嗟のアドリブが結構重要なんですよ。
制約下での行動を楽しめ、また少しずつ多く捕縛できる、また全捕縛できるって展開を楽しめる人であれば、このゲームを楽しめるかなと。
難易度とかから万人に薦められるものではないですが、個人的にはこれで税込み2100円は十分元とれて楽しめた一品でありました。
連続捕縛とか、自分にはたまらんのです(*´∀`)
というわけで、まずは久々のレビューでありました。
一応大概の面の攻略パターンは掴んでいるので、おいおいテクニック集&全捕縛クリア解法でも載せてみようかなと検討してます。
しかし、意外にやりこめると思うんですけど、あんまし評判よくないよなぁ……。
いや、評判がめちゃめちゃではないけど、難易度が思ったより高く感じた人多いんかなぁ。
……まあ、SIMPLERでもレアな部類の自分だからできたっていう話もあるかもしれないけど(´・ω・)