むるあの趣味部屋

むるあの話の中でも趣味に関しての評価関係を集めてみようかなと。

SAMURAI DEEPER KYO(PS)

2005年04月15日 19時07分08秒 | ゲーム(PS)
■SAMURAI DEEPER KYO@PS
公式サイト
【オススメ度】
★★★☆☆
【自己満足度】
★★★★☆



さて、このまま懐かしいゲームレビューサイトに成り下がってしまうのか!? という感じで今回はSAMURAI DEEPER KYO(以下KYO)のレビューでも。

個人的にオススメゲーだけども、結構一般受けはしにくいだろうなぁ、というゲームですが、できたら良さも悪さも伝えられたらいいなぁということで。

ちなみに原作は言わずと知れた同名原作。
ってか原作の方の公式ないの今日知りましたわ(^^;

あと、格闘ゲーム故の専門用語が出てきますがご容赦を。


格闘ゲームとしての出来は
大雑把に見えて結構繊細



ゲームをしてみるとわかるんですが、キャラは基本的に動きも機敏だし、従来の格闘ゲームに遜色ない動きをしてくれます。
ちょっと攻撃ヒット時の効果音が軽い感じとかがありますが、これは許容範囲でしょう。
ちなみにちょっとボタンの配列及び効果が複雑です。

十字キーによる移動・ガード・ジャンプ・ダッシュなんかは普通なんですが、アドバンス操作にすると……

【地上】
・弱攻撃:○
・中攻撃:×
・大攻撃:→+×
【しゃがみ】
・弱攻撃:○
・大攻撃:×
【空中】
・弱攻撃:○or×
・大攻撃:△or□
【奥義】
・奥義1:←+△or□
・奥義2:→+△or□
・奥義3:ニュートラル+△or□
※下方向入力あってもよし。但し斜め下は各レバー入れの方向の技になる
【秘奥義】
秘奥義ゲージMAX時、○or×or△or□のボタンのうち、2つを同時押し


……という風になり、ちょっと他の既存格闘ゲームと比較すると癖があるので、慣れるのが若干大変かもしれません。
(なお、ノーマル操作は距離により通常技が変化し、アシストも勝手にでてくるので、アドバンス操作で慣れることをオススメします)


さて、システム見たり、CPU戦を普通にやっていくと、多分最初に感じるのは「大雑把」という印象じゃないかと思います。

連舞奥義(通常技を組み合わせて連携・連続技にする。チェーンコンボというとわかりやすいかな?)によるお手軽コンボや、奥義系の安易な出しやすさなどを感じる人も多いと思います。
また、結構安易な永久コンボの存在もあるので、どうしても大雑把さを拭いきれないところがあります。

しかし、実は結構突き詰めるとゲーム性が深いことがよくわかります。

まず、秘奥義ゲージの存在。
これがMAXになると、攻撃力が上昇しますが、反面全ての技の硬直が大きくなります。
やってみるとわかるんですが、通常なら連続になる連舞奥義が、連携状態(途中で割りこまれたりガードされる)状態になってしまいます。
攻撃を当てると貯まるので、必然的に連続技を入れるには

また、通常技各種の攻撃判定が結構きちんと作られているんで、立ち攻撃に対して、当たり判定の低い技を当てこむ、というような駆け引きができます。

そして、空中ガードがない点から、地上での差し合いの駆け引きを楽しんだりもできるんですよね。
所謂不用意に飛んで優位にたてるゲーム性ではないのです。
正直、対戦ツールとかにもならないようなゲームが多かった時代において、アーケードからの移植等でないオリジナルとして、ここまでのものに仕上げてきたのは感心しました。

実際奥義の出やすさが気になる人も多いかもしれないですが、例えば飛び道具にしても、硬直のバランスがうまくとられてますし、個人的に「アーケードスティックがなくても問題なく戦える」というのは、家庭用でも重要な要素だと思っているんで、こういう簡単操作で技が出せるという部分は、PSに特化していていいと思います。
実際PSコントローラーだと、コマンド技って出にくいですしね。


空中コンボの爽快感と
ハメ対策となりうるアシストの存在



先ほど「永久コンボ」があるというのをちらっと書きましたが、浮かされた後にも攻撃を入れられてしまうので、それを利用すれば延々と連続技ができるのですね。
空中コンボが意外に面白く、それを練るのも面白いのですが、その特性ゆえ、連舞奥義による浮かせてからの永久コンボも一部のキャラに存在します。

結構この手の話は他の格闘ゲームでも問題視されやすいんですが、その対策になりうるアシストキャラの存在があります。
キャラ毎の特性もったアシスト攻撃をしてくれるため、連続技に割りこんで返すとか、逆に連続技の繋ぎに使う、なんてことも、特性次第では可能なんですよね。

勿論常に呼べるわけではなく、アシストのゲージもあります。
ゲージは自動回復ですが、回復が早いキャラほど、利用価値が薄い技であること多いんで、アシスト選びも駆け引きのポイントになります。

こういう要素が、意外にバランス取りのために組みこまれているというのはすごいと、普通に感心しちゃいますね。

残念なことといえば、メインキャラ以外にアシスト専用キャラがいるんですが、これらのキャラもメインとして使えたらなぁ、という事でしょうか。
実際アシスト内容もメインキャラより個性がある攻撃が多いんですよね。


致命的なロード時間と
モードの少なさ



ここまで褒めてきましたけれど、勿論問題もあるんですよね。

その一番大きいのはやはりロード時間。
戦闘開始のためのキャラを選んでから、戦闘が開始されるまで、結構な時間があるんですよね。
(20秒とか)
そのため、どうしても連続で戦っていく上ではちょっとリズムが悪いってのがあります。

ちなみにPS2でのPSゲームの高速読み取り機能によって早くできるようですが、場合により台詞や音声が飛んでしまったりおかしくなるので、オススメはちょっとしにくいかも。
(一応ゲームとしては問題なく動くんですが)

あとはやはりモードの少なさですね。

ストーリーモード以外は、VSしかないんですよね。
一応VSはCPU相手も可能ですが、一戦毎に相手や自分を選びなおさないといけません。
個人的にはせめてサバイバルひとつあるだけでも、もう少し楽しめたと思うんですよ。
そういう意味ですごいもったいない気がしましたね。


原作知らなくてもなかなかオススメ
格闘ゲームとしての出来で楽しめます



実はこのソフト、PSでも末期に近い時期に出た格闘ゲームなんですが、一時の格闘ゲームが氾濫しまくっていた時代のものと比較しても、しっかり作られていたりします。

語った以外にも、秘奥義カットインのかっこよさとかは、原作を知らなくても十分堪能出来ますし、今やってもゲーム性としては十分です。
まあさすがにグラフィックは今の時代よりは劣ってしまいますがね(^^;

でも、昔のPS時代の格闘ゲームとしては、個人的にかなりオススメな部類だと思います。

ライジング・ザン(PS)

2005年03月29日 17時56分01秒 | ゲーム(PS)

■ライジング・ザン@PS
公式サイト(亡くなってます(汗))
~参考~
【オススメ度】
★★★☆☆
【自己満足度】
★★★★★



いやぁ、結構どのサイトさんも注目ゲームがある時期っぽいんですが、自分イマイチなんですよね(汗)
結局NDSの牧場物語 コロボックルステーション、PS2の信長の野望Online ~飛龍の章~(MMO)と>真・三國無双4あたりが最近のローテとかになってますね。
特に無双4は今回はなんだかんだで今までのシリーズで一番飽きずに楽しんでいるかも……。

というわけで、新作を手にしない時期なので、やはりここは旧作レビューでも。

今回のご紹介は「ライジング・ザン ~サムライガンマン~」(以下ザン)であります。

なお、当たり前の事なので先に書いておきますが、現在PS2とかGCとかXBOXとか、所謂次世代ゲームの時代なわけで、合わせてグラフィックとかロード時間も随分向上しているわけですよ。
なので、そういう次世代機向けゲームとの対比は基本的には避けていきますし、そういう「時代における劣化」については、評価外となっているのでご了承を。
(勿論同系列ともいえるPSソフトでの比較なんかは出てきますが)


「やっちゃった。」
帯が示すとおりのハチャメチャ豪快お笑いストーリー



ネタバレという感じかもしれないですが、このゲームを語る上で、まず避けられないのはゲームとしての世界観です。
所謂クリア式のアクションゲームで、画面構成とかでいうなら無双シリーズとか、そういう系列になります。

が、そこに出てくる敵、それまでにやりとりされる物語、そしてイカレてケている主人公と、これはとにかくハチャメチャな、狙ってバカをやっている、そういう物語や世界観です。
それを示すのが、このゲームのパッケージの帯に書かれた「やっちゃった。」

いや、本当にやっちゃってますよ。

何がすごいかって、まずオープニングが影山ヒロノブ。
正直ドラゴンボールとかそんなもん目じゃないぜ! ってな勢いの暑苦しい歌に、嫌が応にも燃えてきます!(笑)

物語は大開拓時代の、所謂西部劇風の世界。
主人公は新米保安官で、ヒーローになるのを夢見ていた。
で、ある渓谷で人々が行方不明になる事件がが多発するというのを聞きつけ、事件解決に乗り出す。

のだけど、その裏にあった組織のボスに返り討ちに。
重症の彼を助けてくれた師匠と共に腕を磨き、彼は再びその組織に戦いを挑む!

って書くと普通ですよね?

でも普通じゃないのは、主人公の死んだ父親(保安官だった)の親友が彼を助けてくれていますが、その人はニンジャ・マスター。
主人公はスーパーヒーローに憧れ、その人の元で修行して、拳銃と刀を駆使する腕を身につけた。
その流派が「生涯無敵流」。
そして、主人公はジョニーという名を捨てて「スーパーウルトラセクシーヒーロー 斬」と名乗ってたりします(笑)

敵も個性的で、所謂アメリカ人が間違った日本をよく印象を持つって話があると思うんですが、そういう敵ばかり。
スモウ・レスラーであったり、忍者だけど緑なら「ミドミドミド」としか喋られなかったり(笑)
とにかく個性的かつ狙った笑える世界なのですよ。
ついでに組織名はなんと「邪火流(ジャッカル)」ですから。
もうこれだけでもお腹いっぱいです(笑)

個人的に、そういう軽い気持ちで狙ったものっていうのは意外に冷める時が多いと思うんですけど、ある意味徹底して詰めこまれていると、ひとつの世界として出来あがっちゃう、そこまでの物がこのゲームにはあったりします。
実際ちゃんと(やや強引な展開という特撮ヒーロー物のお約束みたいなのも含め)シナリオも展開していきますし、これは個人的に十分ありな世界感だったりします。


バカゲースタンスなのに良作ゲーム
実は出来やバランスがかなりいい



よくある「狙ったゲー」っていうのは、総じてゲーム性もダメってことは結構あると思うんですよ。
所謂「ノリだけじゃん」っていう感じの。

しかし、このザンについての凄いところは、そういう部分においても結構バランスを取っている、というところ。

まず、操作してみるとわかるんですけど、結構ちゃんと動くのですよね。
刀でのコンボであるとか、そういう部分で若干レスポンス悪がある部分もありますが、落ちついて入力すればまず間違いなく出ますし、主人公の移動速度とかについても重さを感じる事はありません。

視点については主人公の背後に視点を戻すのが若干遅いですが、決して悪いわけではないですし、
基本的には普通に前後左右に動きますが、敵をロックしてやれば、敵を中心としての動き(カメラアングルも)が取れたりもします。
カメラがそれ以上移動出来ない場所に陣取ったりした場合は、カメラ戻しの際に警告音が出たりして知らせてもくれますから、実は意外に親切で丁寧な作りになっていたりするのです。
勿論ステージによっては見にくい部分もありますが、自分である程度なんとかできますから、めちゃめちゃ苦しいって感じはありません。


世界にマッチした個性あるシステム群
同時に敵についてもクリアできるバランス



そんな結構動けるゲームの中で、更に特筆すべきシステムも幾つか。

ひとつは「ハッスルタイム」。
ゲージを貯めて(ストック3まで可能)、使用可能状態で発動すると、

・持っている剣が伸びる
・移動及び攻撃速度増加

という、所謂乱舞状態に持ちこめます。
決して長時間ではないですが、やはり一方的に押す事の出来る優位性が強く、頼りになったりします。
(主題歌のサビの早送りがかかるあたりもハッスルしてます(笑))

もうひとつは「トドメ・ファイナル」。
各ステージのボスの体力を0にすると始まる、一種のフィニッシュイベントなんですけど、まず入力できる時間の為の連打。
そして、それが確定したところで主題歌がかかりながら、好きな技を好きなだけ入れられます。
しかも、実はここで多くの技をたくさんいれる事で、評価が変わって、最後のフィニッシュ演出が変わるのです(笑)

基本的には最後、何故か障子が出てきてボスがシルエットだけになり、技に合わせたやられた方をするんですけど、これがまた「HARAKIRI」だったり「KOISHIGURE」だったりと素敵過ぎます(笑)

しかもステージ含めたトータル評価のランクも、最大ランクが「SUPER ULTRA SEXY HERO」ってあたりもさすが。

その他、ボス戦もただ切りあうだけじゃなく、様々な戦い方を要求されたりしますので、飽きさせないってのもあります。

こういった、アクションを単調にさせない、かつ世界観にあったノリができる、という事をしておきながら、これがゲームバランスも結構いいんですよね。
ラスボスとか、一部ボスに苦戦したりコンティニューってことはありますが、基本的にちゃんと「こう戦えば楽になる」という攻略できる要素を持っていますし、道中の敵も、中盤以降ガードが固くなったりはありますが、道中がどうしようもなくなるほどではありません。

この辺のバランスのよさが、ただのバカゲーでないぞ! というよさを持っていたりします。


実は操作感とかよりノリが人を選ぶゲーム
ただ、バカバカしいけど楽しいゲームをしたいなら是非!



ほんと、できを考えてもかなり色々な意味で「遊べる」し「楽しい」良ゲーだと思います。
特に、PS時代のゲームとはいえ、ロードもそれほど気にならない作りだったりもしますしね。

ただ、ほんと世界観から何から個性が強いですし、人を選ぶゲームである事も確かです。
懐かしいゲームで、面白いものないか? という方で、バカゲー大好きならば是非一度やってもらいたいオススメの一本です!

ちなみに、これあんまり本数出てないのか、意外に見つかりにくいんですが、最近PS中古市場縮小の傾向もあるので、見かけたら迷ったら負けかも(^^;