墨色の薄い色に
身を横たえるように
穏やかな
欠ける月夜
忘れゆくものと
残されるものと
誰がどう選別するのだろう
私の記憶なのに
そんなことも
穏やかな心地の中
ぼんやりと思いながらの
私に持つことの許された
あなたとの記憶
誰がどう選んだ
それは知らずのことだが
だが
“いい想い出”
だけが
手元に残された
在る夜の出来事
墨色の薄い色に
身を横たえるように
穏やかな
欠ける月夜
忘れゆくものと
残されるものと
誰がどう選別するのだろう
私の記憶なのに
そんなことも
穏やかな心地の中
ぼんやりと思いながらの
私に持つことの許された
あなたとの記憶
誰がどう選んだ
それは知らずのことだが
だが
“いい想い出”
だけが
手元に残された
在る夜の出来事
何にも
浮かんでこなかった
今日は
何でなんだ
もう
枯れてしまったか
申し訳ない
気持ちと
致し方ないと
言い訳と
だけど
それでも
小指の先の
色を
確かめてみるんだ
永遠の恋人
なんて美しい
響き
なんて純真な
色彩
なんて完璧な
丸み
そんなのが
欲しかったのかしら?
そんなのを
描いていたのかしら?
永遠の恋人は
永遠の嘘つきと
まあ
よく似かよっていること