心惹かれるそのものは
感性のささやき
耳を澄まして心を磨いで己の硝子に反響させて
響いてきたそれを
キャッチする
いつか逢えなくなると
最初に逢ったときに
した予感
初めての春を
初めての初夏を
一緒に
ぐるりと四季をひとまわり
きみと 手を繋ぎひとまわり
今から するの
十年にまた 一年 二年と
音もたてずに静かに 静かに
私とあなたの間に
時だけが積み重ねられて
ゆく