逢いたくて
逢いたくて 逢いたくて
逢いたい
その人には
けっして
その言葉は 言葉にしない
言葉にしてしまうと
願いは
叶わないような
気がして
偶然も
必然も
廻ってこないような
そんな 気がして
だけど
繰り返す
声にならない
内側の言葉で
逢いたい
逢いたい
逢いたくて
逢いたくて
逢いたくて
逢いたくて 逢いたくて
逢いたい
その人には
けっして
その言葉は 言葉にしない
言葉にしてしまうと
願いは
叶わないような
気がして
偶然も
必然も
廻ってこないような
そんな 気がして
だけど
繰り返す
声にならない
内側の言葉で
逢いたい
逢いたい
逢いたくて
逢いたくて
風が
連れてきてくれる
きっと
連れてきてくれる
何の保証も
ないけれど
だけど
今日も
そっと 呟く
いつか いつか
きっと
風が 連れてきて くれる
十年前の写真を
見つけて
一見 今と何の変わっていないように
見えるけど
十年という年月が
変えてしまった 何かがあるようで
それに
気づきたくなくて
何にも 変わってないね
って
ひとり言に
念を押した
そんな自分が
なんだか 哀しかった