美月葉月

言の葉 ゆらり

美しきもの

2009-09-23 23:03:06 | 美月葉月

 

 それは 醜いと されたものではあるが
 その時々の私には 限りなく美しきものに 
 見えた

 私が 私を 認める いちばんの美しき
 その時々

 爪の先まで 髪の一本一本まで 
 くちびるの艶まで 頬の紅色まで
 なんて 美しき

 生命(いのち)みなぎり
 私は 今を生きている と 隅々までが
 そう主張する その時々

 ああ 私には それが似合うのだ
 その時々 それが似合う

 もう たぶん しないだろうから
 もう たぶん 美しくはなれないだろうから

 でも したい もういちど
 ああ したい もういちど
 こんなに 

 嫉妬を したい。