それは 醜いと されたものではあるが
その時々の私には 限りなく美しきものに
見えた
私が 私を 認める いちばんの美しき
その時々
爪の先まで 髪の一本一本まで
くちびるの艶まで 頬の紅色まで
なんて 美しき
生命(いのち)みなぎり
私は 今を生きている と 隅々までが
そう主張する その時々
ああ 私には それが似合うのだ
その時々 それが似合う
もう たぶん しないだろうから
もう たぶん 美しくはなれないだろうから
でも したい もういちど
ああ したい もういちど
こんなに
嫉妬を したい。