へくそかずら (屁糞葛) は昔から日本各地にある蔓(つる)性の多年草で、至るところに生えている雑草。茎は伸びる方向に向かい、時計回りに巻き付きます。花期は7月から9月。葉や茎に悪臭があることからヘクソカズラの名前がついたようです。
可愛らしい花なのに「屁」「糞」とダブルについて、あまりにも不名誉な名前です。どんな臭いがするか、葉と茎をすりつぶして嗅いでみました。確かに臭いは強いですが野草はこのようなものという感じで、名前のようにひどい臭いではありません。
この名前はあんまりだということで別名のサオトメバナ(早乙女花)を普及させたいという人もいるようですが、ほとんど普及はしていません。
色合いがお灸を据えた跡のようなのでヤイトバナ(灸花)の別名もあります。
万葉集に一句だけ詠まれています。一句しかないのはやはり臭いからでしょうか。
かわらふじに 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく宮仕えせむ (高松王・・・たかみやのおおきみ)
「かわらふじにからみまといついているヘクソカズラのように、私はいつまでもお仕えしましょう」という意味。
花言葉は「人嫌い」です。こういう名前を付けられたら人嫌いになりますよ!
PENTAX K20D + TAMRON AF18-250mm F 3.5-6.3 Di II ((Model A18) 、2枚目は PENTAX K7 + TAMRON AF90mm F2.8 Di MACROで撮影
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