はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

水土不服

2013-02-22 00:17:16 | 杭州生活
春節休暇明け、7日連続勤務の真っ只中。
杭州はこの冬三度目の積雪となった
いつもの年なら一冬に一度積雪するかしないか、なのに、今年は寒さが厳しい様子。
雪が降るとインフラの弱い杭州、たちまち交通渋滞&事故多発で身動きがとれなくなってしまい、道路も排水が悪いのでべちゃべちゃ。歩くのも大変。
でも大気汚染の数値は、雪が降ると一気に下がるので、それは有難いかも。

さて、杭州は春節2日前にも大雪が降って積雪。
相方&二姐&イーファン&ユキは雪の降る前に一足先に車で紹興へ帰省、仕事があるため残った私はユキが生まれて以来初めて一人で二晩、杭州に残ることに。
「ああ一人で夜思う存分TV見たり、本読んだり、好きな時間に寝れたりするんだ~♪」と浮かれていたのが悪かったのか、一晩明けてみると外は大雪
「明日も積雪すれば高速バスが運休になるかも知れない」と相方に説得されて渋々春節前最後の出勤日、帰宅せずそのまま荷物を持って高速バスで紹興へ行くことにする。
定時より少し早めの退社後、吹雪の中市バスと地下鉄で高速バスターミナルに向かったものの、ナントタッチの差で高速バスが運休!
バスを待っていた客は雪崩を打つように返金窓口へダッシュした後、足早に地下鉄で列車の杭州駅へ。結局その夜紹興へ行くのを断念し、杭州駅近くのホテルで一泊、大晦日朝7時の列車でなんとか無事紹興へ到着した。

ユキは私のいなかった2日間、最初の1日目は二姐が一緒に寝てくれたものの、2日目は二姐も自分の家へ帰ってしまって慣れない相方実家で慣れない相方母と一緒に就寝。夜、眠れずに「アーイー!ママー!!」と泣き叫んだらしく、大変だった様子。でも従姉妹のウェンちゃん、ハンちゃんはじめ大勢の親戚のお姉ちゃん達に囲まれて、超興奮状態だった。

紹興で過ごす春節は2年ぶり。初日は相方父の、2日目は相方母の親戚たちが遊びに来て、円卓3卓囲んでの豪勢な食事会がエンエンと続く…。3日目からはこちらが親戚達の家を訪問してまたまた食事会。
男達は相変わらず賭けトランプ&マージャンに深夜まで明け暮れ、女達は食事の支度、掃除に大忙し。
結婚してユキが生まれるまでは毎年2日ほど顔を出してすぐ日本へ帰っていたし、一昨年まではまだユキが小さくてずっとついて見なければならず、手伝う余裕もなかった私。皆は世間話に花が咲いても全部紹興語なので話の輪にも入れない(入れたとしてもやっぱり話すこともないのだが…)。
相方父は先月肺炎で体調を崩して一週間ほど入院したのだが、厨房の主力として忙しく立ち働いている。別に頼まれたわけでも何でもないのだが、全部義父母や弟嫁、親戚達にまかせっきり、という訳にもいかないと悟った結婚6年目の嫁(遅すぎる)。

昔ながらの薪でかまどを使う厨房は何をどう手伝っていいのかもわからず、下手に手出しできないので、散らかり放題の部屋や庭を掃除。あとはひたすらお運びと皿洗いを手伝った。3日目、ついに皿洗いを全部任されることに。扉開けっ放しで吹きさらしの厨房、気温は氷点下、小雪の舞う中氷のように冷たい水道水だけで、油汚れのものすごい皿&碗&食器類を洗うのである。総数約80枚

これはもう、食堂の皿洗いのバイトと同じ!と腹をくくった私。水道水だけで洗っても油がきれいに取れるわけがない。とにかくやかんに大量の湯をじゃんじゃんわかし(田舎は七輪なのでなかなか沸かない)、釜の中に入れて真水を足し、そこへ洗剤を入れて泡立たせ、食器類を片っ端から投入。食器をこするスポンジも無いので、キッチンタオルでひたすらこすって洗い、シンクに移して水道水でまとめて洗い流し、食器を拭く布もないので水を切って並べる、作業を黙々と一時間は続けただろうか。
気が付くと、着ていたダウンジャケットは油や洗剤汚れで大変なことになっていた

相方母は私がお湯や洗剤を惜しげもなく使うのに何か言いたげだったけど、相方父は「キレイになった!」と褒めてくれた。きっと普段は水だけで、洗剤もほとんど使わずに洗っているのだと思う。杭州へ帰る一日前、新しい台所用洗剤とスポンジを買って、そっと相方実家の厨房に置いておいたけど、どう思われたかは不明。

掃除に皿洗いに頑張りすぎたのか4日目に胃をやられてダウン。もう肉だらけの春節のご馳走をみるだけで吐き気がするようになってしまい、大変だった。ユキも杭州に帰ってから5回も吐いてダウン。私は6日間、ユキは8日間の紹興滞在、やっぱりちょっと長すぎたかも
こうして貴重な7日間の休みは終了。年に2回しかない連休だし、本音はやっぱり日本へ帰りたいけど、無理ならせめて弟一家の住む福州で過ごしたい(涙)。。。。と言っても相方両親にとっては帰りたい故郷、来年も多分紹興で過ごすことになるんだろうなぁ。
こうなったら、来年は割烹着持参で行くしかないか。。。

それにしてもユキは年の近い従姉妹たちと遊びまくって楽しい春節、で良かったと思うが、何も手伝わず賭けトランプしてひたすらだべるだけの相方+従兄弟達ってどうよ!???(怒)

相方父世代の親戚は男でも皆厨房に立って、料理はほとんど相方父&伯父達が作ってくれたのに、息子世代は総じて何もしない(できない?)。そして男達はいつも先に食べて、女達は手伝いが一段落してから、すっかり冷めてしまった男達の食べ残しを食べるのである。相変わらす男尊女卑な農村の生活を再認識させられてしまった春節だった。

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4 コメント

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お疲れ様でした!! (かおり)
2013-02-25 19:44:19
はとぽっぽさん、本当にお疲れ様でした。大変だったですね。。
会社でも最後までお仕事されてその上旧正月は夫の実家でお嫁さん業。頭が下がります。。
それにしても。北方の家族ならともかく、紹興でもこうなんですか??
男性陣が先に食卓を囲み、その残り物を女衆が食べる、というのは北の方では大いにあるそうです。
実際うちのお姑さんが旦那の実家の大連ではそうだったと言っていました。
でも彼女は夫が長男だったし彼女自身の地位が高かった、しかも武漢出身でたまにしか来ない身分の客という扱いで、彼女は男衆と一緒に食事をする事を許されていたそうです!それもびっくりですよね~!
はとぽっぽさん、すごい環境の中での皿洗い、すごく偉いです!
来年はスポンジとゴム手袋と洗剤を持参ですね!
ご苦労様でした
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Unknown (はとぽっぽ)
2013-02-26 17:03:57
>かおりさん

ありがとうございます。年に2回しかない貴重な7日間の休暇は、疲れ果てて終わってしまいました(涙)。正直数日でもいいからいっそ日本に帰ろうか、それとも杭州に残って休日出勤しようかと何度も考えたんですが、相方のメンツもあるだろうし、何より一人っ子のユキが日頃会えない従姉妹たちと楽しそうに遊んでいるのを見ると、決心がつかなくて。

私も今までは大学出の外人嫁ということで?男達と同じテーブルで座って食べていたんですよ。でも義弟嫁は残り物のテーブルだし、洗物や掃除でしもやけこさえてるのを見ると、さすがに悪くて…。今回は勧められても断って、男達と同じテーブルにはつきませんでした。そういえば親戚の中で唯一上海出身の伯母は手伝いもせず、お客様扱いで男達と一緒に食べてました。杭州に帰ってからしばらく、相方を顎で使ってやりました(八つ当たり)。

来年は洗剤、スポンジ、ゴム手袋、割烹着持参で…、でも正直、何とか口実を作って逃げ出したいです(爆)。
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お疲れ様でした。 (Rikorin)
2013-02-27 13:12:59
紹興はそんな感じなんですね。
上海に近いので、上海と同じようだと思っていました。

こちらは、学歴、外国人関係なく
レディーファーストが多いですね。
男性がご飯作るの当たり前が多いです。

逆に申し訳ないくらい。笑

8日間は長かったですね。

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Unknown (はとぽっぽ)
2013-02-27 18:33:34
>Rikorinさま

同じ紹興でも紹興市内と田舎で数十年、差がある感じです。男性が料理するのは紹興の田舎でも同じで、お呼ばれした親戚の家は皆伯父たちが厨房を仕切っていましたので、日本で言う男尊女卑とは少し違うかも。。。

女性たちの仕事は片付けや皿洗い、掃除、料理の下ごしらえなどで、分業している感じです。でも料理ができると一番に食べるのは男性達で、女性達は別のテーブルで食べるか、男性達が食べ終わった後の残り物を食べていました。別テーブルで食べていても女性達はささっと食べ終えてすぐ用事にかかるので、酒とタバコをお供にゆっくり食べている男性達とは対照的でした。
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