はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

諸葛八卦村

2014-05-29 12:51:17 | 杭州生活
日本から両親が来杭したので、一緒に古鎮めぐりを。

先々週、蘭渓市にある諸葛八卦村へ行ってきました。


古鎮めぐりと言えば、留学生時代はヒマさえあればあちこちの古鎮に行っていた。
浙江省には古鎮がたくさんあって、当時は一年の留学を終えれば日本に帰る予定だったので、
とにかく限られた時間の中でできるだけあちこち回ってやろう、と「古鎮ガイド」片手に
バスや電車にゆられてあちこち行ったものだ。

思い出してみると杭州から近い烏鎮や西塘の外、諸葛八卦村、東陽蘆宅、兪源大極村、富陽龍門、寧波渓口、寧海前童などなど。
江西省の婺(ブ)源にも2回行った。
今回本当に久しぶり(約10年ぶり)に古鎮に行くことに。
諸葛八卦村、10年前は訪れる人もまばらで、村の中には簡単な食堂が3軒、土産物屋が数軒あるだけだったけど、
建設中のホテルや土産物屋街もあって、これからすごく観光地化しそうな感じだった。

何せ10年以上経っているので、他の中国の観光地のように今や「一大孔明テーマパーク」のようになっていて、
巨大な金ぴか孔明様とか、コスプレ孔明様記念撮影とか、可愛くない孔明様ゆるキャラとかいたら
どうしよう…。
という一抹の不安を抱えて、杭州から車で約2時間半、諸葛八卦村へ到着。

村の入口には土産物ストリートができていて、食堂も沢山あった。
大型バスで来る団体旅行客が多いらしい。
でも村の中は結構昔のまま。





丞相祠堂の天井部
古鎮に行くととにかく建物の柱や天井に施された木彫や石彫が見事で、ついつい上ばかり見て歩いてしまい、
最後には首がこってしまう。




この村に住む多くの人が「諸葛」姓。
赤い対聯に書かれているのは、孔明にちなんだ語句。




村の中心、鐘池。
大極図の形をしている。


村は池を中心に八陣図を模した形になっていて、
迷路のようなこんな道をくねくね歩くので、表示がないと迷って出られなくなってしまいそう。

昔は本当に人里離れた山の中だったので、抗日戦争中にこのあたりを通った日本軍にも気付かれなかったという
エピソードがあるらしい。

山東省琅琊出身で、四川省(蜀)で亡くなった諸葛孔明の子孫の村が、何故浙江省にあるのか?
孔明の子孫で諸葛青という人が蘭渓に移り住んだのが、北宋時代。
その諸葛青から数えて十代後の、諸葛大獅という人がこの諸葛村へ移り住んだのが、元代の中期。
その後子孫は主に医業、薬業に従事し、漢方薬の製造販売で財を成したと言う。
村内には明代、清代の建築が200以上も残っている。







歩いて上って、村を見下ろせる高台へ。




高台と言っても低いので、ここから見えるのは村全体の4分の1なんだそう。

観光地として整備が行き届いている建物も良いですが、個人的に今回のベストショットがこれ。



村は若いガイドさんやチケット売り場の人を除けば、やはりお年寄りが多かったです。
観光地として保存がされるのは嬉しい反面、空き家も所々目立ちました。
また10年後、この村はどうなっているのだろう?と思いながら、諸葛村を後にしました。

●諸葛八卦村
http://zhugevillage.cn/

最新の画像もっと見る

コメントを投稿