はと@杭州便り

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春節1 紹興編

2010-03-01 18:43:25 | 杭州生活
13日から16日まで、紹興の田舎へ行ってきました。

中国では13日が大晦日、14日が春節(新年)。
相方両親は一週間前から、一足先に紹興へ帰郷。
実は以前から「15日には家で孫娘2人のお披露目パーティーをするからね。」と聞いていたものの、
身内の簡単な食事会だとばかり思っていた私。

まさか結婚式の時と同じく、村の人総出(約300人?)の大披露宴(?)だなんて思ってもみなかった…
私とユキは、14日の夜と15日の昼、夜の3回、のべ350人以上の人と会うハメに…

相方の実家では前日から庭にイベントテントを張り、
借りてきた円卓と椅子を所狭しと並べ、
恐ろしい数の食器類とこれまた恐ろしい量の食材類を冷水で洗い、
各テーブルには高価なタバコと酒類がど~んと並べられ、
雇われ必殺料理人(?)も2人登場し、目にもとまらぬ早業で100人超分の料理を作っていた…
さらに親戚、近所の人総出でお運びや皿洗い、食材の下ごしらえに追われ、
相方両親も義妹も、義妹の両親も休むヒマもない忙しさである

私も何か手伝わなければ、と思うが、
こんなときに限って相方は松葉杖(先々週、会社の階段で転んで全治一ヶ月の捻挫)で全く役に立たず
頼みの二姐も自分の家に帰ってしまったので、私一人ではユキを見るので精一杯
田舎の家は土足だし、段差も多いので、よちよち歩きをはじめたばかりのユキは早速転んで顔を直撃
せっかくの晴れの日(?)なのに額には傷、鼻にはかさぶたを作ってしまった

…折しも、大晦日の夜はこの冬一番の冷え込みとなり、
春節の朝、起きたら外は銀世界
冷たい小雨の降る中、吐く息も凍りそうな屋外で、せっかくの料理も運ばれてくる先から冷めていく。

孫のお披露目と言うわりに、主役であるはずのユキと従妹のハンちゃんは、別に周囲に紹介されるわけでもなく放っておかれたので、
こんなときに風邪でもひかれたら大変、と各テーブルのご挨拶もそこそこに2人を連れて2階の寝室に避難。
そこも親戚のギャング…もとい子供達が暴れて散らかしまくっていたのだが、
とりあえず暖房らしいものがあるのが寝室だけなのだった

ユキに何かご飯を食べさせてやらなければ思うが、
披露パーティーのご飯は油っこいし、細かく刻むのも難しい料理ばかり。
仕方なくご飯とスープだけでも食べさせようとしたが、いつも食べているものと味が違うせいかあまり食べてくれず、
紹興の3日間、ユキは白粥と饅頭の皮、リンゴ、そして日本から持ってきていた非常食(レトルトのベビーフード)しか食べられなかった。
…この時ほど、非常食が有難かったことはない

ユキも大変だったが、従妹のハンちゃんはおばあちゃんもママも宴席にかかりっきりだったので、もっと大変だったと思う。
しかしハンちゃんは本当に手のかからない大人しい子で、チョロチョロ動き回るユキにくらべるとほとんど動かないので、一緒に見ていても楽だった。
…というか、13キロの体重+セーターや上着の着せすぎで身体が重すぎて、動けないというのが正確かもしれないが
どれだけ大勢の人が周囲でうるさくしていても寝られるあたり、大物の風格を漂わせていた。
ハンちゃんのほうはユキに興味を示すのに、
肝心のユキは動かないハンちゃんより、姉のウェンちゃん(6歳)の方に興味があるようで、ウェンちゃんと友達が遊んでいると自分も中に入ろうとして大変だった。

そんなこんなで3日間。
本来ならこのまま8日間、紹興の田舎で過ごさねばならないはずだったのだが、
このままでは私もユキも共倒れになってしまう。

紹興に残りたい相方は残して、私とユキだけでも杭州に帰りたかったのだが、
相方が「それじゃまるで、はとちゃんが舅姑と一緒にいたくない→仲が悪いと思われてしまう」「俺の面子はどうなるの?」と言うので
ここは私も一芝居、打つことにした。

「春節だから、両親に顔見せに日本に帰りま~す。」

…日本に春節はない、という事実はこの際無視!
……ついでに、去年11月にも一時帰国した、という事実も無視!!

遥か遠い日本へ帰るには一日も早く帰らないと休暇が足りませんから、ということで、
宴の終わった次の日の昼には、ユキと私は大阪行きの飛行機に乗っていたのだった…

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