【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

〜Facebook「 Haiku Column」 「今月の秀句」2019・11〜 【HAIKU】

2021年10月25日 08時36分00秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
 
〜Facebook「 Haiku Column」 「今月の秀句」2019・11〜 【HAIKU】
 
◆俳句総合誌『俳句界』11月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。人種、国籍を問わず投句を受け入れていることから、その「人道主義的」スタンスが広く支持されています。
◆ 向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「飢えた難民の/前に口元に差し出す/マイクロフォン一本」のような三行書きにしただけで散文的な国際俳句が大会大賞、或いはある国際俳句協会のコンクールで「古い振り子時計―/蜘蛛の巣だらけになっている/祖父のおとぎ話」のような切れがあっても三段切れで冗漫な国際俳句が特選を受賞しているように、三行書きの国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。そして、6号を2020年12月に出版しました。また、2020年3月1日には「国際歳時記」の第1段として【春】を出しました。「HAIKU」6号と「歳時記」は原句の内容を損なうことなく五七五に訳出しています。
◆総合俳句雑誌「俳句界」2118年12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」が3頁に渡って書いています。
◆「華文俳句」に於いては、華文二行俳句コンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」が2020年11月には刊行されて、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。
◆『俳句界』2020年3月号の特別レポートにおいて、熊本大学で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
 
永田満徳選評/向瀬美音選訳
Mohammad Azim Khan
mannequins waiting for their turn ~
seasonal change of clothes
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
It is the season of changing the clothes, A scene of changing summer clothes on naked mannequins one after another. As if mannequins change themselves,the personnification is very good.
マホメッド アジム カーン
マネキンが順番を待つ
衣更
〔永田満徳評〕
替えのシーズン。はやりの夏の服を裸のマネキンに次々に着せ替えている情景。マネキン自身が衣替えを促しているように、「マネキン」を擬人化しているところがよい。
Seby Sebi
pașii ei răspândind valuri -
kimono de vară
her footsteps spreading waves-
summer kimono
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
In the village beautiful women in summer kimono walking. By [spreading waves ] we can see that everyone watch her intentively.
セビー セビ
彼女の歩みが波紋を広げる
浴衣
〔永田満徳評〕
街中を浴衣美人が颯爽と歩いているのであろうか。「波紋を広げる」という措辞から、彼女が通り過ぎるたびに、周囲の視線を一身に集める情景がありありと目に浮かぶ。
Elhoucine Bouhlou
Epis dorés~
Le paysan aiguise sa faucille
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
Épis de blé dorés. Le paysan est en train d'aiguiser sa faucille pour couper le blé. Avec [aiguise sa faucille] nous pouvons imaginer l'enthousiasme des paysans qui veulent obtenir plus de récolte.
エルシン ブルー
金色の小麦
農民は半月鎌を尖らせる
〔永田満徳評〕
黄金なす麦の穂。麦刈りをするために鎌をよく研いでいるのである。「尖らせる」という措辞に、より多くの収穫を得たいとする「農民」の意気込みが読み取れる。
Sarra Masmoudi
retour au bled~
cette chanson que je fredonne à mon insu
サラ マスモウディ
帰省
知らずに口ずさむ歌
Bernadette Couenne
pélerinage à Shikoku -
la carte des 88 temples sur la table
ベルナデット クエンヌ
四国の遍路
机の上に88個の寺院の地図
タンポポ 亜仁寿
flickering fireflies above the footsteps
homecoming
タンポポ 亜仁寿
足音の上に明滅する蛍
帰省
Joëlle
soubresaut du chat
les baies de cassis éclatent dans la casserole
ジョエル
猫の不意のジャンプ
鍋の中のカシスの実が弾ける
Isni Heryanto
kitchen window
Mother gently sings the May Day song
イスニ ヘイヤント
キッチンの窓
母が静かにメーデーの歌をうたう
Igorina Darsa
the moon follows wherever I go
homecoming
イゴリナ ダルサ
どこへ行こうとも月が付いてくる
帰省
Siu Hong-Irene Tan
clear blue sky
an eagle flies freely to the highest
シウ ホング イレーヌ タン
澄んだ青空
ワシが自由に高みを目指す
Rosa Maria Di Salvatore
another summer...
another dream to be dreamt
ローザ マリア ディ サルバトーレ
もう一つの夏
夢みるべきもう一つの夢
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〜Facebook「Haiku Column」【俳句界】2021.10月号〜【HAIKU】

2021年10月25日 08時28分10秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
 
〜Facebook「Haiku Column」【俳句界】2021.10月号〜
 
◆俳句総合誌『俳句界』10月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕のHAIKUから選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。
※ 『俳句界』10月号から、優秀な作品が揃って来ましたので、1ページ増えて、3ページに渡って掲載しました。
◆R 2・12月号から作者の国名を入れています。人種、国籍を問わず投句を受け入れていることから、その「人道主義的」スタンスが広く支持されています。
◆ 向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「飢えた難民の/前に口元に差し出す/マイクロフォン一本」のような三行書きにしただけで散文的な国際俳句が大会大賞、或いはある国際俳句協会のコンクールで「古い振り子時計―/蜘蛛の巣だらけになっている/祖父のおとぎ話」のような切れがあっても三段切れで冗漫な国際俳句が特選を受賞しているように、三行書きの国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。そして、6号を2020年12月に出版しました。また、2020年3月1日には「国際歳時記」の第1段として【春】を出しました。「HAIKU」6号と「歳時記」は原句の内容を損なうことなく五七五に訳出しています。
◆総合俳句雑誌「俳句界」2118年12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」が3頁に渡って書いています。
◆「華文俳句」に於いては、華文二行俳句コンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行している。さらに、全季節を網羅した「華文俳句歳事記」が2020年11月には刊行されて、これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載している。
◆『俳句界』2020年3月号の特別レポートにおいて、熊本大学で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
The October issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the October issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
octobre aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆L octobre de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
Haiku Column(俳句大学)(「俳句界」R3.9月号)
【今月の秀句(monthly excellent Haikus)】    
永田満徳選評・向瀬美音選訳
(Facebook「Haiku Column」より)
シウ ホング(インドネシア)
おとぎ話のごとき無数の螢かな 
〔永田満徳評〕
「螢」は雨上がりの夜や闇夜が特に美しく、夏の訪れを感じさせてくれる。「無数」に飛び交う様は乱舞という言葉がふさわしい。「おとぎ話」とはよく言ったもので、「人が死ぬと魂が蛍になる」という言い伝えもそうであるが、「螢」の輝きそのものが幻想的で、夢物語であることをうまく表現している。
Siu Hong(Indonesia)
all around thousands of fireflies
a fairy tale
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
" Fireflies " is especially beautiful on nights after rain and dark nights, and makes us feel the arrival of summer. The word "Ranbu" is appropriate for flying "innumerable". "Fairy tales" are often said, and so is the legend that "when a person dies, the soul becomes a firefly", but the brilliance of " fireflies " itself is fantastic and expresses well that it is a dream storying.
アンジェラ ジオルダーノ(イタリア)
アルツハイマー夏の記憶は舌先に 
〔永田満徳評〕
「アルツハイマー」は脳がうまく働かなる症状。過去の「記憶」があたかも現在起きているかのように、「舌先に」出て話し掛けているのであろう。この患者の最も活動的で、最も思い出が多かった「夏の記憶」であるからこそ、唯一の記憶として残っているのである。記憶の本質が描かれていて、心打たれる。
Angela Giordano(Italy)
alzheimer...
un ricordo estivo sulla punta della lingua
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
"Alzheimer's" is a symptom that makes the brain work well. Perhaps the "memory" of the past is "on the tip of the tongue" and talking as if it were happening now. It remains the only memory because it is the patient's most active and most memorable "summer memory." The essence of memory is drawn, and it is touching.
アドニス ブリュネ(フランス)
エオリアン耳の窪みの子守唄 
〔永田満徳評〕
「エオリアン」は冬の季節風が柵や竹垣に吹き当たってヒューヒューと鳴る音のこと。日本では虎落笛という。エオリアンの音色を「子守唄」に思うのは、冬の烈風のさなか、母の温かな懐に守られて眠った経験があるからである。「耳の窪み」という表現に、母との思い出の根深さが切々と伝わってくる。
Adonis Brunet(France)
éoliennes
une berceuse au creux de l'oreille
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
L'éolien est le son de la mousson d'hiver qui souffle contre les clôtures et les clôtures en bambou. Au Japon, on l'appelle sifflet d'automne du tigre. Je considère le ton d'Eolian comme une "berceuse" parce que j'ai eu l'expérience de dormir sous la poitrine chaude de ma mère au milieu de la brise de l'hiver. L'expression "bosses dans les oreilles" traduit la profondeur des souvenirs avec ma mère.
【今月の季語(Kigo of this month】        
(Facebook「Haiku Column」より)
【 滝 たき taki / waterfall / chute d’eau.cascade 】
ザヤ ヨークハンナ(オーストラリア)
滝しぶき肩にはためく君の髪  
Zaya Youkhanna (Australia)
waterfall
her long hair floating across her shoulders
フテン フルティ(チュニジア)
滝落ちて私の涙は流れない
Feten Fourti (Tunisia)
mes larmes ne coulent pas
chute d’eau
【 裸 はだか hadaka / naked, nude, bare / nudité, nu 】
ザザミ イスマイル(インドネシア)
叫びより勝る囁き裸かな  
Zamzami Ismail (Indonesia)
naked
whispering is sharper than screaming
イザベル カルヴァロ テレス(フランス)
曲線に続く曲線裸婦像よ  
Isabelle Carvalho Teles (France)
papier blanc
courbes après courbes le nu se dévoile
【 サングラス さんぐらす sungurasu / sunglasses / lunettes de soleil 】
アンジェラ ジオルダーノ(イタリア)
サングラス孫娘さへ真似をして  
Angela Giordano(Italy)
imitation...
even the granddaughter with sunglasses
imitazione...
anche la nipotina con gli occhiali da sole
アブダラ ハジイ(モロッコ)
サングラス写りたる我が笑顔かな   
Abdallah Hajji(Morocco)
lunettes de soleil
sur tes yeux j'imprime mon sourire
【 ビール びーる bi-ru / beer / bière 】
ザザミ イスマイル(インドネシア)
ビール酌む別るる前の人と会ふ  
Zamzami Ismail(Indonesia)
beer
last meeting before separation
ザヤ ヨークハンナ(オーストラリア)
唇やビールの泡の艶めかし  
Zaya youkhanna(Austlalia)
cold beer
the foam on her lips is seductive
【 冷酒  れいしゅ reishu / cold sake / saké froid 】
イスマン カーン(チュニジア)
冷酒や夜空の星の美しき 
Ismahen Khan(Tunisia)
des étoiles
et un saké froid-la nuit
ザザミ イスマイル(インドネシア)
冷酒注ぐ良き音立つるクリスタル  
Zamzami Ismail(Indonesia)
crystal glass cup
beautiful harmony when pouring cold sake
【 アイスクリーム あいすくりーむ aisukuri-mu / ice cream / glace 】
ナッキー クリスティジーノ(インドネシア)
子の拍手アイスクリーム屋のクラクション  
Nuky Kristijno(Indonesia)
children clapping hands
loud honking sound of the ice cream van
エリック デスピエール(フランス)
指間より君を見つむる林檎アイス 
Eric Despierre (France)
sorbet à la pomme
je te regarde à travers mes doigts
【 紫陽花 あじさい ajisai / hydrangea / hortensia 】
キム オルムタック ゴメス(オランダ)
紫陽花やポンポン揺らすチアリーダー  
Kim Olmtak Gomes(Holland)
pom poms in the air the cheerleader blossoms
hydrangea
バーバラ オルムタック(オランダ)
紫陽花や夜空の青をひとつまみ  
barbara olmtak(Holland)
a pinch of blue in the starry night
hydrangea
【ジャスミン じゃすみん jyasumin / jasmine / jasmin 】
ヴェロニック ゾラ(カナダ)
ジャスミンや味とも言へるその香り  
Veronika Zora(Canada)
its fragrance almost a taste
night jasmine
ラシダ ジェルビ(チュニジア)
ジャスミンや夜の静かなる約束よ
Rachida Jerbi(Tunisia)
jasmins exubérants -
les promesses silencieuses de la nuit
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華文俳句 〜【俳句界】2021.10月号〜

2021年10月25日 08時12分32秒 | 月刊誌「俳句界」
Facebook「華文俳句社」
 
〜【俳句界】2021.10月号〜
 
◆2021年『俳句界』10月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆東北公益文科大学教授の呉衛峰氏、台湾詩人の洪郁芬氏を中心として、マレーシア詩人の趙紹球氏、台湾詩人の郭至卿氏の四人が2018年にFacebookグループ「華文俳句社」を立ち上げた。
◆2018年11月1日には、華文俳句社の四人による二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』(醸出版)が刊行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。
※全季節を網羅した、世界的にも画期的な「歳事記」が2020年10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で呉衛峰氏が行ったラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・10〜
◆2021年『俳句界』10月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2021,10月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
皐月
刀馬旦髪環
秋意
〔永田満徳評論〕
刀馬旦是京劇裡的「旦」角色,專演文武雙全的巾幗英雄,以氣勢神情著稱。京劇以熱鬧的背景音樂,華麗的服飾、雅緻的中文談吐和輕巧的行為舉止為吸引人的賣點。而今作者正在觀賞京劇,演員光彩奪目的髪環使他感受「秋意」,換句話說,感受秋天的徵兆。此俳句描述作者迎接藝術之秋的到來,以及他此刻雀躍的心境。
皐月
刀馬旦の髪飾り
秋意
〔永田満徳評〕
「刀馬旦」は京劇の「旦」役(女性役)で、文武両道にたけ、勇ましく活発な女の将軍。京劇は賑やかな音楽、華やかな衣装、優雅な中国語の台詞運び、軽やかな立ち回りなどが魅力である。京劇のきらびやかな「髪飾り」に「秋意」、つまり秋の気配を感じ取り、芸術の秋の到来を喜んでいる気持がよく表現されている。
慢鵝
貼楸葉青的臥床老伯
立秋
〔永田満徳評論〕
「楸葉青」是將楸樹葉片敖製成膏藥,據說擦抹瘡瘍之處,患處立可治癒。對臥床的病人而言,夏日的酷暑是極難以忍受的。好不容易等到立秋,請人幫忙敷貼家中常備的楸葉青,以此減緩身體的不適。此俳句將清爽的季語「立秋」的本意描寫得十分貼切。
慢鵝
楸葉青膏を貼る寝たきりのお爺さん
立秋
〔永田満徳評〕
「楸葉青膏」はアカメガシワの樹葉で作った絆創膏で、その葉は腫物に外用されてきた。「寝たきり」の病人にとって、夏の暑さはひとしお身に応えるものである。待ちわびた「立秋」を迎え、常備薬の「楸葉青膏」を貼ってもらうと、いくらか和らぐことを詠んでいる。「立秋」という、爽やかな季語の本意をよく捉えている
丁口
西門紅樓的創意市集
秋空
〔永田満徳評論〕
「西門紅樓」是台北市西門町一座紅磚砌成的時尚西式建築。此地常見禮品店一字排開,出售玲瑯滿目的台灣創意商品。在清新的「秋空」下,總是不由自主地想閒晃,逛街或四處遊覽。作者如此享受秋日的感覺,真是美好!
丁口
西門紅楼のクリエイティブマーケット
秋の空
〔永田満徳評〕
「西門紅楼」は台北市西門町に建つ赤レンガ造りのお洒落な洋館。台湾らしいクリエイティブグッズを販売しているギフトショップが店を並べている。爽やかな「秋の空」の広がりのもとでは、ウインドーショッピングに出かけ、覗いてみたり、ぶらぶらしたりしてみたくなる。秋の一日を楽しむ気持がうまく切り取られている。
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