Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2021.11月号〜
◆2021年『俳句界』11月号が発行されました。
◆東北公益文科大学教授の呉衛峰氏、台湾詩人の洪郁芬氏を中心として、マレーシア詩人の趙紹球氏、台湾詩人の郭至卿氏の四人が2018年にFacebookグループ「華文俳句社」を立ち上げました。
◆2018年11月1日には、華文俳句社の四人による二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』(醸出版)が刊行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。
※全季節を網羅した、世界的にも画期的な「歳事記」が2020年10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で呉衛峰氏が行ったラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・11〜
◆2021年『俳句界』11月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2021,11月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
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胡同
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闇夜的篝火餘燼
豐年祭
〔永田満徳評論〕
「豊年祭」是台灣原住民夏日的美麗風物詩,全員一同為五穀豐登感謝祖先和神靈,是阿美族由來已久的傳統儀式。通常一早開始準備祭典,經過午休,持續到夜晚。作者待到慶典最後的時刻,看著曾照亮闇夜的篝火的餘燼,從中感受到祭典過後殘餘的熱氣。
胡同
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闇夜の篝火の燃えさし
豊年祭
〔永田満徳評〕
「豊年祭」は台湾の先住民による夏の風物詩で、豊作や収穫を部落総出で祖先と神に感謝する伝統的な祭祀である。アミ族系集落を代表する祭儀。早朝から準備が進められ、昼休みを経て夕方に再開するというのが基本である。最後を迎え、「闇夜」を照らしていた「篝火の燃えさし」に、祭りの熱気の名残を見ているところがよい。
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丁口
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日間照顧的摺紙飛機
秋日
〔永田満徳評論〕
日間照顧是一種長期的居家護理服務,由症狀比較輕微的護理對象參加。這首俳句描述一個患者正在用色紙摺飛機的一個居家護理情景。摺紙飛機是一個有助於改善運動功能的復健。明媚的秋日照耀著整個設施,在舒適的環境中,參與活動的患者重獲童心,一心一意的認真工作著。
丁口
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デイケアの折り紙の紙飛行機
秋の日
〔永田満徳評〕
「デイケア」とは比較的軽い要介護者が通っている、介護サービスのひとつ。「折り紙」を使った「紙飛行機」を製作している情景であろう。紙飛行機作りは運動機能の向上に役立つとされる。明るい「秋の日」が射し込み、快適な施設で、子供心を取り戻したかのように、一心に作業に励んでいる様子がよく表現されている。
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皐月
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初涼
繡著圖騰的方巾
〔永田満徳評論〕
圖騰是台灣原住民的象徵圖示。色彩鮮艷的手織桌巾鋪在餐桌上,一家人聚集一起準備共進餐點。暖色系較多的圖騰的桌巾,映襯著入秋後的清寒,使周遭的氛圍更顯出涼意。此俳句恰到好處的描述初秋氣候宜人的景象。
皐月
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涼新た
部族のトーテムを刺繍したテーブルクロス
〔永田満徳評〕
「部族のトーテム」とは台湾の先住民族のトーテムのロゴのこと。色鮮やかな手織のテーブルクロスが食卓に敷かれ、これから一家団欒の食事を楽しもうとしているところである。比較的暖色系の多いトーテムのテーブルクロスが「涼新た」の涼しさをより一層感じさせられる点で、心地よい初秋の頃の雰囲気がよく捉えられている。