みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

コバルト・ノベル大賞投稿とMF文庫Jの結果に思う

2005-06-24 | 新人賞
 来週一週間ほど家を離れないといけないので、ノベル大賞の推敲を終わらせて早々に投稿してきた。結局推敲して100枚ちょうどになった。できはまあまあ、というか100枚ではこれが自分の限界に近いかもしれない。これを集英社がどう判断するかだ。ロマン大賞の結果(二次通過)以下に終われば、自分は短編、中編は向いていないということだと思う。
 自信のあったMF文庫Jの投稿作は、どうやら一次落ちらしい。ちょっとわけあってまだ評価シートを手にしていないが、この結果は納得いかない。自惚れとか自信過剰とかではなく、現実として、出版社ごとに予選通過に偏りがありすぎる気がする。競争率や予選通過確率が同じような賞でも、一度も一次を通過したことのない賞もあれば、逆に一次で落ちたことのない賞もある。
 とりあえずMF文庫Jからの評価シートを手にした時点で、また考えたいと思う。そこに書かれた落選理由が納得のいくものなら、自分が未熟だったということにすぎない。納得のいかないこじつけのようなものなら、きちんと評価してくれる他社に送るまでだ。

えんため二次通過ならず

2005-06-21 | 新人賞
 エンターブレインえんため大賞(ファミ通文庫)の二次選考結果が発表された。103名から16名への絞りこみを通過することはできなかった。
 落選は数多く経験している。それだけにそんなに自信を持つこともできない。だが一次なりでも通過していると、やはり期待を抱いてしまう。このまま最終まですべりこんで、期待賞あたりでもいいからなんとか出版されれば……などと。それだけに、単に一次で落とされるよりもダメージは大きくなる。
 純文学系などだと、一次発表前に連絡がなければ落選が確定しているので、たとえ一次通過していても期待はまったく抱かない。えんためや、集英社のスーパーダッシュなど、一次や二次をWebで早く発表して期待を持たせる賞で途中で落ちると、相当な傷を負うことになる。それでもリアルタイムにWebで結果を発表してくれるというのは、投稿する側からすると評価シートを返してくれるのと同じぐらいありがたいので、ぜひとも続けてほしいとは思う。そのスーパーダッシュは、今年から評価表もくれるらしい。本命にしたいと思う。
 小説執筆中ならまだショックは書くことで吸収されるが、すでに新作は推敲に入っているので、それほど吸収してくれない。何かこのまま一次、二次通過あたりをうろうろして、一生終わってしまうのではないかという、実に現実味のある展開も見えてきたりして、かなり鬱な気分になる。もう数日すれば、自信作が酷評された評価シートも、MF文庫Jから帰ってくる。立ち直れるだろうか?
 だが、うだうだいって落ちこんでいる暇はない。とにかくいまはコバルト・ノベル大賞向け新作の推敲を終わらせなくては。

ノベル大賞向け小説、一応完成

2005-06-16 | 小説執筆
 400字詰めで98枚、全5章。コバルト・ノベル大賞向けの新作が書きあがった。執筆期間は約3週間。これから推敲と、あらすじ書きになる。前はあらすじが苦手だった。なんだかパズルを解くような能力が求められる気がする。だが最近では、ひとつ章を書き上げる毎に大まかなプロットからその章に書いたことを文章にしてまとめることをしているので、あらすじはそこから取捨選択してまとめていけばいいようになっている。これだとかなり楽だ。
 今回の小説だが、賞となると少し微妙な気がする。もちろん自分としてはできに自信はあるし、いい話になったと思う。でもやっぱり派手さはない。作品世界の雰囲気にどっぷり浸かって、登場人物と一緒に悩んだり、考えたりする話になっている。そして救いはあるものの、悲しい話になってしまった。西洋近世という世界に読者を引っ張りこむ描写には自信がある。リアリティを感じてくれると思う。だがそれが賞につながるかというと、少し疑問を感じる。
 まあとにかく、世界観やストーリーは、ロマン大賞で二次通過したものと同等のものになっている。書き続けてきたことで自分に進歩があるとすれば、自然とそれ以上のものになっていることだろう。それなりの結果は残してくれると思う。いや、思いたい。とにかく推敲だ。

詳細なプロットがない故の苦闘

2005-06-11 | 小説執筆
 コバルト・ノベル大賞向けの新作は山場に差しかかった。それまでまったりと、雰囲気で読ませていたものが、一気に動きだした。現在4章の途中、81ページまで書けた。
 最初から大まかなプロットはあるのだが、違和感や破綻なくストーリーを進めるための細部のプロットは今回は事前につくっていない。まさに書きながら考えるという状況になっている。
 いつまでもプロットを練っていて書きだせないのも問題だが、こうして勢いで書き始めて詰まってしまうのも困りものだ。こうなると、テキストエディターを開きながら波が来るのを待つしかない。
 数日前はそういう状態だった。そして波をつかんだ。あとは細かいことを気にせずに勢いで書き切ってしまうだけだ。動きのある山場を書くにはそういう心意気が必要だと思う。細部は推敲時に直せばいい。
 そしてこういう波をつかんだときこそ、一番充実感を感じる。あとで見返せばたいしたことが書けていないと思うかもしれないし、誰からも評価されないかもしれない。それでも自分にとってはこの充実感は何物にも換えがたい。プロを目指している者の意識としては問題があるかもしれないが、この充実感のために苦労して小説を書いているともいえる。
 あと約20枚。この勢いで山場を書き切って、しんみりとした感動のラストシーンに持っていこう。
 ちなみに自分が執筆に使っているテキストエディターはQXエディターで、背景を黒、字を白にして、縦書き・1行20字の設定にしてある。黒背景で字のポイントも大きいので目にはやさしいと思う。20行1ページのページ区切りも表示させてあるので、400字詰めでの進行枚数もひと目でわかる。いろいろ試した中で、これが自分のニーズに一番あっていた。

ノベル大賞向け小説3章まで完成

2005-06-06 | 小説執筆
 7/10の締め切りまで1か月ちょっとになった、コバルト・ノベル大賞向けの新作だが、3章53ページまで完成した。規定枚数の半分。1日3枚の最低ノルマを守りつつ、調子のいい日は6枚、8枚と書けているので、締め切りには間にあうと思う。
 依然として話はあまり動いていない。どのぐらい描写を入れるべきか迷ってしまう。男子向けライトノベルなら、くどくどと描写などしていないでテンポよくどんどん話を進めていかないといけないんだろうと思う。いちいち描写しなくても、キーワードを入れておけば読者は勝手に理解してくれるだろうし。
 ただそれは、自分の好きなスタイルとは違う。作品の中に知らず知らずのうちに引きこまれ、キャラクターと一体となってその世界を楽しむような、そういうものを書きたいし、読みたい。その臨場感とかリアリティをだすものが描写だと思う。
 舞台が現代日本ではないので最初のうちはどうしても世界観の描写にページを使ってしまう。話が進んでも、初めて出てくる場所や人物があればやはりページを使う。250枚とかの長編ならそれも思う存分やっていいとは思うが、100枚でそれをやるとストーリー自体の厚みがなくなってしまう。難しい。
 これからの後半は、とりあえず読者の頭に情景は入っていると思うので、ストーリー中心に書ける。怒涛の急展開から感動のラストへと持っていけるか、これからが正念場だ。

ノベル大賞向け小説2章まで完成と、えんため一次選考結果

2005-06-01 | 新人賞
 コバルト・ノベル大賞向けの新作は、2章35ページまで完成した。これで序の部分が終わる。世界観やキャラクターの紹介など、完全に長編の書き方になってしまった。規定枚数100枚の1/3を序で使ってしまっていいのかという疑問もある。このあとの破・急の部分が少し急ぎ足になるかもしれないが、とにかく書き切ってから推敲の段階で調整することにしよう。中編というのはペース配分が難しい。
 落選してしまったらしいMF文庫J向けの新作とは別に、実は過去の作品を改稿したものをエンターブレインえんため大賞(ファミ通文庫)にだしていた。その一次選考の結果が発表されていた。通過していた。
 自分にとっては珍しいがライトノベル業界にあってはありきたりすぎる感がある異能力もののファンタジー。バトルよりもキャラ同士の心の通じ合いや、キャラの成長などに重点をおいて書いたのが、まあ自分らしいといえば自分らしいところか。そのぶん、ストーリーの起伏とか意外性とかは少なくなっているように思う。派手さがない。
 MF文庫向けの新作とは違い、それほど自信はなかった。たぶん二次は通らないだろう。ここの一次は競争率(難易度)もかなり低いようで、それにたすけられたというのが本当のところだろう。
 まあそれでも、一次通過はうれしいし、二次発表の楽しみも残った。別ジャンルとはいえ、新作を書いている身にはいい励みになった。