みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

新作、終章へ

2006-05-27 | 小説執筆
 長編新作は、クライマックスのシーンを書き終えた。思ったより枚数を使わず、655枚で終わる。一番の山場で緊迫感もあるシーンなので、あまり余計なことを書きこまず、勢いと余韻を残しつつ終わる形にした。一応、ひろげた風呂敷はきんんと畳めていると思う。
 一番悩み、苦労した部分を終えて、あとは終章(エピローグ)のみだ。少し気が抜けたような感じになっているが、物語を締めくくる大事な部分だ。読後感にも大きく影響してくる。また気を引き締めてかかっていかなくてはいけない。ある事件を乗り越えて、また元の穏やかで楽しい日々に戻るというような、キャラたちも読者もひと心地つけるような終わり方にしたいと思う。続編もいくらでも書けるような終わり方だ。ただ続編というのは、それ単独では基本的に賞応募には使えないわけで、一作目が世に出ていくほかに書く機会はほとんどないだろう。今回の舞台、キャラたちをもう一回書けるようになんとかならないものか、難しいとわかっていても願わずにはいられない。
 何はともあれ、作品に「了」を打つことが先決だ。あと少し、がんばって書きあげよう。

長編新作、執筆再開

2006-05-17 | 小説執筆
 仕事や環境の問題、それに落選続きでモチベーションがあがらないことなどがあって、書きかけの新作が三月末からとまっていた。今月締め切りの小松左京賞には最初から間に合わないとして、こんな状態を続けていては10月のスーパーダッシュ小説大賞にさえ間に合わなくなってしまう。書き続けるにせよ、一時休止するにせよ、この作品だけは決着をつけておこうと、あらためて決意した。結末をつけて応募したところで予選すら通らないかもしれないが、自分の中のけじめにはなる。無理をしてでも、完全に納得のいく結末にもっていけなくても、とりあえず終わらせよう。そうしなければ何も始まらない、終わらない。中途半端は一番後悔すると思う。
 640枚を超え、あと50枚もあれば終わる話だ。なんとか時間をやりくりして、一日二枚ずつでも書いていけば、一か月で終わる。推敲ならある程度機械的な作業になるので、モチベーションうんぬんに関係なく、時間さえ取れれば滞ることはない。紙に打ちだせば、どこででも作業は可能だ。
 本当に最後にしたくはないが、これが最後のつもりで残りのページを埋めていこうと思う。自己満足、あるいはネットで少数の人に読んでもらうだけの結果になるとしても、700枚近くの小説を仕上げたということは、自分にとって何かしらの糧となると信じて。

児童文学ファンタジー大賞、早くも賞取りレースから脱落

2006-05-02 | 新人賞
 絵本・児童文学研究センター、児童文学ファンタジー大賞の一次選考結果が、3月31日の締め切りから1か月もたたない4月下旬に発表になり、自分は落ちていた。一次通過の倍率は10倍弱。児童文学は他ジャンルとは違う独特なものがあり、付け焼刃で通じるほど甘くはないということだろう。
 この賞、選考の早さもさることながら、応募者に対する対応もすごく丁寧だ。全員に作品の受領通知とともに、前回の選評が載った冊子を郵送してくれる。またホームページで選考結果を発表するだけではなく、各選考ごとに該当者(一次は全員、以降は前段階の選考通過者)に当落をわざわざ郵便で通知してくれる。難点といえば、応募作を二部印刷して送らなければならないことだが、これも一次選考からふたりの人が読んでくれるということの裏返しだろう。枚数も80枚から500枚と幅がひろいし、佳作以上を取れば出版される可能性が高いし、また挑戦してみようという気になる賞である。
 過去の受賞作や、予選通過作の題名を見てみると、和風ファンタジーというか、御伽噺的な設定を下敷きにしたものが多いような気がする。応募するときには、そのあたりの傾向も少しは考慮したほうがいいかもしれない。ライトノベル的な王道ファンタジーでは通用しないだろう。
 目先を変えてみたところで、すぐに結果が出るはずはない。わかっていた。腰を据えて児童文学用に新作を書いてみたいという思いもあるが、書きかけの長編すら時間と疲労の問題でなかなか続きが書けない状況にある。もどかしさやあせりとともに、絶望感のようなものも覚えてしまう。