みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

講評が出ていた

2007-09-25 | 新人賞

 最終に残ることなく落選した、第48回講談社児童文学新人賞の講評がホームページに発表されていた。今年の最終は、10代2人と、38歳以上3人という随分偏った年齢構成だったが、選考委員の先生の選評を読んで、どういうものを残そうとしているのか、大体わかった気がした。
 ライトノベルと違って、尖ったもの、奇抜なものは求めていない。派手なストーリー展開よりも、繊細で、丁寧な心情の表現を好む。その結果として、小学生向けのファンタジーや冒険小説というよりは、中高生向きのリアリティのある身近な作品が求められる。10代の2人も、話題性で残したのではなく、等身大の10代の心境が描けていたから残ったようだ。児童文学なのに、高校生が主人公のリアルものが残っていたのに驚いた。
 どうもこの賞は、一般エンタメに対する純文学のように、ライトノベルに対する中高生向きの文芸作品を選ぼうとしているように思う。だからこそ、去年自分の作品が最終に残ったのかもしれない。そして今年は、小学生向けの、ある意味わかりやすい「児童文学」作品を送ってしまった。この賞を狙うのなら、最初から児童文学という概念を捨てて、大人でも読むに耐えるヤングアダルト作品を書いたほうがいいのかもしれない。
 ホームページからしても、絵本新人賞と比べて力の入れなさが目立つし、おかしいと思う点も多い。「新人賞」と銘打っているのに、今年のようにプロのみが受賞というのはありえるのか? プロアマ不問の賞は、大抵「~大賞」という名称になっているように思う。「賞金は初版刊行時印税分に含まれます」というのは、刊行前提の賞で賞金の意味をなしているのか?
 それでも自分の書くものは、この賞の求めている範疇に近いように思うので、何かだせる作品があれば、また送ってみるかもしれない。


新作推敲、半分まで終了

2007-09-17 | 小説執筆
 新作の推敲は、予定より少し遅れ気味だった。なかなかはかどらない。直すところも結構あるし、執筆と違って、事務的な作業になるので集中もしにくい。それでもここ2、3日ちょっと時間があったのでどんどん進め、半分すぎまで進めることができた。あと130枚ほどなので、なんとか今月末ぐらいには終わるだろう。
 大幅な変更はないが、推敲でかなり読みやすくはなっていると思う。文章のリズム的なものも、スムーズになるように直している。書くスピードでは、遅くてなかなかリズムはわからないので、通して読んでいく推敲の段階で直していかないといけない。
 こうしてあらためて読み返してみると、自分では結構おもしろいと思う。飽きることなく、興味を引かれつつ読んでいける。問題は、これが他人の目、特に選考委員の目にどう映るかだ。そういう意味では、たとえ落選しても選考委員の評価がきけるスーパーダッシュや、MF文庫Jは、投稿者にはありがたい賞だと思う。果たしてどういう評価を下してくれるのか? あと半分、がんばって推敲を終わらせて判断を仰ごう。