みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

ルルルは二次敗退

2006-12-28 | 新人賞
 今年はスーパーダッシュの二次発表で終わりかと思っていたら、小学館ライトノベル大賞のルルル部門の二次も年を越す前に発表されていた。いきなり15作に絞られ、やはり自分の作品は通過していなかった。こちらは改稿作なので、ある程度自分でもわかっていたが、落ちればやはりさみしいことはさみしい。タイトルしかわからないが、通過作を見ると、西洋貴族(王侯)物のファンタジーが多いように思う。自分の送ったものは、西洋は西洋でも社会の最下層に近い主人公の話なので、華やかさとかはまったくなく、かなり暗い話になっている。小説の中で、いわゆるお姫様気分を味わいたいような読者には受け入れられないだろう。小説のでき自体も、スーパーダッシュに送った新作よりは劣ると思うが、話のジャンル的なものでも不利だったように思う。
 通過したり、落選したり、選考の結果によって浮き沈みし続けなくてはいけないのは、かなりきついものがある。デビューまでたどりつくか、諦めるか、そのどちらかしか解決策はないとわかっていても、やはりまだ諦めたくはない。来年こそは、この出口の見えない迷宮から抜け出せるのだろうか?

スーパーダッシュ、とりあえず二次通過

2006-12-26 | 新人賞
 スーパーダッシュ小説新人賞だが、とりあえず二次も通過していた。まだ応募数全体の一割ぐらいが残っており、ほかの賞の一次通過と変わらないぐらいの倍率を勝ち抜いたにすぎないが、希望を持ったまま年を越せるのはうれしい。これからの選考は、レーベルカラーとか売り上げとか、小説のでき以外の要素も大きく絡んでくるだろうし、一筋縄ではいかないが、ここまで来れたのは自分にとってかなり意味のあることとなった。
 応募した新作は、いまの自分のベストともいえる。これから書くものの方向性も、滲み出ているだろう。それが一次や二次で落とされていたら、これから書くものに迷いも出てきてしまう。これで本当にいいのだろうかと悩み、まっすぐ進んで行けなくなる。今回少なくとも、10本の内の1本に選ばれるだけの小説であると認められたわけで、いい自信になった。
 今年は夏に講談社児童文学新人賞で最終選考に残ったり、ここへ来てルルルとSDで予選通過したり、投稿戦跡はわりといい年になった。この登り調子がさらに続いてデビューまでたどりつけるのか、それともここが峠であとは下るのみとなってしまうのか、来年は投稿生活にとってかなり重要な、わかれ道の年となる気がする。

スーパーダッシュ、無事一次通過

2006-12-09 | 新人賞
 集英社スーパーダッシュ小説新人賞の一次選考結果が発表になり、無事通過していた。カテゴリーエラーの不安は多少あるものの、自分の中では一番期待している長編新作作品だ。とりあえずひと安心した。だがここの一次は、全515作品中146作品も通っている。編集長のWebコラムによれば、二次を通過してきたものを編集部は読むらしい。実質次の二次が、一般的な賞の一次選考の意味合いを持つということだ。二次の結果は年内に発表されるようだが、ぜひとも通って編集部の判断を仰ぎたい。
 今年の夏は、思いもよらずに児童文学のほうで最終選考までいったが、やはり書いていて自分が一番楽しいのは、スーパーダッシュにだしたこの新作のような作品だ。中高生から一般までを対象にして、キャラがある程度羽目をはずして動く。事件や不思議なことも少し起こしつつ、最後はキャラ同士の心の通じ合いを描く。児童文学だと、羽目のはずし加減や、事件などがやはり限定されてしまう。キャラの心の動きも、はっきりわかるように書かないと伝わらない恐れがある。執筆の自由度は減る。
 自分の好きなもの、書きたいものがスーパーダッシュにあうかどうかは定かではないが、別の賞でもいいからとにかくこの新作で世に出て行きたいと切に願う。

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小学館ライトノベル大賞の一次結果に思う

2006-12-03 | 新人賞
 今年から新設された小学館ライトノベル大賞に、改稿作を応募していた。ガガガ部門、ルルル部門、それぞれ一編ずつ。両方とも長編で、小説自体のできとしてはガガガのほうが少しいいように自分では思っていた。その一次選考結果が両部門とも発表になり、少女向けのルルル部門のみ通過していた。
 いままでの自分の戦績を端的に表わす結果になったと思う。自分がどう思おうが、自分の作風は少女向け、あるいは児童向けにできているのだろう。これまで特に偏りなく、様々なジャンルの新人賞に応募してきた。だが戦績は明らかに偏っている。一般向け(純文学、エンタメ共に)と男子向けライトノベルでは一次さえ通過するのが難しい。
 趣味でただ書いているのならいいが、一応デビューを目指す身としては、自分の特性を活かし、それに特化していかなくては駄目だろう。これから書く新作や、旧作を改稿する際は、児童向け(少年少女小説)、あるいは少女向けライトノベルにより適したものになるように書いていこうと思う。
 とりあえず、1046作品中の112作品に選ばれたルルルの選考結果は、ある程度自信になった。厳しいとは思うが、二次の結果発表の楽しみが残ったのもうれしい。一次ごときで傾向と対策もないかもしれないが、一応参考までに通った作品の概要を述べると、原稿用紙320枚の長編で、いわゆる王道の異世界ファンタジー。バトルも少しあるが、メインはあくまでヒーローと、ヒロインや仲間との心の通じ合い。それにそれぞれのキャラの成長を描き、最後はハッピーエンドで終わる。まあ元々、ファンタジーに特化した少女レーベルでしか通用しない内容かもしれない。
 さて次は、今月中に発表となるスーパーダッシュの一次だ。700枚近い枚数のせいで少女向けライトノベルや児童文学には応募できず苦戦が予想されるが、一番力を入れてきた新作だけに、期待と不安は大きい。