みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

詳細なプロットがない故の苦闘

2005-06-11 | 小説執筆
 コバルト・ノベル大賞向けの新作は山場に差しかかった。それまでまったりと、雰囲気で読ませていたものが、一気に動きだした。現在4章の途中、81ページまで書けた。
 最初から大まかなプロットはあるのだが、違和感や破綻なくストーリーを進めるための細部のプロットは今回は事前につくっていない。まさに書きながら考えるという状況になっている。
 いつまでもプロットを練っていて書きだせないのも問題だが、こうして勢いで書き始めて詰まってしまうのも困りものだ。こうなると、テキストエディターを開きながら波が来るのを待つしかない。
 数日前はそういう状態だった。そして波をつかんだ。あとは細かいことを気にせずに勢いで書き切ってしまうだけだ。動きのある山場を書くにはそういう心意気が必要だと思う。細部は推敲時に直せばいい。
 そしてこういう波をつかんだときこそ、一番充実感を感じる。あとで見返せばたいしたことが書けていないと思うかもしれないし、誰からも評価されないかもしれない。それでも自分にとってはこの充実感は何物にも換えがたい。プロを目指している者の意識としては問題があるかもしれないが、この充実感のために苦労して小説を書いているともいえる。
 あと約20枚。この勢いで山場を書き切って、しんみりとした感動のラストシーンに持っていこう。
 ちなみに自分が執筆に使っているテキストエディターはQXエディターで、背景を黒、字を白にして、縦書き・1行20字の設定にしてある。黒背景で字のポイントも大きいので目にはやさしいと思う。20行1ページのページ区切りも表示させてあるので、400字詰めでの進行枚数もひと目でわかる。いろいろ試した中で、これが自分のニーズに一番あっていた。