みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

[お知らせ]『テレーラの魔力』、全文公開しました

2007-04-19 | ネット

 ZIGZAGオンラインで途中まで公開されていた『テレーラの魔力』を、アルファポリスがやっているドリームブッククラブにて、全文公開しました。7月18日までの公開になります。ぜひ最後まで読んで、ご意見、ご感想をおきかせください。
 投票に関しては、ここは「購買予約」「出資」というように、出版化された場合お金が絡んできますので、無理にお願いはしません。多くの人に読んでもらえて、感想などをいただければそれで満足です。ZIGZAGとは違い、すべてのジャンルの創作物が集まってきているところなので、もともと『テレーラの魔力』の出版は厳しいと思います。出版のためのポイントではなく、掲示板などに寄せられる感想を楽しみに、3か月間推移を見守りたいと思います。

・『テレーラの魔力』(作品コード:1041660 )
 http://www.alphapolis.co.jp/dream.php?ebook_id=1041660
・感想掲示板
 http://www.alphapolis.co.jp/each_bbs.php?bbs_id=1298


新作、第一章完成

2007-04-16 | 小説執筆
 あまり時間が取れない中、新作の執筆はわりと順調に進んでいる。ノルマとして義務を課しているわけではないが、いまのところ毎日一定ページ以上書けている。少しでも書けていると、気持ちの張りのようなものが違うし、毎日書いていることで、それ以外の時間でも物語世界のことを容易に考えることができるようになる。現実から離れた世界が、常に頭の中にあるということだ。別の世界があれば、現実の世界でも気持ちに余裕が持てる。小説を書く、物語を創るということは、精神安定剤の役目も持っているらしい。
 新作のほうは、ほかの人に読んでもらってもいるが、やはり自分では判断が難しい。おもしろいのか、つまらないのか、ありきたりなのか、独自のものが出ているのか。読んでもらっている人の意見を参考に、とりあえず書き進めていってしまおうと思う。書きあがって推敲する段階になれば、自分でもいくらか客観的に作品を見ることができるようになる。
 第一章では、メインキャラ4人が、少し変な出会い方で出揃うところまでいった。大体の筋と山の置き方ぐらいは考えているが、具体的なものは書きながら考えている。次の章はどのような場面にするか、楽しく迷って考えようと思う。

野性時代青春文学大賞、一次通過

2007-04-13 | 新人賞

 角川書店の第3回野性時代青春文学大賞に応募していた作品が、一次選考を通過していた。現時点で連絡がないのは、最終には残れていないからだと思うが、524本中の58本の中に選ばれたということで、ここは素直によろこんでおこう。一般エンタメ系はいままでほとんど結果を残せていないので、一次だけでも通過できたのは自信になる。しかもここは、自分の作風とは相容れないようなものが受賞してきているだけに、自分にとってはハードルも高かったはずだ。ZIGZAGの消滅で少し沈んでいた気持ちも、浮上した。ジャンルは違うが、いま書いている新作の励みにもなる。
 応募したのは、現代日本(道東)を舞台にした、少しファンタジー要素の入る本格的な恋愛物。再応募も繰り返しているので、そろそろこの作品も見切りをつけるときかもしれない。その場合は自サイトか、どこかの投稿サイトに公開し、そのことをここで告知するつもりなので、ぜひ読んでもらいたい。

[お知らせ]
 みらいやの創作小説オンライン
 http://www.geocities.jp/mirai_2200/
 に公開中の小説の、HTML版を読みやすくWeb用に加工しました。まだ未読の方は、ブラウザーでそのまま快適に読めると思いますので、ぜひお読みください。


ZIGZAG消滅

2007-04-11 | 新人賞
 コメント欄ですでに触れたが、リーフ出版が倒産し、ZIGZAG NOVELSは消滅した。当然ランキングキングも、連載途中にして終了ということになった。
 今回の『テレーラの魔力』は、上のほうで順位が安定していただけに、刊行の期待も持ってしまった。それだけに、少なからず落胆した。社員やすでに出版している作家の人たちに比べれば、ダメージは少ないのだろうが、投票数を確かめたりするのも楽しみにしていただけに、気が抜けてしまう。ZIGZAGのやった読者投票というシステムは、商業的に成功はしなかったのかもしれないが、応募する側からすれば、やる気の出るいいシステムだった。読者からの反応を確かめつつ刊行を目指せるシステムというのは、そうそうない。
 だが、終わってしまったものは仕方がない。通常の新人賞に応募して、下読み、編集部、最終選考委員の目を通って、デビューするしかないということだ。
 途中まで公開された『テレーラの魔力』だが、近いうちに別のところで最後まで公開する予定だ。公開が始まり次第このブログで発表するので、その際はぜひ読んで、できれば感想などもきかせていただきたく思う。

新作本文、とりあえず書き始める。

2007-04-03 | 小説執筆
 プロットは完全にできあがっていないものの、新作の本文をとりあえず書き始めてしまった。自分は書き始めに苦労するタイプで、書き始めてしまえば途中で詰まったり、終わらなくなったりはしない。むしろ実際に書きながらのほうが、プロットは出てきやすい。前作の長編もそうだったし、あまり深く考えずに執筆に入ってしまった。
 最初の一節を書き終えたが、正直不安はある。読者の気持ちを物語りに引きこめているか? 状況や設定は、説明にならずに、それでいて適切に提示できているか? 読者が疑問を抱くような矛盾点やおかしな設定はないか? 自然に続きを読み進めたくなるような引きや伏線はうまく張れているか? 冒頭部は本当に気を遣って書かないといけない。特にキャラに対していかに早く、読者に親しみを持ってもらうかが重要だ。そのへんが果たしてできているのか? 物語設定も、今後の大まかなストーリーもわかっている自分の目で、それを判断するのは難しい。こういうとき、お互い批評をいいあえる同志がいるとありがたい。
 毎日執筆に専念できる状況なら、一、二か月もあれば初稿は完成しそうだが、自分の状況ではそうはいかない。肉体労働も再び始まり、それに加えて翻訳も不規則に入ってくる。そんな中、ノルマを決めて無理して書いても、果たしていいものができるのか、モチベーションを維持できるのか、怪しいものがある。出版と収入を前提として書くプロの原稿とは、この点が大きく違う。やはり前作と同じように、自分が楽しむことを基本にして、無理なく書けるときに書いていこうと思う。最低でも来年の春に間に合えばいい。そのぐらいの気持ちでいよう。
 去年の秋に長編を仕上げて以来の新作だ。とにかくいまは書いていて楽しいし、充実感を感じる。それが一番だ。