みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

新作ライトノベル、二章完成

2005-01-24 | 小説執筆
 新作ライトノベル二章まで完成。20日で209枚。執筆の勢いはまだある。
 ただ初期のころにひろげた風呂敷を畳みはじめる段階にかかっているので、自由に筆にまかせて書いていくことはできない。プロットも書く前に立てているが、一章ではプロットより勢いとかキャラクターにまかせて動かしていくところもあった。そういうところは書いていても楽しい。
 他人に見せるものだから、楽しんでばかりいてもだめということで、これから先はラストに向けてプロットに沿ってまとめに入っていこうと思う。二章の最後でそれまでの伏線をある程度回収し、種あかしをしてあるので、最後の三章でそれをつめ、意外な新事実も入れつつ大団円へと向かう。読後感はいいものになると思う。ちなみに続編も書こうと思えば書ける設定。
 この小説が生きるも死ぬも、ラストシーンにかかっている。ここからが正念場だ。

新作ライトノベル、一章完成

2005-01-17 | 小説執筆
 新作のライトノベル、第一章が完成。124枚。執筆日数12日。全体では三章構成で300枚弱ぐらいを考えている。今月末数日書けなくなるので、順調にいって2月初旬ごろ第1稿完成となる見こみだ。
 それでいったん区切りのいいところまで書いて見返してみると、ちょっと微妙。癖というよりは自分のスタイルなんだろうけど、心理、情景を問わず、かなり描写で文字数を費やしてしまっている。純文学ならかまわないかもしれないが、ライトノベルではマイナス点になりかねない。それでも自分が本当に書きたいものはライトノベル的世界なので困ってしまう。ちなみに今回のものは霊の話。どろどろしたものではなく、どちらかというとコメディ調。ありがちな設定だとは思うので、あとは文章力でなんとかしていくしかないのだけれど、濃い描写を否定されているとしたらつらいものがある。
 それでも自分の中では、いままでで一番のできにあると思うので、このままの勢いでとにかく一度書き切ってしまおうと思う。ジャンルや表現の問題は、推敲時に悩めばいい。元来遅筆のほうなので、一日10枚書けているいまの勢いを殺してしまうのは何より恐い。

MF文庫J評価シート

2005-01-13 | 新人賞
「MF文庫Jライトノベル新人賞」とググってここを訪れるワナビな人もいるだろうから、参考までに前回の日記で触れた評価シートについて詳しく書いておこう。
 個別の評価シートは二枚。一枚目に作品や投稿者のデータとAからEの総合評価、総評が載る。二枚目は「物語設定」「キャラクター」「ストーリー」「構成」「表現技術」のそれぞれに設けられた観点(よい点や悪い点)の該当項目に○がつく形式。
 このうち一枚目の「総評」というのがこちらにとって一番ためになると思われるし、相手も一番時間をかけて書いてくれるところだと思う。
 その総評を読んで、このレーベルに限らず、少年向けライトノベル全体に求められているものがわかったような気がする。もちろん自分の欠点も。ワナビな人でどうも結果が出ないという人は、一度ここにだして評価してもらったほうがいいと思う。こんなていねいな批評をしてくれて(しかも無料で)、自分は本当に感謝しているし、社交辞令だとしても再挑戦したくなった。

 ということで再挑戦の作品は、現在90枚を超えた。依然一日10枚ペースを守っている。いままでの自分からは考えられないほどのハイペースだ。そしてできも、いままでにないぐらいいいように思う。現在、集英社・ロマン大賞、中央公論新社・C★NOVELS大賞、講談社・小説現代新人賞、筑摩書房・太宰治賞と応募中だが(もちろん全部別の作品で。新作のほかに改稿再応募のものもあり)、正直いってあまり自信はない。一次落ちすらある程度覚悟している。だがいま書いている新作が、惜しいところにもいかずに蹴られるようなことがあったら、それこそ見切りをつけようと思う。純文系とか別ジャンルはまだ書くかもしれないが、もう少年向けライトノベルは書かない。それぐらい自分の中ではできに自信がある。まあとにかく完成させなければどんな傑作だろうと無意味なので、もう少しの間無我夢中で書いていこうと思う。

年があけて

2005-01-10 | 小説執筆
 年があけて2005年。結果が出ないまま年月だけがすぎていく。賞に投稿し、落選を知るだけでは何もかわらないような気がした。そこでいままで書いたものの一部を、ホームページで公開してみることにした。個人の小説サイトなんて山ほどあるだろうから、そうそう読者の反応なんて期待できないかもしれない。だが何もやらないよりましである。小説のためにできることはなんでもがむしゃらにがんばってみよう。
 現在だが、3月末締め切り、メディアファクトリー第1回MF文庫Jライトノベル新人賞(第3回予備審査)に向けて書いている。実は昨年9月末締め切りの第1回予備審査にもだしていて、年末に評価シートが返ってきた。文章力だけは認められていたが、あとは惨憺たる結果だった。どうも少年向けレーベルというものをしっかりと理解していなかったらしい。特に魅力ある個性的なキャラクター。これが重要らしい。あとはエピソードやサイドストーリー、伏線の積み重ね、絡み合い。リベンジをかけるべく、このあたりに注意して、新作を執筆中。大まかな構想半月、書き始めのいまは平均10枚(400字詰め)のペースで進んでいる。
 新潮かすばるに応募予定の純文学的な小説も平行して書いていたが、どうも話が重くてのらない。ライトノベルは書いていて楽しいし、すらすらと枚数が進んでいく。気持ちが軽く、書く気満々のときはライトノベル、気が重かったり、沈んでいるときは純文を進めていこうと思う。