みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

3か月ぶりの、新作執筆開始

2008-07-02 | 小説執筆
 ジャンプも結局二次で落ち、来週には電撃の一次発表も迫っているということで、落ちたときのために新作を書き始めた。新作を書いているのといないのとでは、落選を受け止める気持ちの余裕が違う。
 3月末以降いろいろ忙しく、新作を書けていなかった。約3か月のブランクで、書き始めのいまはあまりスムーズに言葉が出てこない。それでもやはり、書いていると楽しいし充実感がある。賞のためというより自分のために、のんびり書いていこうと思う。
 ジャンル的には、自分が一番書きたいところ、ライトノベルとYAの中間ぐらいになると思う。投稿を考えればはっきりしたほうがいいんだろうが、いまの厳しい執筆状況では、「自分のため」以外の理由では最後まで書き続けられない気がする。前の作品が次々落選している中で、賞のためにという理由ではあまりに虚しい。落選したらすべてが無になってしまう。自分が楽しむために、自分の好きなような書く。出版の当てのないアマチュアのうちは、それでいいんじゃないかと思う。
 時間もろくに取れず、疲労で気力もなかなか湧いてこない中なので、かなりの期間がかかってしまうと思う。300枚弱ぐらいで、年末あたりまでにできれば上出来か。書いているうちに吉報が来ればいいのだが……。

YA新作推敲終了と、ほかの投稿予定など

2008-03-06 | 小説執筆
 YAエンターテイメントの新作だが、推敲を終え、あらすじも書いて、やっと完成した。224枚になった。あとは印刷して投稿するだけだ。最初は講談社児童文学新人賞にリベンジしてみる。ジャンルやカラー的にはここが一番あっているだろうし、なんといってもいままで一番上まで行った賞だ。最終に残らないと、どの時点で落ちたのかがわからないのがネックだが、もともとここにあわせて書いていたので挑戦してみる。短めの作品のわりには、仕上がりまで2か月半ぐらいかかってしまった。やっぱりYAは、ライトノベルよりは余計に時間がかかるように思う。
 前作のライトノベルは、MF文庫Jの一次結果が今月25日に出てくる。カラー的に厳しいだろうから、次の投稿先も考えておかないといけない。えんためがあっていそうという意見ももらっているが、電撃もやはり魅力がある。MFで一次に通っていた場合、自動的にえんためしかだせなくなるが(電撃の締め切りは、MFの最終結果発表前のため)、落ちていた場合どうするか? 自分はライトノベルに受け手側(読者)として入ったのは、一般小説からでもコミックからでもなく、アニメからだ。日本にいた90年代は、大半のアニメをOVAも含めて見ていた。自作が本になるというより、自作がアニメになるというのに憧れて、ライトノベルを書き始めたといっても過言ではないかもしれない。それを考えると、電撃はやっぱり魅力的に映る。えんためでもアニメはあるが、数が違う。いまは隣国でVCDやDVDを買うか、ネット配信を見るかしかないが、いまバンダイチャンネルで見ている「シゴフミ」も「狼と香辛料」も、ともに電撃文庫だ。あくまで夢を追うなら、電撃だろうなと思う。
 パピレスのほうは、みなさんに多くの投票をしてもらっていたものの、急にできた12週ルールによって1000票に届かず削除されてしまった。ほかの人の電子化決定作が今日から販売されることもあって、やっぱりここもリベンジしておきたいかなと思う。ただ、前の日記に書いたように、ここはよほどの作品でもない限り、大長編でないと厳しい。SD二次通過、企画倒れのカノンで「大筋で刊行化」と判断されていた680枚の長編をぶつけるしかないように思う。ただその前にもう一度だけ、紙の書籍になる新人賞に挑戦させたいと思う。だせるところはもう、枚数無制限のスクエニしか残っていない。ここにだして駄目なら、パピレスで読者の判断を仰ぐという感じだ。
 さてYA新作が終わったことで、現在取りかかっている新作はなくなったわけだが、今月末から来月いっぱいぐらいは、取りこんでいて落ち着いて新たな作品を書ける状況にない。書くとしても、5月に入ってからになりそうだ。それまでの間、自分は何を書きたいのか、何を書けるのかを考えて、考えがまとまったら、大まかなプロットづくりに進むぐらいのことになりそうだ。

YA新作、第一稿完成

2008-02-06 | 小説執筆
 YAエンターテイメントを目指して書いていた新作が、とりあえず完成した。220枚の原稿で、約一か月半かかった。後半は時間がなかなか取れないこともあってペースダウンしたが、わりと早く、なんとか最後まで書き切ることができた。あとは頭から紙推敲をして、投稿ということになる。悪い癖で話が膨らんで、200枚以内におさえることができなかったので、迷うことなく講談社児童へだすということになる。いい訳の効かないYAの新作で、再チャレンジだ。一応悔いのないできにはある。これで駄目なら、自分の力はそこまでだったということ。受け入れなくてはいけない。
 今回のYAは、前作のライトノベルよりも書いていてつらかった。それだけ深いことを書いているのだと思うが、労働で疲れ果てている身にはきつい。認められるのなら苦労してでもYAを書くが、単に趣味として、気晴らしで書くのならコメディ調のライトノベルのほうがいいように思う。前作と今回の投稿結果を見て、今後の方針も考えたい。でもまずは推敲だ。推敲が終わらなければ、本当の意味での完成とはいえない。
 前々作の新作を応募したSDの評価シートは、結局来なかった。また郵便事故か何かだろう。一次落ちの簡易シートなので、問い合わせはしないことにした。落選理由がわからなかったのは残念だが、何人かの人に読んでもらっているので、大体見当はつく。評価シートのことは、すっぱりあきらめよう。
 パピレスのほうは、急に掲載規定が変更されてしまい、連載終了後12週で削除ということになってしまった。ここのところ安定して毎週30票以上入れてもらっていたのに、1000票に行く前に削除ということになってしまいそうだ。下位のほうとか、票数の少ないものとかから切っていくのがランキングだと思うのだが、ここは一律のようだ。これなら連載期間の長くなる、超長編でないときついだろう。ゴールした先もジクザクと違って紙の本ではないので、こういうやり方ならあまり積極的に参加しようとは思わない。ここはとりあえず様子見が正解だろう。

YAエンターテイメント新作、いまのところ執筆順調

2007-12-30 | 小説執筆

 MF文庫Jに新作ライトノベルを送ったあと、間を置かずに次の小説を書き始めた。書く習慣がせっかくできてきたのだから、それを切りたくないという思いもあった。
 ライトノベルは、送った作品で自分の中のけじめはついた。悔いはないというできだ。あれが認められれば、続きをどんどん書けばいいし、認められなければ、この先いくら書いたところで結果は同じだろう。
 ということで、今度の新作は最初からYAエンターテイメントを目指してみる。こっちでも、悔いはないというできに仕上げて、けじめをつけたい。
 その新作は、書き始めてから約10日で77枚まで来た。150枚を少し超えるぐらいを目標にしているので、約半分書けたことになる。ここまでの執筆は、読んでもらっている人たちのおかげもあってかなり順調。なんとかこのまま最後まで走り抜けたい。
 9月ぐらいから執筆速度が飛躍的にあがったのは、やっぱりミクシィでの交流が大きい。馴れ合いの面もあるかもしれないが、モチベーション維持には欠かせないものになっている。意識だけではなく、技術的な面でも得るものは多い。編集者のついていないアマチュアには、そういう場があるのとないのとでは、結果は大きく違ってくるように思う。


新作推敲終了と、次作の構想

2007-12-18 | 小説執筆

 新作の推敲が終了した。後半のクライマックス付近は、書いた自分でも惹きこまれてどんどん読んでいくことができた。結構いいできになったと思う。それだけに、この作品でどこにも引っかからないとなると、今後は苦しいだろう。
 締め切りの関係と、評価シートの魅力で、最初はMF文庫Jに送ってみる。作品のカラー的に厳しいだろうが、かといって一次落ちするようなできとも思えない。これで一次にもかからないようだと、根本的に自分の書くものは、ライトノベルでは通用しないのだろう。ライトノベルからの撤退も考えなくてはいけない。どういう結果が出てくるか、まずは3月の一次通過メールを待つことになる。
 とりあえず新作にけりをつけたところで、次の作品に向かおう。せっかく速いペースで書けるようになったのだから、その感覚は捨てたくない。次作は、続編ではなく、やはり完全な新作で行くことにした。どうせ書くのなら、賞応募の弾になってくれるもののほうがいい。ライトノベルとの両にらみではなく、最初から児童系を目指して書いてみたくなった。児童系だと200枚以内におさえないと応募先は限られてしまうが、ライトノベルだと逆に、250枚はないと応募できるところが少ない。最初からライトノベルを切るのであれば、170枚ぐらいを目安に書くのがベストだと思う。このぐらいの枚数は自分はいままで書いたことがなく、感覚がよくわからないが、試行錯誤でやってみようと思う。


新作コメディ、完成

2007-11-30 | 小説執筆

 前作の反動で、一人称、ですます調、女主人公、コメディタッチで書き始めていた新作だが、約40日で295枚の原稿が完成した。労働しつつの執筆にしては、かなり早く書きあがったと思う。小説に専念できる環境なら、半月ちょっとで行けただろう。このスピードは自信になった。
 早くできた原因は、何よりも書いていて楽しかったこと。やっぱりコメディは、自分にはあっているようだ。ただし笑いのつぼというのは難しいもので、自分がおもしろくても、他人には寒いという場合が多々ある。センスが問われてしまう。自分のために書いているのなら他人の評価など関係ないのだが、賞に応募するとなると、このあたりが重要になってくる。はたして自分のコメディセンスが通用するのかどうか?
 その評価をきくために、何年かぶりで、MF文庫Jにまただしてみようと考えている。いまのレーベルカラーから行けば、結果は厳しいだろう。エロは皆無で萌えもあまりない。そういった作品でも、できがよければ受け入れてくれるのならいいし、駄目でも評価シートはもらえる。どのぐらいレーベルの懐はひろいのか? 自分のコメディセンスは大丈夫なのか? 試す意味合いの強い投稿になりそうだが、踏み台のつもりはもちろんない。受け入れてくれるのなら、MF文庫Jは十分魅力あるレーベルだ。12月末の締め切りに向けて、早速推敲に入ろうと思う。
 推敲しつつ、次作の構想も練られればいいのだが、今回の小説が自分にとってはおもしろく、この続編以外に書きたいという気持ちが湧いてこない。賞の応募も視野に入れて書くのなら、続編などありえないのだが、どこかのレーベルに引っかかってくれることを期待して、あるいは自分のために、書いていってしまおうか? それともやはり、春にたくさんある締め切りにあわせて、完全な新作を書くか? 悩みどころだ。推敲を進めつつ、このあたりも考えなくてはいけない。

・パピレスで公開中の『テレーラの魔力』ですが、おかげさまで、連載が終わったあとでも1位をキープしています。入れてくださった方、ありがとうございます。1000票まで、引き続きよろしくお願いします(週に1人1票まで)。
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新作、前半終了

2007-11-08 | 小説執筆

 現在書き進めている新作だが、前半部分を書き終えた。ここまでで128枚。前・後半、二部構成なので、あと残り半分だ。後半は余計ページ数を使いそうなので、書きあがれば300枚ぐらいになりそうな気がする。ジャンルとしては、ライトノベルで男女共にといった感じ。対象年齢が低めなレーベルのほうがいいかもしれない。ジャンルやカテゴリーは自分ではよくわからないので、書きあがって何人かに読んでもらって判断したい。
 執筆ペースはなかなか順調だ。10月19日に書き始めて、約20日でこの枚数。平均すると1日6.4枚。労働がなく、乗っていた日は、1日10枚超えができていた。いままであまりコメディ調のものは書いてこなかったが、もしかしたら自分にあっているのかもしれない。
 後半部分は、依然としてほとんどプロットが固まっていない。こんな調子で、最後まで勢いだけで走れるのか、はなはだ疑問だが、走れるときは走っていってしまおう。詰まったとき、あるいは推敲のときに、頭を悩ませればいい。
 新作の執筆が進んでいるときは、やはり楽しいし、充実感がある。書くのが好きなんだなと、あらためて思う。賞とかデビューとかは、自分の場合あくまで後づけだ。そんなものなくても、書いていると思う。

・パピレスでの『テレーラの魔力』への投票は、引き続きよろしくお願いします(週に1人1票まで)。
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新作の執筆状況とパピレスでの掲載作品交替

2007-11-01 | 小説執筆

 新作の執筆は、いまのところかなり順調に進んでいる。現在4章の途中、76枚目。序盤の山場にかかっていくところだ。設定やキャラの背景は大体だしきった感じで、これからはストーリーの流れを中心に書いていけばよくなる。一番書きやすい中盤にかかっていく。
 今回の作品は、一人称でコメディタッチなので、スラスラと書いていくことができる。プロットもろくに固めていないので、最後までこのペースで行くのは無理だろうが、わりと早めに書きあがるかもしれない。ただ、できのほうは定かではない。はたして他人が読んでもおもしろいものとなっているのか? かなり不安は感じつつも、進められるときはどんどん進めていこうと思う。
 さて、パピレスのライトノベル無料投票だが、ジグザク時代に途中まで掲載された『テレーラの魔力』を、今日の更新分から再掲載していただいた。ジグザクのときはわりといい順位につけていたが、いまのパピレスではどうだかわからない。あまり期待はできないような気もするが、これから毎週の順位と票数を、注意して見ていきたい。また、これにともなって、『遥かな雲の向こうに』は掲載終了となった。一時期に一人の作者は一作のみ掲載というのが方針らしい。残念ながら電子書籍化の1000票には及ばなかったが、多くの方に投票していただき、本当にありがたく思う。

・『テレーラの魔力』は、下のページで再掲載されています。
 パピレス ただ読みネット ライトノベルランキングページ
 http://www.tadayomi.net/light/
 無料で読むことができますので、まだ読まれていない方は、ぜひ読んでみてください。また投票のほうもよろしくお願いします(週に1人1票まで)。


次作、手探りで書き始める

2007-10-21 | 小説執筆

 前の作品をスーパーダッシュに投稿したあと、次作をどうするかいろいろ考えていた。ひとつのスタイルを決めて小説を書くと、縛りを相当受けてしまう。前作でいえば、三人称一視点としただけで、書くことは制限される。また児童文学も視野に入れていたので、そこでも縛りが出る。それは仕方のないことで、スタイルの決まっていない小説など、読めたものではないだろう。
 でもやはり反動はある。ということで、前作とは真逆な感じの話を書きたくなった。一人称で、ですます調、児童文学にはふさわしくない題材や観念も気にせずに入れる。今度は女主人公にして、舞台もひとつの地域ではなく、ロードムービー風にどんどん変わるといったように。
 自分が書くものだから、根っこの部分は変わらないだろう。それでおもしろく書けるかどうかだ。まだ試行錯誤の状態で、プロットもろくに固まっていないが、とりあえず本文を書いてみることにした。実際に書いてみないと、いいんだか悪いんだか感じがつかめない。
 このまま波に乗って進んでいってくれるか、最初から大幅な書き直しになるか? どちらにせよ、実際に原稿を書いていれば、気分的には救われる。焦りや虚無感のようなものは消えてくれる。やはり書くことが、自分の救いになっているようだ。それが読者の救いにもなるようなら、受賞やデビューということになるのだろうが、書く目的はまずは自分のためなので、結果はそれほど気にせずに書き続けていきたい。


新作、完成へ

2007-10-11 | 小説執筆

 1か月以上かけて推敲を終えた新作を、さらに何人かの人に読んでもらい、その感想を参考にかなり大がかりな改稿作業をしていた。話のキーに関わる変更もあり、また新たにつけ加えたシーンもある。そうしてやっと、投稿用の原稿が完成した。結局第1稿から10枚近く増えて、トータルで283枚になった。今回は、書きながらもほかの人に読んでもらい、終わってからもまた何人もの人に読んでもらって、自分では気づかなかったり、見すごしていた穴や弱点を相当塞ぐことができたと思う。本当にありがたいことだと思う。完成度はかなり高くなっただろう。
 そうして印刷をすまし、あとは投函するだけとなった。ただ完成度が高いと思っても、投稿先のスーパーダッシュ小説新人賞でどのように評価されるかはわからない。ジャンル的に微妙な気もするし、もともと最終レベルまでは行っていないような気もする。評価シートのお陰で、落ちてもその理由や原稿のレベルはわかる。最終まで行けば儲けもの、駄目でも評価シートが今後の糧になると考えて、気負わずに軽い気持ちで投函しようと思う。


新作推敲、半分まで終了

2007-09-17 | 小説執筆
 新作の推敲は、予定より少し遅れ気味だった。なかなかはかどらない。直すところも結構あるし、執筆と違って、事務的な作業になるので集中もしにくい。それでもここ2、3日ちょっと時間があったのでどんどん進め、半分すぎまで進めることができた。あと130枚ほどなので、なんとか今月末ぐらいには終わるだろう。
 大幅な変更はないが、推敲でかなり読みやすくはなっていると思う。文章のリズム的なものも、スムーズになるように直している。書くスピードでは、遅くてなかなかリズムはわからないので、通して読んでいく推敲の段階で直していかないといけない。
 こうしてあらためて読み返してみると、自分では結構おもしろいと思う。飽きることなく、興味を引かれつつ読んでいける。問題は、これが他人の目、特に選考委員の目にどう映るかだ。そういう意味では、たとえ落選しても選考委員の評価がきけるスーパーダッシュや、MF文庫Jは、投稿者にはありがたい賞だと思う。果たしてどういう評価を下してくれるのか? あと半分、がんばって推敲を終わらせて判断を仰ごう。

新作、第1稿完成

2007-08-23 | 小説執筆

 無事終章を書き終え、新作が完成した。今回は300枚以下に抑えたので、応募先の選択肢はひろがる。ジャンル的に自分の書くものは応募先が制限されてしまうようなので、枚数では制限されたくなかった。700枚近くを使った前作に比べると、舞台も展開もかなり限られていて、弾け具合も小さい。限られた枚数でも、物語世界をもっとひろげられて、スケールを大きくできればいいのだが。今後の課題だ。続編は可能な形で終わっているので、世界をひろげるのは続編でということにしたいが、これがどこにも受け入れられなければ、そういう話にもならない。新人賞応募を考えるとシリーズ物が書けないというのが、アマチュアのつらいところだ。物語世界を十分にひろげられないまま、毎回毎回新シリーズの第1巻を書き続けなくてはならなくなってしまう。
 1稿が完成したといっても、まだまだ達成感や開放感などは感じられない。重要なのは推敲だ。自分はプロットづくりから執筆まですべてパソコン上でやるが、推敲は紙に印刷して赤ペンでやる。原稿がかなり赤くなるまでやるので、300枚の作品でも1か月はかかる。構想や執筆と違って、推敲はおもしろくない。まさに仕事という感じの、つらくて退屈な作業だ。それでも作品が生きるのも死ぬのも推敲次第なので、疎かにはせずに淡々と進めていかなくはいけない。唯一救いなのは、執筆と違って詰まることがないことだ。集中して時間さえかけて、作業は進んでいく。
 とはいえ、推敲だけでは気は晴れないし、執筆感覚も鈍ってしまう。並行して次の作品の構想を練ったり、できればプロットや執筆まで取りかかりたいと思う。


新作、クライマックスの5章完成

2007-08-16 | 小説執筆
 四月から書き始めた新作が、クライマックスの5章を書き終え、やっと完成の目処がついた。時間的にも肉体的も厳しい状況の中なので、これだけかかってしまったのは仕方がない。プロになれて、執筆に専念できる環境ができればいいのにといつも思う。自分のいる場所では、100万円もあれば結構余裕で1年暮らせるので、中堅レーベルの中堅作家にでもなれれば十分専業で行けるのだが、二次、三次もままならないいまの状況では、夢の話だ。
 新作は、あとエピローグの終章をつけて終わりとなる。300枚弱ぐらいの、投稿作にはちょうどいい長さになりそうだ。そのあと推敲して、とりあえずスーパーダッシュへの投稿を考えている。「よい小説」にはなっていると思うが、「おもしろい小説」かどうかはわからない。特にスーパーダッシュの編集者や読者にとっては、既刊本を考えるとおもしろくはないかもしれない。でも自分で判断できるものではないし、たとえ落ちたとしてもその理由がわかる評価シートは魅力なので、最初はここにだそうと思う。ジャンル違いならジャンル違いと、シートで指摘してもらえるだろうし、そう指摘されたら児童文学なり少女レーベルなり、指摘してもらったところに最挑戦するだけだ。
 まだ終章が残っている。ここで気を抜かずに、一気に書き上げてしまいたい。

新作、4章完成、クライマックスへ

2007-07-02 | 小説執筆

 難所だった新作の4章をなんとか書き終えた。枚数はここまでで196枚になった。そして次の5章でクライマックスとなる。枚数的には、応募選択肢のもっとも多い250~300枚の間に収まりそうだ。ジャンル的には、ライトノベル的な派手さでは弱いかもしれないが、カテゴリーの広い電撃や、少女レーベルならいけそうな気がする。まあ素直に、中学生向けの児童文学として応募先を探したほうがいいとは思うが。
 この作品の成否は、次のクライマックスにかかっているといってもいい。大筋のプロットは決まっているが、細部の展開はまだ決めていない。少し時間をかけて、一番効果的で、劇的で、読者の心に響くように考えていきたい。
 今月は、いくつか応募している賞の結果が出てくる月だ。去年最終に残った講談社児童文学新人賞を始めとして、今月中に連絡がなければ落選となる賞が多い。カノン文庫も、次の二次を通れば連絡があるようなので、今月中に結果は出るだろう。希望を持って月末を迎えられるのか、失意のまま迎えることになるのか? 7月は、今後の執筆や応募に大きな影響を与える、勝負の分かれ目の月となりそうだ。


新作、一番の難所に

2007-06-25 | 小説執筆

 新作は180枚ちょっとまで進んだ。細部のプロットを詰めずに、結構なりゆきで進めてきて中間の山場は越えた。そしてあとには最後のクライマックスが待っている。その間をつなぐ一番やっかいな箇所にかかっている。まず前後の辻褄をあわせなくてはいけない。伏線も矛盾なくあらかた回収して、設定や世界観の全容をうまく読者に提示しなくてはいけない。それでいて、説明臭くなってもいけない。つなぎなので、動きはあまりない。静の箇所では、勢いで書いてしまうこともできない。
 パズルを解くような頭の使い方が必要で、制約も、逆に書かなくてはいけないことも多い。とても楽しんで書けるような箇所ではない。昔入試で小論文を書いたときに使った頭の使い方に近いかもしれない。それでいて、論旨が通っているだけではなく、おもしろくしなければいけないのだから難題だ。
 地道にこつこつ進めていくしかない。この難所を越えれば、あとは怒涛のクライマックスだ。勢いで最後まで書き切ることができる。カノン文庫に応募中の前作と比べると、枚数からいっても小粒な作品の気はするが、完成度(質)は高いと思う。どちらかというと、ライトノベルというより中学生向けの児童文学となってしまうのだろうか。いずれにせよ、完成させなくては意味はない。なんとかこの難所を乗り切って、「了」まで走っていきたい。

 さて、『テレーラの魔力』を掲載しているドリームブッククラブだが、掲載期間の2/3もすぎてしまったところで、携帯投票のシステムがスタートした。これはなんの登録の必要もなく、お金が絡むこともなく投票できて、購入予約と同じ1ポイントが与えられるというものだ。一気に敷居が下がった感じだが、いまさら始められてもという気もする。300ポイントに到達する作品があまりに少なくてだしてきた策だろうか?
 そういうことなので、パピレスのようにただ投票するだけならしてもいいという方は、下のページからどうか投票してください(作品ページの「携帯投票する」をクリックしても行けます)。
 http://www.alphapolis.co.jp/dreambookclub/dream_mobile_vote.php?ebook_id=1041660