日本ラブストーリー大賞は、やはり落選していた。しかも「あと一歩」にもない。選評などを読んでいると、きちんと選考してくれているようで、自分の作品はそれだけのできだったということだ。
選評をもらえるところまでいっていないので何が悪かったのか、はっきりとはわからないが、時代にあっていないのかもしれない。現代物はもちろん、たとえ異世界ファンタジーでも、一般的な読者が普通に持っている現代的な要素というのは必要なんじゃないかと思う。特にこのような賞の場合は。
それが自分にはない。異国の、しかも電話線も水道も来ていないような田舎に長くいて、日本の現代的な空気なんてわからなくなっている。きっと自分の書くものは古臭い空気に満ちているのだろう。
それでも書く。自分の書きたいものを。仕事を始めてから書けない日が多くなってしまったが、書くのをやめはしない。それが出版社に受け入れられるかどうかは、また別問題だ。受け入れられなければ受け入れられないで、残念だけど仕方がない。このブログのタイトルとはずれてしまうが、書く目的、意識をこちらで変えるしかない。「新人賞挑戦」の看板を降ろす潮時は、近いのかもしれない。