みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

潮時は近いのかもしれない

2005-11-25 | 新人賞

 日本ラブストーリー大賞は、やはり落選していた。しかも「あと一歩」にもない。選評などを読んでいると、きちんと選考してくれているようで、自分の作品はそれだけのできだったということだ。
 選評をもらえるところまでいっていないので何が悪かったのか、はっきりとはわからないが、時代にあっていないのかもしれない。現代物はもちろん、たとえ異世界ファンタジーでも、一般的な読者が普通に持っている現代的な要素というのは必要なんじゃないかと思う。特にこのような賞の場合は。
 それが自分にはない。異国の、しかも電話線も水道も来ていないような田舎に長くいて、日本の現代的な空気なんてわからなくなっている。きっと自分の書くものは古臭い空気に満ちているのだろう。
 それでも書く。自分の書きたいものを。仕事を始めてから書けない日が多くなってしまったが、書くのをやめはしない。それが出版社に受け入れられるかどうかは、また別問題だ。受け入れられなければ受け入れられないで、残念だけど仕方がない。このブログのタイトルとはずれてしまうが、書く目的、意識をこちらで変えるしかない。「新人賞挑戦」の看板を降ろす潮時は、近いのかもしれない。


肉体労働に勤しみつつ、新作、最終章へ

2005-11-02 | 小説執筆
 新作は最終章に入り、枚数も450枚を超えた。佳境に入っているので、乗れば一気に書けないこともないように思える。だが、執筆に専念できる贅沢な状況は、すでに過去のものとなってしまった。
 このブログでは、小説に関係のない私的なことにはあまり触れないつもりなので詳しくは述べないが、食べていくために肉体労働系の仕事を始めた。肉体労働といっても、自然を相手にするもので、気は楽だ。他人に気を遣うことはまったくない。だから頭が疲れるということはないのだが、いかんせん体を使う。まだ慣れていないこともあり、また仕事の時間が深夜から朝にかけてということもあって、体の疲労と変な眠気で、なかなか小説を書くための集中力を得られない。休みの日に、なんとか2時間ぐらい執筆に当てるのが関の山だ。
 500枚を超える小説になるので、本命は来年のスーパーダッシュだ。その前に、小松左京賞に送るかもしれない。ファンタジー要素はあるがSF要素はないのでジャンル違いのような気もするが、一応募集要項上はファンタジーも可となっている。とにかく送るとしても締め切りは来年の春。まだまだ時間があるので、いまはあせって書かないことにした。体と精神に余裕があるときにじっくり書き進めていこうと思う。
 いまは「果報は寝て待て」の状況だ。実際は働きながら待っているわけだが。ほとんどあきらめている日本ラブストーリー大賞は、11月中旬に一次発表とWebに出た。もう決定しているとは思うが、FDを集めていたりして、すぐに発表できないのだろうか?
 一番期待度の高いスーパーダッシュ小説新人賞は、締め切りをすぎて選考作業に入ったころだろうか? 9月22日の日記で「一次発表は12月」と書いたが、去年は11月下旬だったようだ。一昨年の印象が強く、そう思いこんでいた(ちなみにこれは、某所で指摘されていた。某所は新人賞関係の情報を得ることのみに使っていて、完全に読み専)。今回の応募作は、去年、一昨年のものより、ジャンル的にも、小説のでき自体も上だと確信している。最低でも二次通過、妥当なところで三次、あわよくば……といった感じで楽しみにしつつ、きつい労働に日々勤しんでいこうと思う。期待度が高いぶん、落ちたときのダメージは、ノベル大賞や文學界、ラブストーリー大賞とは比べ物にならないぐらい大きいだろう。そんなことにならないように切に願う。

*追記
 落選に関する日記を書いて以降、励ましのコメントやメッセージをいくつかいただきました。ありがとうございます。孤独な執筆作業を進めていく上で、本当に励みになります。