みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

講談社児童文学新人賞、最終候補に残る・その3

2006-09-02 | 新人賞
 郵便による正式な書類は、5日後の7月31日に来た。契約している、空港郵便局の私書箱に入っていた。早速その場で記入して返信し、ノートPCをまた公衆電話に繋いで、返信した旨をWさんにメールで伝える。
 これで本当にやることは終わった。その後、電話もなければメールもない。選考会までこのまま放置なのだろう。受賞すれば8月24日の夜、また電話がかかってくるはずだが、逃せばもう何もコンタクトはないということのようだ。やけにあっさりしているように感じるが、最終候補すべてをデビューさせるような、勢いのあるライトノベルとは違うということだ。児童文学というのは、純文学並みに茨の道なのかもしれない。それでも半世紀近い歴史と、世間的な評価はある賞だ。ライトノベルとは違い、受賞すれば履歴書にも堂々と書けるだろう。
 その後、最終選考会の日をもんもと待つ間、過去の受賞作家や、最近の児童文学作品のことを、ネットカフェに行く度にいろいろ調べて見た。思っていたより、児童文学というものの幅がひろいことに気がつく。最近はヤングアダルトなどといういわれ方をする児童文学作品が売れているようだ。自分の作風は、ライトノベルよりもそのタイプにより近いのかもしれない。
 過去の受賞作のほうは、その一覧をあらためて見てみるとすごい賞なのかもしれないと思える。児童文学の新人賞では間違いなく最高峰の賞だ。最終に残ったというだけでも、かなり価値はあるのかもしれない。児童文学を出版する会社は、独自で新人賞を設けているところは数えるほどしかない。たとえ今回落ちたとしても、講談社の新人賞で最終に残ったといえば、持ちこみを受けつけてくれるところもあるのではないか? そして、うまくいけばどこかの出版社から……そんなふうに考えると、少しは気も楽になる。
(つづく)