みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

新作推敲終了、投稿

2006-10-22 | 小説執筆
 ずっとかかりっきりだった長編新作の推敲がやっと終わった。結局推敲で少し減って681枚になる。読んでもらった人の意見をきいたりして、かなり重要な部分のプロット変更などもした。いま自分に書けるベストに近いものができたと思う。
 思えば長くかかったものだ。半年ぐらいでできる予定が、肉体労働の仕事を始めたり、一次落ち続きでモチベーションが下がったりして、1年半近くかかってしまった。執筆以外の仕事をしなければ生きていけないこと、せっかく書いてもそれが出版される可能性はかなり低いこと、アマチュアはこれらの点がきつい。
 そして終わった新作を、10月25日締め切りの集英社スーパーダッシュ小説新人賞に応募してきた。去年一次落ちを食らっているので、正直自信はない。今回の作品のほうが自分は楽しめたが、去年のもののほうが他人が読むぶんにはおもしろいと思うし、この賞にもよりあっていると思う。とはいえ新作は、枚数が枚数なので賞の選り好みなどできない。600枚を超えると、このスーパーダッシュとポプラ社小説大賞、小松左京賞ぐらいしかないのではないか。新人賞応募を考えるのなら、300枚前後の作品をつくるべきだと思う。こういう点でも今回の作品は、「自分がまず楽しむこと」を目的に書いたといわざるを得ない。応募に適した枚数だとか、賞やレーベルの傾向だとか、現在やこれからの流行とか、そういった外的要素よりも、自分の好むもの、楽しめるものを第一に書いた。自分が楽しんだものが他者の目にも楽しめるものになっているかどうかが、選考の分かれ目となるだろう。
 アマチュアで書き続けるには、「自分がまず楽しめるもの」を書く以外にないと思う。すべてを投げ捨てて時間をつくり、報われる可能性もほとんどない原稿に向かい続けるのは、書くこと自体が楽しくなければやっていけない。
 今後は応募結果を待ちつつ、少し読むほうに集中したいと思う。仕事と執筆で、ほとんど本が読めていなかった。9月に隣国の首都の紀伊国屋と、その先の島国の日本語古本店でかなり本は買いこんできたので、読む本には困らない。原点に返って、読む側から見た本の楽しみを再確認し、次作以降に活かしていきたい。