在日コリアンを描いた青春映画です。内容云々というより、「イムジン河」「悲しくてやりきれない」などの曲が使われているらしいという興味で見ました。まぁ、4分の1位は日本高校と朝鮮学校の生徒達の喧嘩のシーン!?という感じで、めまぐるしい。沢尻エリカの女生徒の雰囲気が良かったですね。印象に残ったのは、朝鮮学校の生徒が事故で死んで、葬式に出ようとして拒まれる日本人の生徒の姿です。在日の女の子に好意を持ち、その家族にすこしづつ近づいていく。で、普段は良かったのですが、先のシーンで感情の高ぶった一世(?)に、彼らの苦労を知らないことを理由に拒否される。まさに「悲しくてやりきれない」という感じなのです。悪意はもちろんなく、好意さえ抱いている。何故!!という感じですよね。無知であることの罪というのは確かにあるのでしょうが・・・。
中学の頃、学習雑誌に文通相手を求めるコーナーがあり(古いね!)、そこに名前が載って、何人かと文通をしたことがあります。結果的に高校3年位まで続いた女の子が大阪市生野区にいたのですが、始めてまもなくその友達とも文通をすることになりました。字が綺麗でバレーボールで頑張っている女の子でした。忙しいはずなのに、たくさん手紙を書いてくれました。3年かその位経ったある日、彼女の住む辺りに在日の人が多いという記事を読み、何気なく手紙にそんなことを書きました。返ってきた返事には、自分が在日であること、本名(それまでは日本名だった)、暮らしの様子などが書いてあり、さらに最後にもう文通を止めるとありました。無知な私は、続けたいと書いたのですが、受け入れられませんでした。彼女の名前は、蓮枝さんと言ったように覚えています。「パッチギ!」の彼を見ていて、忘れていたそんな昔のことを思い出しました。彼女にそうさせたのは周りの日本人だったのでしょう。もし今会うことが出来たら、昔のように話をしてくれるのでしょうか・・・。
悲しくて悲しくて とてもやりきれない このやるせないもやもやを 誰かに告げようか・・・