現在は妻の実家に住んでいるのですが、その西隣に、以前今は亡き義祖父達が住んでいた古い住居が残っていました。畳が浮いたり、建具が傾いたりしていましたが、物置として使っていました。大きな地震が来たら壊れるかもしれない?という状況でもあり、今壊せば市から一部援助が出るということで、壊すことになり、2月末に取り壊されました。その後に出来た空き地の一部を使って、野菜作りを始めることにしました。自分で作った野菜を食べてみたい、近所で売っていないような野菜を作って食べたいという考えは、ここ数年来ありました。また、果樹も植えてみたいと思っていました。2年前からは、バジルはプランターで作っていましたが。そしてやっとそのチャンスがやってきました。近所のホームセンターへ行ってゴム長を購入。とりあえず2m×4mの区画を掘り返すことにしました。しかし、鍬など使ったこともなく、重機が走った後の硬くなっている地面を掘り返すのは思った以上に難業でした。そして、それと表面の様子を見てある程度は予想していたのですが、思った以上に石が多いことも作業を困難にしました。やっと2m幅×50cm長さ×10cm深さ位掘ったところで、今日はギブアップです。画像は、フォトアルバム「ラッテ」をご覧下さい。妻の希望もあり、まずはプチトマトに挑戦です。外は、バジル、ホームセンターに売っているおもしろそうな苗を考えています。後は、以前同僚にもらいプランタに植えてあるブラックベリーを植え替えようと思っています。近年、野菜作りがブームのようで、様々の年齢の方がしています。有機栽培、無農薬などこだわりを持ってされている方もあります。でも、もちろん上手く育ってほしいわけですが、他のこともあり、その辺のバランスを考えてと思ってます。また、随時ご報告していきたいと思います。
内田樹のブログに興味深い一節があったので引用します。
合気道家は義歯が「一発で合う」。合わない人は何度作り直しても合わない。それは別に口蓋の解剖学的形状の問題ではない。武人というのは本質的に「ブリコルール」なので、「ありもので間に合わせる」ことを本務とする。常在戦場のマインドとは、「ありもの」を使い回して、機に臨んで変に応じることである。だから武人は「口に合う入れ歯はどこに行けば手にはいるか」よりも、「入れ歯に合うように口蓋を柔軟に機能させることはできないか」を先に考える。この武人的マインドには高い汎用性があると私は考えている。配偶者というのは「入れ歯」のようなものである。それは「私」という自然に闖入してくる「異物」である。本質的に「合わない」のである。このときに「合う配偶者を求める」ことよりも、「配偶者に合わせる」ことにリソースを優先的に備給できるのが武人である。すぐれた武人には愛妻家(というより恐妻家)が多いのは、その消息を伝えていると私は考えている。
多分もっと若い頃に読んでいたらなんとも思わなかっただろうけれど、今ですととても感じるところがあります。単に相手に合わせるじゃ無くて、合わせることを優先するというあたり、深いですな。このあたり、内田理論に共通する考え方かと思います。また、愛妻家=恐妻家というあたりがおもしろいです。