このところ、落語はCDブックも買わず遠ざかっていたのですが、会社の上司から、古今亭志ん朝の落語名人会というCDを4枚借りることが出来ました。「船徳」「明烏」「品川心中」「抜け雀」「火焔太鼓」などです。その中の「文七元結」のまくらで話していたのが、今は名人はいない、これからも生まれないだろうという話しでした。昔は、落語などを聞こうと思えば、出かけて行ってお金を払わなくては叶わなかった。だから、客も演者も芸に厳しくなる。今はTVがあって、スイッチを付ければ見ることが出来る。家から出ない、お金もかからない。だからとりあえずおもしろければいい。落語家になって黙っていても何年か経つと真打になれる。客にも演者にも厳しさがない。それなりに上手い人は出ても、名人は出ないだろう、というような内容でした。志ん朝が喋っていた当時はTVだけでしたが、今はCDからビデオ、DVD、You Tubeまであります。志ん朝が嘆いた客や芸人を取り巻く環境はますます安直、楽チン(?)になっています。でも名人への道は厳しくなっているのでしょう。そして、客にとっても。
ロックシンガー、忌野清志郎が2日亡くなりました。1972年ちょうど私が高校2年の頃発表されたRCサクセションの「ぼくの好きな先生」は今でも忘れられない歌です。そこで歌われているのは中年の男の先生でしたが、そのタイトルから当時数学を担当していた山田先生(親しみを込めて、生徒からはとしこちゃんと呼ばれていました)を思い浮かべながら「ぼくの好きな先生♪」と口ずさんだりしていました。「いけないルージュマジック」とか「トランジスタラジオ」とか他にも忘れられないヒット曲もあり、歌自体素晴らしかったですが、その生き様が印象的な人でした。それはその闘病振りにより、最後まで変わらなかったということになりました。58歳。残念でなりません。茂木健もクオリア日記で、訃報を聞いて、You Tubeでしばらく画像を見たと書いていました。私も同じように偲びたいと思います。
最近はまってます。ボーダフォンのCMソングの時は耳に残っていたのですが、特にどうとも思いませんでした。その後、キット カットとCDとのセット限定販売でのシングル「サークル」を購入。単にキット カットが好きというのと、CDとしては安いしおもしろそうということで買ったのですが、その声とギター サウンドにはまってしまいました。その後、アルバムを借りてきて、毎日聞いています。声の太さ、曲とアレンジの良さが魅力です。キリンのCMでの、サディスティックミカバンドでの歌声は最高です。キリンビールのHPで見ることが出来ます。ビートルズの映画「レット イット ビー」の屋上シーンを彷彿とさせてくれますよ。