CACAO通信パート2

食べ物、思い出、その他、不定期に更新しています。
また、母校の県立生田高校3期生の連絡も。

クラシック音楽

2008年03月30日 | 音楽

時々いわゆるクラシック(音楽)が琴線に触れる時期があって、そういう時は手当たり次第ラジオやらTVやら、あと手持ちの数少ないCDを聞いたり見たりします。今久し振りにそんな感じになっています。今回のきっかけはブラームスの交響曲第4番でした。

私は、洋物のロックや日本のフォークソング、歌謡曲、Jポップなどを聞いて年を重ねて来た口で、クラシックは門外漢です。ただ幸いなことに、高校時代に仲の良かった男がクラシック好きで、彼の影響で一緒にレコードを聞いたりコンサートに行ったりした時期があり、クラシックだからと言って頭から敬遠してしまうということはありません。彼は、クラシックを学校の授業でしか聞いたことの無い私を、コンサートに連れて行ってくれました。それもまず学校の図書館で楽曲解説の本を借りてきて、視聴覚準備室でその本を見ながらレコードを聞かせてくれ(予習をして)、それから手頃な価格で行ける、確か東京都交響楽団(?)の演奏会に誘ってたのです。横浜に中村紘子さんの演奏会を聞きに行ったような記憶もあります。まぁ、よくぞそこまでしてくれたものだと思いますが、本当に感謝しています。

昨日の中日新聞夕刊に、バイオリニストの高嶋ちさ子さんのインタビューが載っていて、そのユニークな活動振りが紹介されていました。聴衆が聞きたいと思う曲を演奏するとか、間におしゃべりをはさむとか、いろいろ工夫をされているようです。楽章ごとに拍手をしてもいいのではとか、ジャズみたいに途中で声をかけたりしてもいいのではとかとの提言もおもしろく読みました。確かにクラシックの演奏会に行った時には、知らない曲だといつ拍手していいか分からなくて、変に緊張します。(周りの人がしてからすればいいのですけどね)。あと、最後の音が消えるか消えないかで拍手が始まるとか、やたら「ブラボー」と叫ぶとか、ちょっと馴染めないとこもありますね。そういうことが敷居を高くしている部分てあると思うので、高嶋さんのような考えは大歓迎です。同じ記事に、初心者はオーケストラの大音量を聞くといいのでは、みたいなことも書いてあって、興味深かったです。実際、「のだめ」のCDがヒットしたみたいに、上手く出会えればクラシックにも素敵な、自分にあったメロディーや演奏って結構見つかると思うんですけどね。まぁ、レンタルショップに行ってもクラシックのCDは、ロックやJポップに比べ極端に少ないですから、気軽に聞いてみると言うわけにいかないというのが現実ですが。

先に書いた高校時代の友人とは、現在は年賀状のやりとりしかないのですが、今年の葉書に今も演奏会に行っています、といったようなことが書いてあり、機会を見つけて久し振りに会ってみたいなと思っています。


映画2題「異人たちとの夏」&「しゃべれども しゃべれども」

2008年03月23日 | 映画

「異人たちとの夏」は、山田太一原作の映画です。原作は随分と前に読み、感動した覚えがあります。主人公が地下鉄の駅を出ると、タイムスリップしているという設定。(浅田次郎の「地下鉄に乗って」もそんなでしたが。)そこで若くして亡くなった両親に出会います。アパートの二階の部屋を訪れ、子供の頃に戻って至福のひと時を過ごします。原作もそしてこの映画でも一番胸を打たれるのは、その両親とのやりとりです。映画では、主人公が風間杜夫、父が片岡鶴太郎、母が秋吉久美子という配役。三人とも年恰好は同じ位なのですが、主人公は完全に子供扱いで、下町のことですから言葉は乱暴ですが、なんともいえない子への慈しみの情にあふれています。その絶妙なこと。特に、秋吉久美子の演技は絶品です。幸せな時間が長く続かないのは、物語の定め。別れの時が来ます。最後にとすき焼きを食べに行き、そこで二人は消えてしまうのです。原作ではここが一番泣けました。映画でも?と思っていたのですが、映画では部屋で会っている時の方が良かったです。他にも主人公の住むマンションに美女がいて云々という部分もあり、テーマは大人のホラーということかと思いますが、正直なところ本も映画もどうもその辺がピンときません。でも、三人の演技は一見の価値があると思います。レンタルであるようです。私は近所に無かったので、買いましたが。

「しゃべれども しゃべれども」は、今ブームの落語家の話しです。古典落語一本やりの二つ目の落語家が、ひょんなことから自宅で話し方教室のようなものを始めるはめに。いやいややっていくうちに、落語に目覚めていくというものです。生徒は、知り合いから頼まれた関西から転校してきた小学生、美人だけど口下手で愛想のない若い女性、そして解説の下手な元野球選手です。この小学生が、上手い!よく上手いけどそれが鼻につく子役というのがいますが、全然そういう感じが無くて、おもしろい。元野球選手は、朝ドラ「ちりとてちん」で父親役の松重豊。美人役は香里菜。見事なまでに無愛想に演じています。いい~すねぇ、彼女。普段もコミュファのTVCMなんかやると一人でこっそり喜んでいるのですが、これに出ているとは知りませんでした。全体としては、やや地味目ですが、ほのぼのとして楽しめました。当然落語のシーンも織り込まれています。小学生が、枝雀の「まんじゅうこわい」を覚えて、クラスメイトの前で演じるというところがあるのですが、なかなか上手です。香里菜もその後で「火焔太鼓」をやるのですが、結構さまになってます。同じ落語を扱ったTVドラマの「タイガー アンド ドラゴン」のような派手さはないですけど、落語好きや下町の雰囲気の好きな方にはおすすめかも。


ロスタイムライフ

2008年03月02日 | テレビ番組

フジテレビ系で毎週土曜夜11時10分から放送されているテレビドラマです。主人公が死ぬ直前に、それまで無駄にしてきた時間(ロスタイム)が与えられ、最後に遣り残したことが出来るという設定です。一話完結で、そのロスタイムという以外設定が異なり、出演者も異なります。時間が短いのですが、そこを逆手にとって、あまり深く描きすぎないようにしている感じが共通してあって、そこがなかなか良いです。おもしろいのは、サッカーの審判3人と、なんというのか分かりませんが、サッカーの試合でロスタイムの目安を示す電光掲示板を持つ人が、主人公のロスタイムに同行するのです。そして、ナレーターならぬ実況アナと解説者のコメントが入るのです。なんともふざけた設定ですが、そこがただの感動のショートストーリーになってしまうのを防いでいるスパイスとなっています。ちょっと強引ですが、落語なんかにある、おかしくてでもちょっとほろっとくるといった感じなのです。全9話で、現在5話終わっています。なにはともあれ、是非見てください。あと、HPにあなたのロスタイムライフがどれだけあるかチェックします、というのがあるので、これもやってみてはいかが!?