時々いわゆるクラシック(音楽)が琴線に触れる時期があって、そういう時は手当たり次第ラジオやらTVやら、あと手持ちの数少ないCDを聞いたり見たりします。今久し振りにそんな感じになっています。今回のきっかけはブラームスの交響曲第4番でした。
私は、洋物のロックや日本のフォークソング、歌謡曲、Jポップなどを聞いて年を重ねて来た口で、クラシックは門外漢です。ただ幸いなことに、高校時代に仲の良かった男がクラシック好きで、彼の影響で一緒にレコードを聞いたりコンサートに行ったりした時期があり、クラシックだからと言って頭から敬遠してしまうということはありません。彼は、クラシックを学校の授業でしか聞いたことの無い私を、コンサートに連れて行ってくれました。それもまず学校の図書館で楽曲解説の本を借りてきて、視聴覚準備室でその本を見ながらレコードを聞かせてくれ(予習をして)、それから手頃な価格で行ける、確か東京都交響楽団(?)の演奏会に誘ってたのです。横浜に中村紘子さんの演奏会を聞きに行ったような記憶もあります。まぁ、よくぞそこまでしてくれたものだと思いますが、本当に感謝しています。
昨日の中日新聞夕刊に、バイオリニストの高嶋ちさ子さんのインタビューが載っていて、そのユニークな活動振りが紹介されていました。聴衆が聞きたいと思う曲を演奏するとか、間におしゃべりをはさむとか、いろいろ工夫をされているようです。楽章ごとに拍手をしてもいいのではとか、ジャズみたいに途中で声をかけたりしてもいいのではとかとの提言もおもしろく読みました。確かにクラシックの演奏会に行った時には、知らない曲だといつ拍手していいか分からなくて、変に緊張します。(周りの人がしてからすればいいのですけどね)。あと、最後の音が消えるか消えないかで拍手が始まるとか、やたら「ブラボー」と叫ぶとか、ちょっと馴染めないとこもありますね。そういうことが敷居を高くしている部分てあると思うので、高嶋さんのような考えは大歓迎です。同じ記事に、初心者はオーケストラの大音量を聞くといいのでは、みたいなことも書いてあって、興味深かったです。実際、「のだめ」のCDがヒットしたみたいに、上手く出会えればクラシックにも素敵な、自分にあったメロディーや演奏って結構見つかると思うんですけどね。まぁ、レンタルショップに行ってもクラシックのCDは、ロックやJポップに比べ極端に少ないですから、気軽に聞いてみると言うわけにいかないというのが現実ですが。
先に書いた高校時代の友人とは、現在は年賀状のやりとりしかないのですが、今年の葉書に今も演奏会に行っています、といったようなことが書いてあり、機会を見つけて久し振りに会ってみたいなと思っています。