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CACAO通信パート2

食べ物、思い出、その他、不定期に更新しています。
また、母校の県立生田高校3期生の連絡も。

F1日本GPと日本女子オープンゴルフ

2007年09月30日 | インポート

今日は注目のスポーツイベントのTV放送がふたつ重なりました。迷った挙句、F1放送を見ながら、パソコンでゴルフの速報を見ることにしました。

30年振りというF1が行われた富士スピードウェイには、中学生の頃国内レースを見に行ったことがあります。それこそ35年以上前のことです。当時は「オートスポーツ」なんていうレース雑誌を買って、分からないなりに読んだりしていました(苦笑)。今はF1は時差などもあって夜中の放送ばかりなので見たことはありませんが、今回は日曜の午後の生放送ということでしっかり見ました。すごい雨の中、ペースカーの先導によるスタート。凄まじい水しぶきを見ていると、このまま通常のスタートはしないのでは?と、ハラハラ、イライラしていました。やっとスタートすると、クラッシュしてリタイアする車も出たり、勢い余ってコースアウトする車も出たりと、波瀾に満ちたレースとなりました。しかしF1が日本で開催されたり、日本人ドライバーやスーパーアグリのような日本のチームが参加するなんて、夢のようです。

で、F1が終わるとすぐにゴルフにチャンネルを変え、最後のホールは見ることが出来ました。結果は、諸見里しのぶが不動裕里の追い上げをなんとか振り切って優勝しました。彼女は精神的に弱い部分があると言われ、途中まで良くても最終日に崩れてしまうことが多く、なかなか優勝出来ませんでした。女子プロゴルファーには、若手を中心に魅力的な選手が多く、TV放送を見ることが多いです。宮里藍や諸見里しのぶ、他に韓国や台湾の何人かの選手を応援しています。ですので、今回の諸見里の優勝はとてもうれしいです。しかし今日の試合などもそうですが、技術・体力はもちろんですが、精神力の強さの大切さというものをストレートに感じさせられるスポーツです。昔は止まってるボールを打つだけじゃん、と思っていたのですが、なかなかどうして、大変なものです。


シンプルなうそ

2007年09月16日 | インポート

読む本が手元に無くなって(苦笑)、茂木健一郎の「やわから脳」を読み直していました。彼のブログをテーマごとにまとめたもので、ひとつひとつが短く内容が多岐に渡っているので読みやすい本です。その中で見つけた一節、

世間というものは真実を求めているわけではなく、一見、わかりやすいウソを求めているらしい

これは、小学生がやるようなドリルをやると前頭葉が活性化してアタマがよくなるとか、といった「前頭葉産業」について苦言を呈したものです。(もちろんこれは、ドリルに意味がないとかいうことではなく、それだけやればいいというように、脳というのはそんなに単純なものではないということです。)TVのバラエティしかり、雑誌の記事しかり、ベストセラー本しかり、流行のダイエット法やらサプリメントしかり、お気軽で直ぐ出来て効果満点、しかも安く楽チンなんてことで手に入るものが、まともなものであるはずがありません。ちょっと考えれば分かるだろう!という気がします。分かりにくい、大変、時間や手間がかかる、そういった中から手に入れられるものにこそ、本当の価値があると思うのです。

分かりにくいということから言えば、エッセイの中で白洲正子が、小林秀雄の本を読んでよく分からなかったと書いているのを見つけて、びっくりするやら、こんな聡明な人でもそうなのかと安心するやらしたことを思い出しました。(もちろん白洲正子の分からなさ加減と私のそれとは、天と地の差があることでしょうが。)また、小林自身も、分からなかったら何度でも繰り返し読めばいいんだというようなことを言っていたように、記憶しています。けだし名言です。

一人称で必死で道の問題を考えている時には、三人称に対するわかりやすさなど、知ったことではない。その時には、孤独な魂として絶対者に向かい合っているのであって・・・

と、茂木も同じ本のなかで、小林秀雄の「無常といふ事」について書いています。効率、スピードを求める時代の風潮の一面として、分かりやすさ、それも多くの場合ウソや詐欺と紙一重の情報がまかり通っていることに、危機感を感じてなりません。


雁風呂

2007年03月03日 | インポート
のん木さんから借りた桂米朝の落語のCDを一通り聞き終えました。20以上もの話しがあり、初めて耳にするものばかりで、とても興味深く聞きました。滑稽な話し、ぐっとくるような人情話しなど様々ですが、昔の言葉や風俗なども反映していて、今更ながら奥が深い世界だと実感しました。その中から今回は、雁風呂という話しについて。筋は、水戸黄門一行が旅の途中に立ち寄った食べ物屋で目にした絵。名のある人の手になるものというのは分かったものの、内容が分からない。松に雁、その下に何やら書いてある。居合わせた目ききの商人から雁風呂との講釈を聞いて納得。その商人が大名に貸した金を回収に歩いていると聞いて、返すように一筆書いてやるというお話し。サゲも効いています。で、その雁風呂ですが、雁はが海の上を渡る時に、しばし羽を休めるために小枝をくわえて飛ぶのだそうです。北から来た雁は函館で枝を置いて、後は本州まで一飛び。また北へ帰る時にそこで枝をくわえて飛んで行く。後には死んで帰ることの出来なかった雁の数だけ枝が残る。地元の人がその枝を集めて風呂を沸かし振る舞って、雁の供養をした、という話しです。そう、ある程 度年配の方なら、サントリーオールドのCMに今は亡き開高健が出て、この雁風呂の話しを使っていたのを思い出されることでしょう。開高健の本は、グルメ関連のエッセイや小説を主に読みました。今でも時に引っ張り出してみますが、味わい深く、何度読んでも飽きることがありません。辻静雄とともに、私の職業選択の上で大きな影響を与えた人物です。味わい深い落語が、そんな昔のCMの佳作と偉大な作家を思い出させてくれたというお話しでした。 辰野弘由紀


「水の眠り 灰の夢」桐野夏生

2006年01月03日 | インポート
昨年は桐野夏生の作品を結構読みましたが、この作品は中でも印象に残る一冊でした。ミロ・シリーズの番外編で、ミロの父の青春の話しです。何よりの特徴は、舞台が昭和38年で、草加次郎事件やアイビールックなどの風俗が描かれている所です。もちろん、話しもかなり面白いです。従って、この前後の世代には特におすすめです。 ちなみに、この投稿は、初めての携帯からのものです。


展覧会

2004年08月10日 | インポート
妻のおじがテキスタイルデザイナーをしています。8月11日から17日まで玉川高島屋の5階アートサロンで展覧会をします。自宅兼仕事場も二子玉川なのです。とにかく色使いがきれいで、圧倒されます。よかったら、お出かけください。