見沼・風の学校BLOG

知るより感じろ。――見沼田んぼ福祉農園で日々耕作をしているボランティア団体、見沼風の学校のブログです。

農的若衆宿@見沼田んぼ

2010年11月13日 | イベント告知
今年は夏がずいぶん長かった分、あっという間に寒くなったきがします。
農園の畑も徐々に里芋の収穫が始まったりなどして、冬に近づいています。

そんな中、先日台風の中で行われた農的若衆宿ですが、11月にも開催いたします。
詳細は以下です。


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2010/11/27(土)28(日)
農的若衆宿@見沼田んぼ
---農業の力を信じる---
「あの灰色の労働を燃やせ」
宮澤賢治「農民芸術の興隆」より



 
2010/11/27(土)10:00 ~ 28(日)14:00
会場  見沼田んぼ福祉農園
   さいたま市緑区南部領辻見沼田んぼ内
参加費 4000円
(一泊二日 3食+交流会費+土浦産和牛サーロインステーキ付き)    
主催  見沼・風の学校
協力  見沼田んぼ福祉農園推進協議会    
■水と大地を語る炉ばた会議(27日19時~22時を)■
基調講演 
小松光一(見沼・風の学校校長/大地を守る会国際部顧問)
「若き農業者が織りなす宇宙」
コメント 猪瀬良一(見沼田んぼ福祉農園代表)
進行 矢澤秀範(見沼・風の学校/毎日新聞記者)
講師(百姓先生)
馬場相任(福島南会津・トマト農家)
栗原広治(茨城土浦・梨農家)
小原周市(新潟長岡・米農家)
坂本健太(東京・青果市場勤務)
秋葉陽輔(山形上山・果物農家)
山口憲(福岡田川・バラ農家)
松原宇道(新潟・運送業)
河合研(岐阜郡上・花農家)
井上義信(熊本菊地・植木農家)
人見太郎(千葉香取・米農家)      
など全国有力若手農家が多数参加


「あの灰色の労働を燃やせ」
宮澤賢治「農民芸術の興隆」より

現代、耳触りのよい言葉と、
決まりごとが世の中に溢れ、
全力ではたらく悦びや、
自由な創造の楽しみは何処かにいき、労働は灰色になった。

 武蔵野に広がる見沼田んぼ。
その中心に位置する見沼田んぼ福祉農園に、
大地と共に生きる全国の若き農業者が集まる。
共生の農業を実践する福祉農園は、
若者が耕しながら、同世代の絆を結び、
先人たちの知恵を学ぶ場所でもある。

昼間は汗をかいてはたらく。
若き農業者たちから農業技術を学ぶ。
鍬やスコップを握り、耕運機を操り、
畝を立て、穴を掘り、耕す。
夜は、収穫物を楽しみ、焚き火を囲み、農業を語る。

 はたらきながら、考える。
多様な人と共にはたらきながら、
しんどい状況にはたらきかけながら、
希望を紡ぎ出す。
そして私たちの社会が何処かに置き忘れてしまった、
<はたらくこと>の楽しさ取り戻し、
人と人、人と大地が共生する武蔵野見沼の原風景を、
この灰色の時代に再創造する。

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以上のように、今回の若衆宿はいつもと少し違います。
見沼福祉農園、見沼・風の学校にゆかりのある農業者たちが一堂に会してくれます。
その農業者たちとともに、昼は作業をし、夜は焚き火を囲み語り合います。

若手農業者たちが今何を考え、そしてこれからどんなことをしようとしているのか。
それを体と頭で感じ取れる二日間になるでしょう。
ぜひご参加ください。


参加ご希望の方は下記メールアドレスまでご連絡ください。
vapor_supernova(at)hotmail.co.jp





農的若衆宿2010秋タイフーン 無事終了

2010年11月08日 | イベント告知
10月30-31日にかけて行われた農的若衆宿2010秋が無事終了しました。
ちょうどその日は台風14号が来て、中止も検討しましたが、勢いに任せて決行しました。急遽名前も農的若衆宿2010秋タイフーンと名づけました。


雨の中遠くから来てくださった方、急な予定変更の中でのお願いに協力してくださった方ありがとうございました。
そして自分は今回が初めてのイベントの統括だったのですが、様々な形で、当日やそれ以前の準備段階からサポートをしてくださった方、本当にありがとうございました。


当日の朝、天気予報どおり強い雨でした。
元々はGo Westの新期生が20人近く参加し、スタッフ等の数と合計して40人以上が参加する予定でしたが、安全を考慮し、スタッフとその友人数名、全体で20人弱での開催となりました。


集合を一時間以上遅らせてから始まった開会式。
変な一体感というか、こんな大雨の中でなんでこんなに集まっちゃってるんだろうって言う気持ちと、もうここまで来てしまったし楽しんでやるしかないという気持ちが入り混じりながら、それでもみんなでわいわい話しながらやっていると、なんかいつもとは違う一日が始まりそうな予感がしていました。


30日の午前作業からそれまで予定していたプログラムを大きく変更し、雨でもできるプログラムが行われました。

・そばうち


・ハウス清掃


・農機具小屋清掃


・里芋ずいき皮むき


・機械メンテナンス





午後、
・休憩中にサッカーが始まる


・見沼堆肥搬入


・人見さん、栗原さんによる機械講習会


夜、勉強会
農園スタッフ五人(トミー、人見さん、黒澤君、つっちーさん、原田麻以さん)に、農園以外での活動内容や、それをやり始めるに至るまでにどういう経緯があったのかということや、どんな考えを持ってそれを始めたのかということなどを話してもらいました。つっちーさんは他の方とはまた違う感じの話で面白かったです。



31日
・里芋ずいき皮むき


・除草


・馬糞堆肥搬入


・どんぐり拾い


・ナス撤去(社会人女子)



31日はほぼ晴れましたが、ぬかるんでいて作業もあまりできないためお昼を食べて解散しました。

今回の若衆はほんとに一度は中止にしようかと思いましたが、結果的にはやってよかったと思いました。
今回のような環境で統括をやれて、失敗はいくつもしましたが、誰も怪我せずに、いい形で終われたことは自分にとっての自信にもなりました。
それに、農園のイベントがマニュアル化されているというような話が最近出ていましたが、今回の若衆では皆が常にその場で判断をし、なんとかやれたっていう場面がいくつもあったんじゃないかと思います。
今回は新しくスタッフになった方が作業リーダーとして活躍しました。自分が見てないところで問題が生じていたのかも知れませんが、それぞれが嵐の中でいい経験を積んだんじゃないかと思います。また、支えてくださったベテランスタッフの方もお疲れ様でした。



だんだんと寒くなってきた農園ですが、焚き火がいっそう楽しい時期ですね。