見沼・風の学校BLOG

知るより感じろ。――見沼田んぼ福祉農園で日々耕作をしているボランティア団体、見沼風の学校のブログです。

見沼・風の学校8周年

2010年01月18日 | 雑記
毎年1月17日は風の学校の創立記念日です。
今年で風の学校は8周年です。

ただ、記念日だからといって特に何をするわけでもなく、今年は日曜日でしたがいつも通り作業を行いました。

そんな日の様子を以下のブログからご覧ください。

・福祉農園ブログ
2010年1月17日 見沼・風の学校始まりの日

・事務局長ブログ
淡々と9年目へ

・スタッフのブログ
1.17に望む。


事務局長のブログで風の学校の創立について触れられていましたが、一回目のサバイバルキャンプの記録が以下にあります。

サバイバルキャンプ2002 2002年8月17日~23日 7日間 80人の記録

この中に出てくる小学生が、もう今では大学生になっています。
8年という時間の流れをいやでも感じてしまいます。


「もう」8年なのか、「まだ」8年なのか。
いろんなことがあったけれど、これからもいろんなことがあるはず。


そんなことに思いをめぐらしていても、農園にいれば、見沼の冬が身にしみてきます
決して毎年同じことをしているわけではないけれど、季節は繰り返します。
冬は焚き火が恋しくなったり、夏は日陰が恋しくなったり。


そういう日々があるから、まだまだ先を見たくなるのだなと思います。


以下は1月17日の夕日です。





2010年1月9日~11日 新春作業 枕木舗装工事 感想編

2010年01月18日 | 雑記
一つ前の記事で報告した「新春作業 枕木舗装工事」に参加したメンバーからの感想をご覧ください。
一人目は昨年からスタッフになったミナミ、二人目は今回の参謀兼現場監督を務めた土田さんです。


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●ミナミからの感想

初日は資材の買出しでジョイフルホンダにいくことになった。
ずっといってみたかったジョイフルホンダ。数日前から楽しみにしていた。 当日純三さんの車に乗って農園にいってまずは見回り。これからどのように作業を進めていくのか(薪置き場とか、移植する木とか、溝とか)の話を歩きながら聞いてとても勉強になった。
そして代表のトラックに乗って念願のジョイフルホンダへ。とにかく大きさに驚愕!必要なものを探し歩いたり、自由に見て回ったりして、いろんなものがいっぱいで終始口開けっ放しだった。ジョイフルホンダは言われてた通り夢の国だと思った。
行きも帰りも長い長い道のりだったけれど、埼玉からみる富士山とか初めての景色をみて、代表と純三さんという違う世代の人とお話しができて、農園ではない場所で農園と関われたと気がしてうれしかった。


次の日は水くみからスタートして枕木班の作業。
肉体労働の大変さよりも、あんなにたくさんの人と一緒に作業できることの楽しさの方が大きかった。穴掘りして、前日買ったマットと砂利と砂を使う。今までは用意されたものを使うことがばかりだったから、自分が買ったものを使うというのがなんだか不思議だった。
獅子舞も初めてみた。そして噛まれた。午後からは大好きな第日本山岳部総帥安西さんとお話しながら作業ができてとってもうれしかった。改めて普段の生活とは違う体験ができる農園での楽しさを感じることができた。
2日間参加して農園の歴史の大きな1ページに携わることができたと思うととてもうれしい。これからもたくさんの人の手によって変わっていく様子を感じていきたいと思った。


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●土田さんからの感想
僕が好きな建築家のひとりに、石山修武という方がいます。アクの強い建築家として有名ですが、書いている文章に、ぐっとくるものが多いんです。

氏がずっと前に書いていたことに、「開放系技術論」というのがあります。
煎じて言うと、
「建物を造る技術、というのは、専門業者に任せきりになっている。しかしその技術というのは素人にもある程度実践できるもので、
ホームセンターで手に入る資材、WEBで手に入る情報があれば、素人にだって不可能なことではない。そうやって技術を開いていくことで、もっと本当の意味で自由な建物、空間の作り方をすることができるのではないか。誰が誰のためになのか分からない建物が自動的に造られていく仕組みを変られるのではないか」的なことです。

その通り、土建業の技術なんて、難しいものはそんなにない。慣れがあればある程度誰にでもできる。大事なんは技術じゃなくて、
「誰が、どんなテンションで」
作るかなんだなあとか思いながら日曜と月曜に農園にいました。


誰が、っつうことを思うと、農園では、年食ってる人ほど良い動きするなー、と素直に思いました。動くし、話す。
浩平さんとか「ここどうするんだ監督」「とりあえずシートはがしてください」「ここ掘っていいのか監督」「糸張ってるとこまで」「深さはどんぐらい掘るんだ監督」「25センチ」てな会話を5分おきに。
佳代さんとか「本当に25センチでいいの?」「いや、あかんです」「じゃあ18センチで」みたいので要領分かって全部高さ見てたし
松葉さんとか「ここ14センチでじゃーっとまいてばーっとやってください」で完璧に掘っちゃう。
ライブの基本はコール&レスポンス、テンポが良いとやっぱノリノリで行けるんですね。
アダルトつまり農園経験長い人ほど動けるってことは、みんな農園で成長してるんだなー、農園で人育ってるんだなーと思いました。

ヤングスは結構もくもく作業系が多くて、言われたことを素直に真面目にやるなー、と思って見てた。でも口には出さずとも、それぞれ考えながら作業してる感じがして、モリタ君とかたぶん動物的直感で動きやすいように周りの道具片付けながらやってたし。みなみさんとか最後に黙々と一人で砂利片付けてたし。堀さんとか剣スコとりあげたらじわじわ根気よく砂詰めてたし。

人間っつう動物の進化、変化の時系列が見えておもしろかった。
てことは5年後が楽しみな集団ですね、と思いました土田は。

2日目に藤枝さんがぶんぶん枕木放り投げて、ばんばん枕木ぶったたいておさめていくのをみて、きれいだなーと思った。腕よりは腰、筋肉よりは重力を使って、枕木がテンポよく転がっていくのを見て、俺はあと45年たつとこういう体になれるのかなーと思った。

○○
どんなテンションで、つうのを考えると、やっぱり2日目の最後に藤枝さんのまわりにみんなで集まって、この木ここに入れようとか、それ入らないからこの木こっちに詰めようとか、もういいからここ空けて花植えようとか言いながら手を動かしてたのが、一番おもしろかった。みんなで作ってる感がとてもあって。ああいう作り方が、本当に自由なことなのかなと思いました。

バリアフリー、ユニバーサルデザインってのは、出来たものに対する形容名詞だけど、出来る過程にある副詞動詞、みんなでつくる、とか、鼻歌交じりで運ぶ、とか、そういうのも大事だと思いました土田は。



今回はこういう作業だったんで僕が指示を出しましたけれども、農園に来て4カ月なので知らないことできないことすげーたくさんあります。火も起こせないし、チェーンソー使えないし、畑のこと全然知らないし。そゆとこは教わりつつ勝手に学びたいと思いました。隣でひっそり作業してた清水さんにもそのへん教わりたいっつか一緒にやって盗みたいとおもいました。今年も通いたいです。

ありがとございました。

2010年1月9日~11日 新春作業 枕木舗装工事

2010年01月18日 | 雑記
2010年1月9日~11日に今年初の作業として、枕木舗装工事を行いました。
そのときの様子は以下の福祉農園ブログと、作業統括の寺床からの報告をご覧ください。

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●福祉農園ブログ

2010年1月9日 農園整備のための準備

2010年1月10日 枕木舗装工事 声かけて確認しあい無災害で

2010年1月11日 福祉農園バリアフリー化のための枕木舗装工事

2010年1月11日 福祉農園バリアフリー化のための枕木舗装工事 2

点描 福祉農園バリアフリー化のための新春作業


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●作業統括からの報告

■作業内容
・枕木舗装工事(シャッター小屋前~井戸周り~トイレ・農機具小屋連結部)
・レッドロビン、ヨーロピアンゴールド、プルーンの植え替え
・バリアフリーマットの整理
・チェーンソーの目立て
・清水さんからいただいた薪の移動

資材の買出しを9日に行い、10日、11日の作業でしたが、作業の参加人数は2日合わせて36名。
風の学校スタッフ、明治学院大学GoWestを中心に、コマドリ社、大日本山岳部が応援に駆けつけ、最終日にはぺんぎん村の藤枝さんも加わり、新年1発目から総力を結集して作業をやり遂げました。

二日間でバリアフリーの道が出来、木の位置も変わり、また農園の情景が変わりました。素人だけで、あれだけの工事を事故もなく行えたのは大きな成果だと思います。

今回、参謀にサバキャン2009で出会ったゼネコン勤務の土田君を迎え、風の学校・土木部の活動をスタートさせました。時間のない社会でも社会で得た知恵や技術を活かして、風の学校を引っ張る活動をしたいと思います。そして農園で得た技術や知恵も自分の社会(仕事)で活かしていきたいです。

サバキャン実行委員長を降りても、やはり自分から作り出す気持ちを忘れずに2010年も活動します。

寺床 純三


土着力 その先の願い

2010年01月17日 | 雑記
社会人サバイバルキャンプ実行委員長として任命された2009年を振り返る。

振り返るとサバキャン2009の説明で使っていた言葉と今思う言葉が違うことに気づく。
説明で使っていた言葉はこうだ。

2009テーマ『土着力~人と土地を結ぶ力~』では次の3つの課題に取り組んだ。

①協議会の視点を持つ
土日に活動する風の学校は平日に活動する他団体と日常の交わりがない。
県との交渉など、協議会として考える機会が多くなった2009年、その視点を持つため、辻さんに声をかけ、わらじの会の話や埼玉県障害者運動の話を聞いたり、普段一緒に作業できないぺんぎん村の良太さんや晴彦君を呼んで、一緒に作業をした。

②農園の外とつながる
農園の外にいる技術や知恵を持っている方達からそれらを学ぶ。近隣農家へスタッフを派遣し、プロの野菜作りを学び、夜に交流した。

③新人スタッフを育てる
毎年の話だが、学生が卒業して社会人になり、学生スタッフが抜けていくのに、下が育っていない。サバキャンを通じスタッフになる人材を育てていった。

と言ってきたが、自分の言葉に直すと

①の理由は、2008年の収穫祭で、一緒に肩を組み、歌い踊った人たちのことが知りたかったからだ。その日初めて会う障害を持つ方達と、同じ感動を味わえたが自分にとって新鮮だった。

②は、同じ地域で野菜を作ってるプロの農家から教わりたい、という気持ちもあったが、その他に、自分が面白いと思う人達を、農園に引き込んで仲間にしたい、という下心を常に持っている。

③について、一年を通じて農園で畑以外に「人」を見てきた。

初めて農園に来る人、だんだんとたくましくなっていく人、しっかりしゃべれるようになる人、農園に来づらくなる人、社会人になってから農園に来る人、社会人になって来れなくなる人、遠くから来る人、隣の部屋にいる人、スタッフになる人、スタッフを拒む人、実行委員長になる人、実行委員長を降りる人。本当にいろんな人がいるが、こういう人達みんないれるのが福祉農園だ。それをサバキャンで表現したかった。サバキャンで一番力を入れたのが仕事の割り振りだ。「この人はこれかな」とか「こいつならここまでいけるだろ」とか一人ひとり思い浮かべて妄想する。

野菜の成長を見るのも楽しいが、人が変わっていくのを見るのも楽しい。「育てる」とか偉そうなことを言ったが、変わっていく姿を見るのが面白い、というだけだ。

そして「土着力」という言葉も変わる。

サバキャン2008の打ち上げで社会人実行委員長に任命された時に、「自分の使命は10年先もこの農園がありつづけるための基礎作りと思う。」と話した。

僕のサバキャン2009のテーマは、10年先もあり続けてほしい、という願いだった。


寺床

あけましておめでとうございます。

2010年01月16日 | 雑記
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
昨年は農的若衆宿、サバイバルキャンプ2009以外にも白金グローバルフェスタ出展など活動を広げてきました。
今年も足元を大切にしながらも、さまざまな活動に取り組んでいきたいと思っています。


年末は毎年恒例、風の学校スタッフ寄り合いと農園での年越しが今年も行われました。

そのときの様子は以下をご覧ください。

●スタッフ寄り合い
・事務局長ブログ
http://blogs.dion.ne.jp/coppe/archives/2009-12-1.html

・福祉農園ブログ
http://blog.goo.ne.jp/fwic3195/e/0850b79759c0a30301723e6bc3d50391

●年越し
・福祉農園ブログ
http://blog.goo.ne.jp/fwic3195/e/66f45922b62c76fb642cee75973a9c6a

また、1月9日~11日にかけて、今年初の作業で枕木舗装工事を行いました。
そのときの様子は後日更新します。