見沼・風の学校BLOG

知るより感じろ。――見沼田んぼ福祉農園で日々耕作をしているボランティア団体、見沼風の学校のブログです。

【告知】サバイバルキャンプ2011

2011年07月27日 | サバイバルキャンプ2011
 


サバイバルキャンプ2011のお知らせです。
 
 サバイバルキャンプ2011テーマ 「生きる、つながる、生きる」
サバイバルキャンプ2011 実行委員長 松本 南美

●テーマ設定の理由
2011.3.11 東日本大震災が発生し、いままで当たり前だったあらゆるものが覆されました。
震災発生時、誰も正しい方法がわからず、当たり前に使えていた機能はストップしました。

一方で、あらゆる情報があふれ、どのように判断し、行動するかが大きく問われました。
また、同時に原発事故も起こり、
これからのエネルギーや放射能汚染による食べ物に関することが大きな問題となっています。
震災時に強く感じたのは、いざという時に自分で判断できる能力とつながりの大切さです。
あの混乱した中で頼りになったのは、
今まで築いてきた人との関係(=つながり)だったとわたしは思います。
農園は、水道もガスも電気もない不便なように思える場所であるが、
自分たちで食物を作ったり、火をおこしたり、考えながら活動し、
生きていることを実感できる場所でもあります。しかし、自分で判断して動かなければ、
何もできないままなかなか本当の魅力をみつけることができません。
そして、農園ではたくさんの人とのつながりがあります。

1つめは、風の学校でのつながりです。
休日を中心にさまざまな人がともに汗をかき、作業をしています。
ふだんの生活ではなかなかで聞くことのないお互いの考えを話し、
意見を言い合いながら、支えあえる関係を築いています。
また、学生時代にはよく作業をしていた農業者大学校のOBの若手農家の方々や社会人の方々とも、
風の学校があるからこそつながってて、
お互いに手伝いにいったり、技術を教えていただいたりという関係があります。
今回の震災後、原発についての勉強会を行ったり、
震災時の様子や被災地のことを話し合いを行ったりしてきました。

2つめは、福祉農園のつながりです。
福祉農園は、
ぺんぎん村、わらじの会、風の学校、浦和北ロータリークラブといった組織で構成されています。
それぞれが連携をとりながら、福祉農園は成り立っています。
多くの団体が関わっているからこそそれぞれが責任をもって活動をしていかなければなりません。
しかし、現在風の学校スタッフで平日の活動に関われる人は少なく、
なかなか互いの活動についてなかなかわからないという面があります。

3つめは地域とのつながりです。
近隣で工場を営みながら農業もしている厚澤さんは、
サバキャンの時にはいつもお風呂を貸してくださいます。
ただ貸す借りるという関係ではなく、毎回いろいろな話をします。
今のお仕事の様子や昔の仕事の忘れられないエピソード、
厚澤さんが子どもの頃の見沼がきれいだったという話、
いま私たちが農園で作っている野菜の話、大学で勉強していることや就職のことなどさまざまです。
こんなに歳が離れている人と話し意見をきくことはなかなかないことだし、
昔からの知恵や経験を話してくださるのでとても勉強になります。
また、昨年のサバキャンでは厚澤さんと浅子さんの畑で手伝いをさせていただきました。
作業中や休憩の時の話もさることながら、
となりで長年の経験で培ってきた業を目で見て学ぶことができたのはとても刺激的でした。
このように年齢層も、育ってきた環境も違う人々とのつながりのある農園という現場では、
さまざまな人と共に活動することでつながりが広がっていきます。
農園と関わりをもって生きることで、さまざまな人と出会い、
そのつながりの中で生きていくことで視野が広がって、
また新しい出会いや関係性がうまれていく。
この農園のつながりの強さ、広さの大切さを震災を経て改めて感じることができました。

今回のサバキャンでは、このつながりの中に新しい人も巻き込みながら、
さまざまな人とのつながりを再認識し、自分たちひとりひとりが農園という場所と関係をもちながら、
これからどのように生きていくか考えていきたいと思います。


■開催場所
見沼田んぼ福祉農園

■開催日
2010年8月8日(月)~8月14日(日)

■参加費
  一般参加費:一週間13,000円/スポット参加2,000円(一日)
  *食事代込み
  *宿泊はテント
  *8/13の打上参加費は別途徴収

参加希望日時を申し込みの際に連絡ください。

■持ち物
作業できる服装・靴・軍手・タオル・帽子
(泊まられる方は寝袋をお持ちください。)
※作業内容は天候により変更になる場合があります。
※参加の申し込みや不明な点のお問い合わせは以下の連絡先からお願いします。

■問い合わせ先
担当 面川常義 rusukaze@hotmail.com