見沼・風の学校BLOG

知るより感じろ。――見沼田んぼ福祉農園で日々耕作をしているボランティア団体、見沼風の学校のブログです。

みどりもゆる 5月の若衆宿

2011年05月21日 | 雑記

スタッフのブログから
農的若衆宿2011春の感想の抜粋です。



先週に比べて、農園の草木のみどりがぐっと濃くなった気がする

5月は夏野菜の植え付け時
社会人女子区画にはかぼちゃのための棚がつくられ、苗が植えられた

お昼のあと農園をまわりながら
今植わっているものとこれから植えるもの、育っていくだろうものを確認


今年のサバイバルキャンプでは料理担当なので
この若衆は、それを意識しながら料理をした
夏野菜の収穫とそれで何を料理しようかって考えるのが、今のたのしみ

その合間に
カオスだった調味料の箱の中と、鍋・ボール・調理器具の整理をする
井戸場のスポンジを置くとこも、なめくじの這わないようにしたいな…
たぶんわたしがこの夏一番いる場所だから
自分の使いやすさに考えをめぐらす


いつだか先生が
「ボールやラケットが使い慣れてくると、自分の体の延長のように感じてくるように
自分にとって農園はそんな存在。」と言っていた

わたしにとっても、農園は随分と手さきつま先の延長になった気がしていたのだけど
細部にまで気がまわっていなくてまだまだ、と思う
http://nijiirosakana.jugem.jp/?eid=97


いつかの手さきつま先の話を思い出した

「農園て気づくとどこかしらが変わってるんだよね」
としずかが言ってた
農園も使う人によって、変わっていく
動的な場所なんだなあ、とあらためておもった


強くなる日差しとその前の日に降った雨とで
野菜がすくすく育つ 雑草もすくすく育つ
百姓先生の栗原さんと坂本さんが夏の雑草とのたたかいに備えて
刈払い機と三角鍬を教えてくれる


夜は夏のサバイバルキャンプに向けての勉強会
農園にかかわる人びとのなかで、作物を育てて、食べて
何かを感じて、語り合って、動く
そういうつながりのなかでどう生きていくのかをみんなで話した
“それぞれにとっての農園”は共感できる部分も、新しいと思う見方もあった

わたしは、3.11のあと農園が自分の「現場」だってことを
もっと意識するようになった

農園に通い、つたないながらも作物を育てていることで
震災の被害でも、原発事故でも、農業に関係することについて気になるし
知ろうとおもうし、見えてくるものがあった

そういう切り取り方がわたしはできたから
漠然と「被害があって可哀想」とか「よく分からないけどこわい」とか感じるのではなく
自分なりに調べたり考えられたことがあるなあと思った


3.11後の時間のなかで「サバイバルキャンプ」という名前のイベントをやる意味を考えつつ
サバイバルキャンプで深まること、ひろがることにわくわくしている

両角千尋

白いきりん

農的若衆宿2011春 無事終了

2011年05月20日 | イベント報告
5月14、15日に行われた農的若衆宿2011春が無事終了しました。


【作業報告】
・夏野菜(なす、きゅうり、トマト、モロヘイヤ、クウシンサイ)の植え付け、手入れ
・かぼちゃ棚づくり
・ハーブ園の除草
・芝刈り
・畑、畑周りの除草
・みんなで農園めぐり
 サバイバルキャンプに向けて畑にある野菜の確認。
・百姓先生による講習会~除草編~
 刈払い機、三角鍬の使い方とポイントを教えていただきました。



【勉強会】
第1回サバイバルキャンプ実行委員会
・ことしのサバキャンのイメージの発表
・「自分にとっての農園とは?」「イメージを受けて思ったこと」についてグループディスカッション



【感想】
震災後初の農園での泊まりのイベントであり、初めてのひとり総括だった上、雨が続いた週だったのでとてもどきどきしていましたが、当日は2日とも、晴天。きもちよく作業することができました。久しぶりにたくさんの人が集まり、野菜の植え付け、手入れが進み、夏に向けての大きなスタートが切れた気がします。何もなかった畑にかぼちゃの棚もできて、苗も植わり、これからがとても楽しみです。きちんと手入れをして、サバキャンではおいしい野菜をいっぱい食べようと思います。

勉強会では、いろんな農園に対する思いをきくことができました。多くの人が語っていた農園があるからこそのつながり、実践、学びの場というのを大切に、サバキャンにむけて考えていきたいです。
また、今回の若衆で新しい仲間が増えたのでこれからどんな風に関わっていくか、サバキャンに向けてどのように仲間を増やしていくかも考えながら、夏に向けて汗をかいて動いていきたいと思います。

松本南美



農的若衆宿 2011春

2011年05月10日 | イベント告知
ずいぶんお久しぶりの投稿になります。
前の投稿が秋で、それからいろいろ有りました。
季節も秋が終わり冬を越えて、春を迎えましたね。
いろいろありすぎて、何から書けば良いのやら。

東北関東大震災で被災された方、本当にお見舞い申し上げます。

いろいろあったと言いましたが、やはり今回の震災は大きいものでした。
この文章を書いている自分も地元が仙台なので、被災地のことを
考えずにはいられません。

そんな中、今週末に私達は農的若衆宿を開催します。
その詳細は以下。

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見沼・風の学校主催【農的若衆宿 2011春】

●日時:2011年5月14日~5月15日
    ※途中参加・途中帰宅OK

●場所:見沼田んぼ福祉農園(最寄り駅:東浦和駅)

●スケジュール:
 14日 開会式、午前作業、昼食、午後作業、夕食、
     勉強会
15日 朝作業、朝食、午前作業、閉会式

●作業内容:
・夏野菜(トマト、ナス、オクラ)の植え付け、畑の手入れ
 講師に百姓先生こと、梨農家をおむかえします。

・農園のとれたて野菜を使っての食事づくり
 毎食、新たまねぎなどの農園の野菜を収穫し、料理していきます。


●持ち物:作業着(汚れてもいい服)、長靴、軍手、防寒着、
     寝袋(宿泊する方のみ)
   ※朝晩は冷え込みが予想されます。作業着以外に防寒着をお持ちください。

●参加費:完全参加(2日間)2000円
   ( 30日午前~昼食まで500円、午後~夕食まで500円、勉強会500円
    31日午前~ 正午500円 ※食費込み)

●お問い合わせ:minami_2811@yahoo.co.jp(担当:松本)

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原発の問題が予断を許さない状態。
放射能の汚染で東北・北関東の野菜に出荷制限がかかる。
そんな状況下、私達は土を耕し、これからのことを考えます。

興味のある方は上記連絡先までお問い合わせください。