こんにちは、風の学校スタッフの金杉です。
去る2月16~17日に農的若衆宿(通称:若衆)が行われました。
若衆とは季節ごとに敢行される合宿で、大人数で集中的に作業をするほか、「若衆」の名の通り若いメンバーや参加者中心に仲間を増やし結束を強めることをねらいとしています。
今回は冬になので耐寒若衆なのです。
だだっぴろい見沼の寒風吹きすさぶなか、春からの本格的な作物づくりに向けて、主に農園整備に励みました。
主な作業内容をご紹介します。
<竹の子防衛線>ですね。
竹の子の根がお隣さんの畑に侵食するのを防ぐ防衛線として、トタン板を埋めました。写真はその際に邪魔な桑の木を抜こうと奮闘中。
<桜の木の伐倒>
チェーンソーを使用しての伐倒。スタッフで農家の人見さんの講習により、2日間で2人のチェーンソー女子が誕生しました。
<歩道整備>
農園では車イスでも通行できるように枕木を敷いているのですが、凸凹しておりましたので整備。
一旦枕木を外し、写真のように砂利等を敷いて平らに。わかりづらいですが、手前の木が枕木です。
<その他>
この他に薪小屋を建てたり、野焼きを行ったり、ヒバの移植、馬糞堆肥の搬入などパワーを要する作業を実施。
また、夕食後には<夜の勉強会>を開催。
まず、団体として参加してくれた農工大有志団体「やそはち」、「ぱれっと」元理事長谷口さんと共に恵比寿でコミュニティー作りを目指す黒澤さん、キャラクタービジネスで会津木綿を世界に発信する折出さん、風の学校で互いに活動の経緯・内容を自己紹介。
※「やそはち」のブログはこちら。
http://okomeyasohachi.blog.fc2.com/
その後、様々な話しが飛び交いましたが、場に人が集まり、活動が活発になるためには?という問いが伏流していたかと思います。
ひとつに人の多様性に魅力を感じる人が多く、職場や大学のなかで凝り固まった考えがほぐれる、色んな人に会えるということが好奇心をそそられるという初参加の方もいらっしゃいました。
そんなこんなからにじみ出る、楽しい!オーラが人を呼び自然と盛り上がっていくのではないか、面白いことをどんどんしていこう、というこれだけ聞くとかなり安直な話に感じますが(笑)、と同時にこれしかないのかなと思ったり。
それにしても今日集まった団体・プロジェクト同士の連携の話も浮上していまして、いよいよ面白いことになりそうですよ。
農園はイベント時以外にも毎週末行われていますので、遊びにきてくださいね。イベントに比べてゆったりとより自由に楽しめるかと思います。
改めまして、今回の耐寒若衆2013に参加してくださった総勢29名のスタッフ・参加者の皆様ありがとうございました!
~これより、スタッフ・参加者の声コーナー~
とにかく埼玉嘗めてましたね。
そして、あの極寒の中テントに寝る男性方は人間を超越した何かだと思いました。
何はともあれ、とても充実した二日間を送れました。
風の学校ならびに参加者の方々、ありがとうございました。
やそはち/矢部さん
初めて若衆に参加しましたが、なぜか懐かしいような感覚を火を囲むなかで感じました。
いま思うとそれは風の学校のみなさんのその場で起きたこと、初めての参加者がいるからこそ起きる新しい発見、視点の変化を楽しんでいこうという気持ちによるものだと僕は思っています。
とても楽しかったです。またよろしくお願いいたします。
参加者/近藤君
若衆の16日17日を乗り越えた皆様、お疲れ様でした。私は16日で帰ったので、若衆の夜を過ごすことができなかったのが残念でなりません。
今回の若衆では、薪棚設置班に配属。カオスともいうべき、雑然と置かれた枝を整理し、プレハブ小屋の裏に薪を置くための棚を設置する班です。
最初はあまりにも大量の薪の前に、一日で終わらないと思っていた作業も、リーダー純三さん率いる薪棚班6人力を合わせ、何とか午前で小枝の始末は終了。あとは、棚となる作業台的なやつを置くだけ。楽勝、楽勝と思いきや、あまりにも支えが華奢なので、補強のため6本の杭を足がくる部分に打ち付け少々の底上げを図りつつ棚を杭の上に置く形にすることが決定。他のメンバーが黙々と枝整理の仕上げをしている中、杉で杭を作成。サイズは地上部100センチ、地中部50センチで計150センチ。いざ打ち込みを開始するが、これがまた入らない。びっくりするほど入らない。最後は、ささったままの杭をチェーンソーでぶった切る農家得意の現場合わせで何とか薪棚設置完了。
こうちょっと作業を振り返ってみると、いつもは冬作業よろしくのひたすら穴掘りをする一遍作業が多かったのですが、なかなか動きの多い作業だったと思います。ただ、目の前の作業をこなすだけでなく、次のことを考えながら動く。そして、その段取りがビシッとはまった瞬間は何とも言えない小気味よさがありました。
使った道具たちの調子も良かったのも、気持ちよく作業できた要因の一つかと思います。
代表がアップしてくれた作業動画を見ていると、みんなの力強い作業をみて、若衆での一体感の片鱗を垣間見たような気がします。感想考えつつ、動画を見ながら若衆の同時多発的作業を全体で捉えて考えるのも、自分の中では初めての感覚で面白いなと思いました。
日が落ちてからは、たき火を囲みながらの取りまとめ。自分の番終了後、三十路を迎える私の誕生日を祝っていただき感謝の気持ちで一杯でした。みなさん、ありがとうございます!!
四十歳になっても祝ってもらえるように頑張ります。
スタッフ/栗原
寒い中での作業が大変なのと同じように、かじかむ手で料理をするのも一苦労でした。イベント時の料理長は何度か経験して慣れてきたつもりでしたが、天候や採れる野菜、人数が違えば勝手もずいぶん異なります。柔軟なアイディアと創意工夫が大事なのだと改めて感じました。
スタッフ/山田
初めてイベントの統括をやらせていただきまして感じたことは、次々と起こる状況の変化にいかに対応できるかということです。あらかじめ準備は準備としてしっかりしつつ、そこから変わった時、もっと柔軟に動けるか。予定をなぞるのではなく、リアルタイムの現場でやった方が良いこと、やるべきことに素早くシフトできるか。そこに活動の醍醐味がある気がします。
今回、自分の動きはとても固いものでしたが、この状況がどんどん変わっていくという肌触りを感じることができただけでも、次の柔軟な動きへつながると思えますし、たぶんそうでしょう。
あとは程よい疲労感で焚き火をみんなで囲むのは格別な気分ですね。色んな人と心地よい時間を共有できて素直に嬉しいです。これからもどんどん繋がって、できた関係性が太くなっていけばいう事ないですね。
最後に耐寒若衆開催にあたり、関わっていだたいたすべての方に感謝申し上げます。
スタッフ/金杉