/prologue
(久しぶりの第四回)
雨宮 澪(アマミヤ ミオ)は俺の幼馴染だ。俺も,澪も,昇もこの小さな田舎町で生まれ育った。
――いまだに自然が多く残る,本当に小さな田舎町。この町の自然に親しみながら,幼いころから俺たちは共に時を過ごした。
この小さな町にも一応学校はある。……まぁ,規模も小さく小,中,高それぞれ一つずつではあるが。
俺たちは当然のように,同じ小学校に入学し,同じ中学校に進学し,そして今同じ高校に通っている。偶然にも十二年間にわたって俺たちはクラスまでも同じだった。
……いや別に偶然でも何でもない。単に一クラスだけしか存在していなかっただけという話だ。
小,中学校の時には別に疑問にも感じなかった。だけどさすがに一クラスしかない高校って――? とは思った。まぁ,昔は活気があったという話だからそのころの名残で今まで続いてきたのだろう。
そんな疑問も抱いたが,俺はこの高校が好きだ。高校だけじゃない。この町が,この町の全てが好きだ。澪も昇も同じ思いだろう。
この町に住む人たちは皆,この町を好いている。そんな人たちだからこそ,この小さな町を決して離れることはない。そんな人たちであり続ける限り,この町の未来は安心なものだろう。
……少し話がそれた。
で,俺たちはまぁそんな風に今まで過ごしてきた。
ずっと続いてきた家族のような関係。その中に“好き”という感情が混ざりだしたのは,そう最近のことというわけではない。
小学校高学年の頃には既に,その気持ちは心の片隅にあったと思う。
中学校に入学した時には,それは明確な形を伴っていた。
ただその頃の俺にとっての澪は,時に姉のような,時には妹のような存在で。
だから“好き”という感情があっても澪が恋愛対象だったわけではない。それは友達に対するものだとか,兄妹に抱くものだった。(続く)
(久しぶりの第四回)
雨宮 澪(アマミヤ ミオ)は俺の幼馴染だ。俺も,澪も,昇もこの小さな田舎町で生まれ育った。
――いまだに自然が多く残る,本当に小さな田舎町。この町の自然に親しみながら,幼いころから俺たちは共に時を過ごした。
この小さな町にも一応学校はある。……まぁ,規模も小さく小,中,高それぞれ一つずつではあるが。
俺たちは当然のように,同じ小学校に入学し,同じ中学校に進学し,そして今同じ高校に通っている。偶然にも十二年間にわたって俺たちはクラスまでも同じだった。
……いや別に偶然でも何でもない。単に一クラスだけしか存在していなかっただけという話だ。
小,中学校の時には別に疑問にも感じなかった。だけどさすがに一クラスしかない高校って――? とは思った。まぁ,昔は活気があったという話だからそのころの名残で今まで続いてきたのだろう。
そんな疑問も抱いたが,俺はこの高校が好きだ。高校だけじゃない。この町が,この町の全てが好きだ。澪も昇も同じ思いだろう。
この町に住む人たちは皆,この町を好いている。そんな人たちだからこそ,この小さな町を決して離れることはない。そんな人たちであり続ける限り,この町の未来は安心なものだろう。
……少し話がそれた。
で,俺たちはまぁそんな風に今まで過ごしてきた。
ずっと続いてきた家族のような関係。その中に“好き”という感情が混ざりだしたのは,そう最近のことというわけではない。
小学校高学年の頃には既に,その気持ちは心の片隅にあったと思う。
中学校に入学した時には,それは明確な形を伴っていた。
ただその頃の俺にとっての澪は,時に姉のような,時には妹のような存在で。
だから“好き”という感情があっても澪が恋愛対象だったわけではない。それは友達に対するものだとか,兄妹に抱くものだった。(続く)
小説書かれるんですね^^ わたしも書くの大好きなんですよ。
プロローグ読ませていただきましたが、今後の発展が気になる感じですね!
今後とも頑張ってください☆
さて封印された記事にコメントしてくださってありがとうございます(爆)今は書き進めてないですが,これもいずれは形にしたいと思っていますので期待せずにお待ち下さい(苦笑)
応援メッセージいただくと励みになりますね♪ 最近載せてないですが,またここでも小説やりたいと考えてますのでその時には良かったら読んでくださいね~。