きんもくせい通信

みのりさんちのいろんなこと ぶつぶつ、ぐちぐち語ります。

別れ

2018-10-21 | 日記・ひとりごと


従兄弟が亡くなった。
母の1番上の姉の息子。
私とは10歳以上年が離れているので、
あまり会った事はない。
が、あまりにも波瀾万丈な生き方ゆえに、
今は亡き伯母から話はよく聞いてた。
大学中退し、ミュージシャンを目指す。
某歌手のバッグバンドで日本中飛び回り、
紅白なんかにも出てた。
伯父も頑固で大反対。
勘当状態だったので、地元へ帰ってくる事もなく伝説みたいな人になってた。

20歳位の時、伯母から従兄弟が大学生の時に着てたダッフルコートを貰った。
男性用だから…と言う伯母から
強引に貰った感じか…
チェックのオレンジのダッフルコート。
なぜか気に入って愛用してた。
その後弟が欲しいと言って、持っていき飽きるとまた私のとこに戻ってきた。

従兄弟との思い出では、ほぼこれだけ。

生涯数えるほどしか会っていないと思う。

10数年前に結婚したと聞いた。
若い奥さん。
その人が喪主だった。
46歳だと言う。もちろんはじめまして。

こっちに住んでる叔母と、従姉妹と参列。
さみしい祭壇。あの有名歌手からお花。

ミュージシャン仲間の方々が、続々お別れにやってくる。
実家から勘当され、それでも貫いた世界で従兄弟は生きていたんだ。と、改めて思う。
実家にも帰れず、さみしくかわいそうな人生だと勝手に思っていた。
みんなに愛され、ぶれずに信念を通した生き方だったんだな。

全然かわいそうじゃない。
誰よりも幸せな生き方だった。

何も知らず親戚の席にいる。
親戚なんてそんなもんだな。

残された奥さん。
子供もいないので、1人。
ご両親と兄弟が参列してたが、まだ若いしこれから幸せになって欲しい。

従兄弟…肺ガンでした。

生きてる時に会いたかったよ。


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