きんもくせい通信

みのりさんちのいろんなこと ぶつぶつ、ぐちぐち語ります。

お別れ。

2019-12-29 | Weblog
10月の中旬を過ぎた頃、
2年前まで教えて頂いてた師匠が亡くなった。

95歳のお誕生日を迎え、旦那様とホテルでお食事を終え帰宅し、
車を降りた瞬間倒れてそのまま…

2年前に教える事も引退なされた後は、中々会う事もなく用事があるとドキドキしながら電話をかけるという感じだった。
今、教えて頂いている先生とは全く逆の師匠。
いつのまにか、結構長いお付き合いとなっていましたが、
とにかく怖い!厳しい!
鬼の○○と呼ばれてた。
私も若い頃から、とにかく何だかんだ言われ心が折れてた。
しかも、人を選んで言うのだ。
言いやすい人には泣くまで言う。
ちょっと強いような人には、態度が明らかに違う。
あと、有名人大好き。
理不尽の塊。パワハラの塊。
生徒の母親達にも容赦なく
そんなんだから、そんな風に言われた事ない母親達は我慢出来ず辞めていく訳です。
それに気づいた時には、
もう生徒も少なくなり
何かあるたび
みのりちゃん、こー言って!あー言って!と私に言わせるように…
私からあの人達に言うな!って言われてるから…
昔の勢いもなくなり、あの厳しさが元気の源だったのかな?と、今になると思う。
が、
私のような言われ放題の人間には、容赦なくレッスンはもちろん、お行儀や気遣いまでダメ出しされまくっていた。
こんな歳になってこんなに怒られてる私って、何?😭
最後まで私は一切褒めてもらえなかった気がする。

先輩達の裏ぎりにより、
2人でお鮨屋さんに行った事があった。
緊張してガチガチ。
何しゃべればいーんだ?

好きな物食べなさい!
って言いながら
頼む度
あなた!そんなの食べるの?
と、
いちいち言われるし…
師匠は黙ってても、お好みの物がドンドン出てくる。
そして…
飲むわよね🍷
その後まだレッスンあるというのに、飲まされる。
断れないんで
良く飲むし、良く食べ、いろんな事に好奇心旺盛で年寄りっぽくない。


病気や怪我する度に、不死鳥のように必ず蘇り戻って来て、師匠は死なない人だと思っていたのに。

みんなに知らせたのは、
荼毘にふされてから。
最後に会いたかったのに…
旦那様である先生が、
綺麗な師匠のままみんなの心に残して欲しいと。
最後倒れた時に顔も打ったらしい…

後日、お別れ会が行われ
300人をこえる人達が集まった。
歴史上の人物みたいな有名人も
数多く、師匠がどれだけ長くこの世界にいたのか改めてその偉大さを感じる。
今まで知らなかった生い立ちなども紹介され、予想はしてたが
大変なお嬢様。
あの時代にこんな世界に入るのは、
そんな方々。
その品のよさは、着るもの、食べるものにも現れていた。
派手だったり、個性的だったりする方々が多いような中、
師匠は
みるからに上質でかつシンプルな洋服をサラリと着こなす。
姿勢が良いし、歩くの早いし…

たくさんのこの世界の方々が
集まったが、この世界の人だからとか言わないで欲しいほど、いろんな年の取り方を目の当たりにした気がする。様々です。
師匠はまさに特別。
それは、人にも厳しいけど自分にも厳しい生き様にあった。

未だに、師匠がいなくなった事が
信じられない。
また、
「みのりちゃん!あなた!何やってんの!だからダメなのよ!」
って
怒る声が聞こえて来そうだ…

海へ散骨の予定だったが、
天候に恵まれず、春まで延期。
師匠らしい…
まだ私、ここにいるわよ!
って言ってそう。
で、
師匠!あのお鮨屋さん
また行きたかったー



先生…ありがとう…






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