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先日、姉と電話した。「お互い、自分を表現してないね。」と嘆き合った。と、いうことで始めたブログです。

バカバカ!僕のバカ!!

2005-09-29 23:28:12 | 青い春
僕はマニックストリートプリーチャーズが死ぬ程好きです。

「マニックスがいなかったら、人生やれてなかっただろうなぁ…」

と、校舎の屋上でヘッドフォンしてマニックスを聴くくらいです。



そして、今年2月に念願のライブに行ったのです!!

もちろん、一人です!!(だって、皆知らねーんだもん。マニックス)

願わくばリッチーがいる時に行きたかった…



会場はzepp大阪でした。

会場に向かう途中の地下鉄の中で老夫婦が乗車されたので、僕は席を譲りました。(僕はお年寄りがおられたら、なるべく席を譲ることにしています)

そして、偶然にもその老夫婦は同じ駅で降りました。

半端無い方向音痴の僕は、地下鉄を降りた後、どこに向かえばいいのかわからず、キョロキョロしていました。

すると、席を譲った老夫婦が

「どこに行きたいの?」と尋ねてくれました。

行き先を告げたところ、

「途中まで一緒だからついて来なさいな。」

とおっしゃってくださいました。

僕は、『情けは人のためならず』という格言を思い出します。

目的の乗り場(名前忘れた)にたどり着き、老夫婦にお礼を言い会場に向かいます。

そして、ついにzepp大阪に辿り着きました!



その時は整理券というやつが発行されており、僕は250番くらいでした。

「前に250人もいるのか…。前の方は無理かもなぁ…」

と、すこうし残念な気持ちがしました。

いざ開場となり、1ドリンクのビールを受け取り、ライブ会場に入って、一番手薄そうなところに向かったところ…

な~んと!!前から2列目をゲットしたのです!!ラッキー!!

しかも、僕の前は僕と同じくらいの身長の女の子です。ベストポジションです!!

そうなると、僕はこの場所を死守しなくてはなりません!



ところが、10分もしないうちにトラブルが発生します。

ビールを、「あっ」と、言う間に飲み干してしまったのです。

そのこと自体は構わないのですが、飲んだ後の容器をどうしたらいいのやら…

ズボンのポケットに入れようか、下に置こうか、手に持っておこうか、

どれもこれも、うまくありません。

めんどくさくなったので、その空きプラスチックコップを口にくわえて、ぷらーんぷらーんさせていました。



それにしても、ライブ会場というものに慣れていない僕は、縁日に行った子供のようにキョロキョロしていました。ぷらーんぷらーんさせながら…

すると、僕の斜め後ろに明らかに一人で来ている女性がいました。

開演まで、45分もあり、暇過ぎたので僕は勇気を持って、その女性に話しかけてみました!!

「あの…、お一人ですか?」と…

すると、その女性は

「はい…。あ、もし良かったら、場所を取って置くのでそれ(プラスチックコップのこと)捨てて来ます?」と、言われました。

どうやら、僕はよっぽど困ってる風に見えたようです…

僕はありがたく、その提案を受け入れ、プラスチックコップを捨てて来ました。



帰って来て、いろいろ話をしました…

マニックスのどの曲が好きかということ、マニックスのライブは何回目かということ、好きなミュージシャンのこと、出身地のこと、仕事のことなどなど…

お名前をマツオさんといい、大阪出身でした。

「ありえへんわ」と、彼女が言ったとき

「女の子の関西弁はえいなぁ~」と思ったのを憶えています。

そして、僕よりライブ経験が豊富な彼女にいろいろなことを教わっていたのですが、彼女が途中、悲しそうにこう言いました。

「今は前の方におるけど、だんだん後ろの方に行かされるんやろうなぁ…」

詳しく聞くと、ライブが盛り上がってくると、屈強な男達が後ろから迫ってきて、か弱い女性はどんどん後ろに行かされてしまうそうです。

そんな話を聞くと、何やら守ってあげたくなってしまいました。



そして、とうとう!とうとう!ライブが始まります!!

中心にはジェイムズ、右手にはニッキー、ドラムの位置には当然ショーンがいます。

はれ?僕がいる前には誰もいない。

どうやら、本来ならリッチーがいるべき場所だったようです。

それでも、前から2番目!最高です!

マツオさんもピョンピョン跳んでいました。

僕は、大好きな『no surface all feeling』の前奏のときには女の子が襲われたかのような


「きゃあああああ!!」


という声を上げていしまい、隣のマツオさんは驚いていました。



さてさて、ライブも盛り上がってくると、マツオさんの言葉通り、後ろの方から屈強な男どもが押し寄せて来ます。確かに、これは女性には厳しい…

僕はマツオさんの微妙に後ろで迫り来る男どもの圧力を撥ね返しながら、ライブを楽しみました。

ちょっとしたナイト気分です…



『motown junk』を演奏している時に興奮し過ぎて、手を振り上げた際、メガネをステージの方へ吹っ飛ばしてしまいました。

そして、最後は『motorcycle emptiness』、『a design for life』の2連発で締めます。

会場中の大合唱でした。

誰一人唄えないものがいないかのようでした。

素晴らしすぎるライブでした。

ジェイムズの歌の上手さにビックリしました、本当に…



彼らは、『パンクバンドはアンコールに応える必要は無い!!』という信条を持っているので、アンコールは無いと知っていました。

そこで、とっととメガネを探します。

係員に探してもらい、何とか無事に見つかります。

「良かった~」と、安心して振り返ったところ…

なんと、マツオさんが待っていてくれるではありませんか!!!

しかも、照明が点いて明るい世界で見た彼女は…



「か、可愛いすぎるー!!」



可愛い過ぎて、直視できませんでした…

僕は、恥ずかしくて恥ずかしくて何を言ったらいいのかわからず、

「今日はありがとうございました!!おかげで楽しかったです!!」

と、言って逃げ出すように、その場を去ってしまったのです!!



帰りの地下鉄で後悔でいっぱいです。

何故!何故!何故!何故!

「今日、少し飲みませんか?」と、言えなかったのか…

「そこまで一緒に帰りませんか?」と、言えなかったのか…

「メールアドレス教えてくれませんか?」と、言えなかったのか…

地下鉄の中で常にマツオさんの姿を探してしまいました、こんなとこにいるはずもないのに…(by 山崎まさよし)



このことを知り合いに話したところ、頂いたコメントは

「運命の人を逃したな…」 by 後輩R

「ここ数年の中で一番の失敗やね」 by K妻

「も~、minoon。ホントにバカやね~」 by Aちゃん



バカバカ!僕のバカ!!

眼から、血の涙が出そうです…


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