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TEENAGE FANCLUB

先日、姉と電話した。「お互い、自分を表現してないね。」と嘆き合った。と、いうことで始めたブログです。

『金閣寺』

2005-11-18 18:48:01 | 文学
今日が締め切りの払いの仕事が無事終わったので、嬉しくて嬉しくて、歯を食いしばっていないと、笑顔になってしまうminoonです。

やったー!!



さて、先日の京都旅行で訪れた金閣寺です。

入り口から、すこうし細い道を歩いていると、急にこの金閣寺が視界に現れます。

その時に、僕は


「うわぁ…」


と、嘆声をあげてしまいました。



僕はしばらくの間、その付近に突っ立っていたのですが、人々が次々に

「うわぁ!」とか「すごっ!!」

という声をあげているのが聞こえました。



確かに、感嘆の声をあげずにはいられない美しさでした…



この美しい金閣寺を見て思ったことは…


こんな綺麗なもんに、火つけたらダメっすよ!!


な~んで、火をつけるかなぁ?火を!!

全然わからん!!



三島由紀夫の『金閣寺』もう一回読んでみたら、わかるのかなぁ…


『雨鶏』

2005-09-08 22:12:55 | 文学
昨日に引き続き、文学についてのたまいます。



今日、紹介するのは、芦原すなおさんの『雨鶏』です。

芦原すなおさんは『青春デンデケデケデケ』で直木賞を受賞されている作家さんです。

この『雨鶏』という作品ですが、僕は図書館で借りて、何回読んだかわかりません。ついには、どこの本屋にも無いので、取り寄せして買ってしまいました。



どんな作品なんだ?と思われることでしょう。

帯の作品紹介には、「ぼくらに時間はいくらでもあり、なんでもできるような気がしてた。自主休講、麻雀、民謡酒場。この世に楽しみは溢れていて、そしてぼくらは自由だった。おかしくもかなしい、もうひとつの’60年代物語。」とあります。

これで、な~んとなく雰囲気は伝わったのではないかと思います。

要するに、酒に満ち溢れたグダグダ大学生の生活を描いたものです。

主人公の山越只明は仕送りをすぐに酒に使ってしまい、労働は身体に悪いとアルバイトもしない驚くようなダラダラ大学生です!

でも、憎めないのです。

彼は個性溢れる友人たちと寄りかかりつつ生きていきます。

ちょうど、『人』という字のように…



この『雨鶏』に出てくるエピソードはどれも魅力的です。

ご飯にカレーのルーを刻んだものをかけて「ドライカレー」と言い張り、もしゃもしゃ食べること…

サバ缶にマヨネーズを入れたものをつまみに、ビールを飲みながら観る映画…

偏屈な教授との主人公の奇妙な掛け合い…

偏屈な教授の文学論…(僕はこの教授の文学論に大賛成!!)

主人公の友人安根が女性にふられた後、その女性を忘れるための努力…

この本のタイトルが『雨鶏』である理由…

とても、とても、おもしろいのです!!



昨日紹介した椎名誠さんの『哀愁の街に霧が降るのだ』に通ずるおもしろさがあるのですが、僕個人的には『雨鶏』のほうが断然好きです!!(理由は『雨鶏』の主人公の方がより一層ヤル気が無いから…かな?)

ぜひぜひ読んでみてください!!(本屋にはないと思うので、図書館で借りてください。)



さて、『哀愁の街に霧が降るのだ』と『雨鶏』を連続して紹介したことには意図があります。

最近、この両作品を読んだのですが、ほんっとうに自分の学生時代を思い出します。

僕の頭の中には、この両作品にも負けない、大笑いできるエピソードでいっぱいです!!

そして、それらのエピソードを記録として残したい、と思うようになりました。

そして気づいたのです

「あぁ、椎名誠さんの『哀愁の街に霧が降るのだ』や、芦原すなおさんの『雨鶏』は、僕にとっての『TEENAGE FANCLUB』なのだな…」と…



さて、明日も大笑いできるように、グダグダに気持ち良くやっていきます!


『哀愁の街に霧が降るのだ』

2005-09-07 21:21:24 | 文学
カテゴリーに『文学』という項目を設けていながら、今だに触れることができませんでした。

何を隠そう、私minoonは本が大好きです!!

将来の夢は『飲んで、走れる、図書館司書』でした。

しかしながら、現在は図書館司書ではなく、事務職として役所に勤めております。

私が所属する自治体では事務職でも図書館に勤務することがあるので、配属されることを楽しみにしているのです。



さて、今日は椎名誠さんの『哀愁の街に霧が降るのだ』を紹介したいと思います。

この作品は椎名誠さんの自伝的小説であり、この作品で、彼は『昭和の太宰治』と評されたそうです。

内容はというと、男4人の昼間でも日の光の入ってこないアパート『克美荘』における共同生活というものがメインです。

もちろん、トイレは共同、お風呂なし!!



彼らは、暇とお金を見つけてお酒を飲み倒します!!

ありとあらゆる来客との宴…

その来客が手土産として持ってくる酒やつまみや工事現場のライトなど…

お金が無いなりに工夫した一風変わった料理の数々…

騒ぎすぎて、隣人に文句言われるようになったので、河原で飲んでいたら、警察がやってきて逃げたこと…



このような楽しいエピソードがいっぱいです。

皆さんは、このようなエピソードを聞いて、どう思います?

僕が思ったことは…



懐かしい…


僕の学生時代と変わらんなぁ…

異なる点と言えば、椎名さんはケンカをし、僕はケンカをしなかったことかな?



暇があったら、ぜひ読んでみてください!!

きっと、読んだあとはサバ缶で鍋をしたくなったり、カツ丼が食べたくなったりすること間違いなしです!